【ズバリ!近況】最近TVであまり見なくなったガッツ石松さんに「どうしていますか?」と直撃してみた
新聞を熟読して事件・事故の多さを憂う日々
朝は9時前に起きて、朝日新聞と読売新聞に目を通しています。夜は夕刊を読んだり、テレビでドキュメンタリーとか動物もの、スポーツを見たりしながら、9時頃からリビングでウイスキーの山崎を水割りで3杯。女房は台所でビールを飲んでるね。外で気を遣いながら飲むのは好きじゃないんだよ。
新聞を読んでると、殺人事件とか事故ばかりだね。日本の法律は罰が軽すぎると思う。殺人を犯しても、加害者は裁判でいろいろ言い訳ができるけど、殺された側は何にも言えないのに。そのうえ、加害者は数年で社会に出てくるんだから、日本の法律は甘い。2011年に「罪と罰」って映画を作ったけど、罪を犯せばそれ相当の罰が必要なんだよ。子供の頃からスポーツを通して身体で学ばせる、ということを、もっとやらせたほうがいいと思うね。
政治はtoo much oldなんだそうだ
40代は政治を勉強して、1996年には衆議院議員選挙に出たけど、落選して3億円の借金が残った。自分を信じてお金を貸してくれた人たちに何とか返さないと、と思ってコツコツやってきました。2005年に衆議院が郵政解散したとき、「また出ないか」と自民党から声がかかったんですよ。ありがたかったけど、いろんな人が仕事くれて、まだ借金を返している途中だったから断った。お金を貸してくれた人、仕事をくれた人に対してスジを通さないと。それがオレの生き方。また声をかけられたら? Too much old、政治を始めるには年を取り過ぎたね。借金は10年で返し終えたけど。
今は女房と2人暮らし。女房は4歳上で、オレが19歳のときに結婚したんだ。早い? 当時は職を転々としながらボクシングやってたけど、ほかにやることがなかったから(笑)。女房はデパートガールで、ネクタイ売り場で売り子をやっててね。ストレートの髪を真ん中で分けて垂らして、ポッチャリしてて……「(女優の)梶芽衣子がいる!」ってひと目惚れ(笑)。オレ、梶芽衣子の大ファンだったんだよ!
プロボクシング・世界チャンピオン会会長を務める
子供は46歳の長女、41歳の長男、39歳の二男の3人いて、みんな家を出て近所に住んでるよ。長女と長男は結婚して男の子ができたから、今、5歳と2歳の孫が2人。長女は主婦だけど、長男はオレの仕事を手伝ってくれてるよ。二男は“鈴木有太”の名前でシンガーソングライターをやってる。息子は2人ともボクサーにはならなかったな。やるな、とは言わなかったけど、勧めもしなかったんだよ。そんなに甘いスポーツじゃないから。
9年前にプロボクシング・世界チャンピオン会という団体をたちあげて、会長をやってます。まとめ役だね。元世界王者が集まる友好団体だから、年1、2回集まるぐらいで忙しくはないよ。プロボクシング・世界チャンピオン会の会長としては、ボクシングのマスコミ報道が減ってて残念だね。日本プロボクシング協会が広報やってマスコミに売り込みをやったら、もっと取り上げられるんじゃないかな。口出しするつもりはないけどね。
□ガッツ石松(がっつ・いしまつ)1949年6月5日、栃木県上都賀郡清洲村(現・鹿沼市)生まれ。本名・鈴木有二。中学卒業後上京し1966年、プロボクサーデビュー。1974年4月、WBC世界ライト級王座につき5度防衛した。1978年引退し芸能界へ。ドラマ「北の国から」(フジテレビ)「おしん」(NHK)などで俳優として活躍するほか、バラエティでも人気を獲得。