ドイツ高級紙が選定「2020年最高の漫画」、鬼滅と並び松本大洋「Sunny」など4作候補に

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(東宝/アニプレックス)は累計で動員2152万人、興行収入288億円を突破。歴代1位「千と千尋の神隠し」の308億円まであと20億円足らずに猛追する中、ドイツ高級紙では「2020年最高の漫画」格付け5傑を企画。鬼滅の刃とならび、日本人漫画家の名作が年間最高評価を得る可能性が出てきている。

日本人漫画家の名作が鬼滅抑え年間最高評価(写真はイメージ)【写真AC】
日本人漫画家の名作が鬼滅抑え年間最高評価(写真はイメージ)【写真AC】

「この連載はモダンかつ、純粋な私小説の傑作だ」

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(東宝/アニプレックス)は累計で動員2152万人、興行収入288億円を突破。歴代1位「千と千尋の神隠し」の308億円まであと20億円足らずに猛追する中、ドイツ高級紙では「2020年最高の漫画」格付け5傑を企画。鬼滅の刃とならび、日本人漫画家の名作が年間最高評価を得る可能性が出てきている。

 世界的な評価を誇る日本の漫画文化はドイツでも絶大な支持を受けていた。「2020年最高のコミック」と特集したのはドイツ地元紙「ターゲスシュピーゲル」だった。8人の専門記者の投票で今年、ドイツで発売された最高の漫画を格付けする企画を実施。その評者の1人が5作中4作、日本人作品を選出している。

 1つ目は篠原健太の「彼方のアストラ」。寸評では「漫画家、ケンタ・シノハラが生み出したジューヌ・ヴェルヌ作の十五少年漂流記にインスパイアされた宇宙叙事詩」と紹介。そして、「驚くべき陰謀的なスリリングな物語とともに、輝きを見せる。人気漫画家に共有のクリーンな作画」と絶賛している。

 2つ目は水木しげるの「のんのんばあとオレ」。1992年の作品がトップ3入りを果たした。妖怪漫画の第一人者について、寸評では「別格の日本人アーティスト。2015年に死去したが、多くの作品で日本の怪物、幽霊に当たる妖怪について扱ってきた」と評価している。

 そして3つ目には吾峠呼世晴の「鬼滅の刃」が選ばれた。海外ではデーモン・スレイヤーの呼び名で知られる今作の世界的な人気ぶりを紹介した上で、「デーモン・スレイヤーは歴史的に興味深い大正時代と、鬼に関する日本の伝統的な神話を巧みに組み込んだ。慈悲深く、家族を愛する炭治郎と彼を取り巻く残酷な世界のコントラストが、エッジが効いていて、粗暴で、時に木版画のように描かれる物語の魅力を引き立てている」と称賛している。

 さらに、4つ目に選出されたのは松本大洋の「Sunny」だった。

「この連載はモダンかつ、純粋な私小説の傑作だ。実際の体験や出来事から作者は描き出している」と圧倒的な評価を与えている。

 5作中4作が日本人漫画家の作品となった今回の格付け。ドイツにおける日本の漫画文化の評価が高いことがうかがる。

※本文中の内容に誤りがありましたため、一部訂正させていただきました。大変申し訳ございません。

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(ENCOUNT編集部)

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