映画「痛くない死に方」が2・20公開 出演の坂井真紀「私たちの未来への希望に」
柄本佑の主演映画「痛くない死に方」(高橋伴明監督)が来年2月20日に公開されることが決定した。場面写真が解禁され、出演する坂井真紀と奥田瑛二のコメントが届いた。
在宅医療のスペシャリスト・長尾和宏のベストセラーが原作
柄本佑の主演映画「痛くない死に方」(高橋伴明監督)が来年2月20日に公開されることが決定した。場面写真が解禁され、出演する坂井真紀と奥田瑛二のコメントが届いた。
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本作は在宅医療のスペシャリスト・長尾和宏のベストセラー「痛くない死に方」「痛い在宅医」が原作。日々仕事に追われ、家庭崩壊の危機に陥っている河田仁(柄本)が、大病院でなく在宅医だからこそできる医療を模索し、人と向き合うことを実践していく成長物語だ。
父親のために、痛みを伴いながらも延命治療を続ける入院ではなく“痛くない在宅医”を選択したのに、父親が苦しみ続けてそのまま死んでしまい、自分を責める智美役に坂井。「カルテでなく人を見ろ」がモットーの、河田の先輩・長野浩平役を奥田が演じる。
また、奥田演じる長野と在宅医療を支える看護師・中井春菜役に余貴美子。そして、柄本が新たに担当することになる明るい末期の肺がん患者・本多彰役に宇崎竜童、その妻・しぐれ役に大谷直子と、実力派俳優が勢ぞろいした。
坂井と奥田のコメントは以下の通り。
○智美役:坂井真紀
「死」というものへと向かっていく家族と向き合う日々は、演じていることという枠をこえて、言葉にできない感情との闘いでした。高橋監督の生命力あふれる演出に助けられ、智美という女性の人生を歩かせていただきました。人生の終わりに近づいた時までも、私たちはたくさんの選択を迫られますが、この作品が、私たちの未来への希望となり、人生最後の時がよりあたたかいものになればと願います。
○長野浩平役:奥田瑛二
人が人として向き合う。それは己と向き合うことではないだろうか。一人の医師として患者と向き合う。人には必ず死が訪れる。
「生きるとは、食べること」この台詞、小生、NGを連発してしまった。
撮影時を思い出すために書棚に納めてある台本を一年半ぶりに手に取りページをめくった。「生きるとは、食べること」そこに線が引いてあり、さらに上部の空白に大きく自筆で書いてあった。なのに撮影時のNG連発、原因はいかにその台詞がこの映画にとって大切な言葉であるかという証しである。それを一人の医師として表現する。己と役の医師、長野浩平、さらに原作者であるこの役のモデルでもある長尾和宏先生、一体感を持ち現場に満々と臨んでいるつもりだったのであるが上手くいかない。不思議と自律神経が崩壊してナーバスになることはなかったが、その日のビールはいつもと違う苦さだった。恐る恐る完成試写に臨んだ。その日のビールは珠玉の苦味、美味かった。