「ストレイテナー」ホリエ独白、秦基博との出会いで目覚めた「どんな場所でもパワーのある音楽」

ストレイテナー
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ホリエの曲作りに影響を与えた秦基博

「さよならだけがおしえてくれた」は、前作で秦基博くんと一緒に作った「灯り」(2017年)の影響も大きかったと思います。ライブハウスに来てくれるお客さんだけじゃなく、もっと(曲を届けたい)いろんな人の顔がイメージできたから作れた曲。これまで僕は1枚の絵の中にあるものを歌詞として描いていくようなタイプだったので、今までやったことがない映像的にストーリーを追えるような歌を秦くんと作れたことで、今作の楽曲にもそれが反映されています。特にこの1年は“空虚さ”をものすごく感じていて、ほかにも「Maestro」や「ガラクタの楽団」など、曲の中に出てくる駅と電車、街にたたずんでいる姿の描写と虚しさを重ねて映像的なアプローチで描いています。

 アルバムタイトルの「Applause」の意味は「拍手」です。アルバムが完成して8か月ぶりに人数を制限して有観客ライブに出演しました。久しぶりのライブは純粋に楽しかったです。終始興奮状態でデカい音を浴びてステージに立ったとき、「ここが俺たちの生きる場所だ!」ってそんな興奮でした。お客さんは歓声を上げられない分、毎回曲が終わって次の行動を起こすまで最大限の拍手を送ってくれて。その鳴りやまない拍手を聞いたとき、今回のアルバムタイトルにしようと決めました。

 音楽の聞かれ方も移り変わりが激しくて、こういうジャンルだからこういう人が聞いていますという、そういった予想がまったくつかなくなってしまった時代になってきていると思います。僕らがバンドを始めた頃ってライブハウスに来てくれる人たちが主体で、そこに“ミュージックラバー”がいて。レコード屋さんのイチオシがトレンドになる時代だったから僕らもいつかプッシュされたいと憧れたり。フェスに来るお客さんは、まんべんなく出演者の代表曲を知っていてフェスを楽しむためのシーンがあったり。でもそういったシーンもひと昔前のことになりつつあるのかなって。

 そんな時代に自分が好きだと思えるアルバムを作ることができて、“バンドとしてどうあるべきか”を示すことができました。そんな実感や手ごたえとが僕たちの救いになっているんだと思います。

□ストレイテナー 
1998年ホリエアツシ(ボーカル/ギター/キーボード)とナカヤマシンペイ(ドラム)の2人で始動。2003年メジャーデビューとともに日向秀和(ベース)が加入。08年には大山純(ギター)が加わり、鉄壁の4人編成に。この4人が生み出す作品は、常に新たなる刺激と革新性に満ちあふれている。幕張メッセ、日本武道館などでのワンマンライブや数々のフェスに出演。大舞台を大いに沸かせる屈指のライブバンド。18年には結成20周年を迎え、10月17日には“ファンが選ぶ”ベストアルバム「BEST of U」を2枚同時リリース。そして19年、20周年の締めくくりとなるワンマンライブ “21st ANNIVERSARY ROCK BAND”を幕張イベントホールにて開催。20年12月2日11枚目となるアルバム「Applause」をリリース。

オフィシャルサイト:https://www.straightener.net/
ツイッター:https://twitter.com/straightenerjp

ニューアルバム「Applause 」リリースツアー
“Applause TOUR”
1/15(金)仙台 PIT
1/21(木)KT Zepp Yokohama
1/29(金)福岡 DRUM LOGOS
1/30(土)広島 CLUB QUATTRO
2/18(木)りゅーとぴあ 新潟市芸術文化会館・劇場
2/20(土)名古屋市公会堂
2/21(日)神戸国際会館こくさいホール
2/28(日)LINE CUBE SHIBUYA

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