“最強のメジャーリーガー”堀口恭司が激白「メイウェザー?ちょっと舐めていますよね」
レスリング・太田忍の「RIZIN」参戦に「レスリングだけで勝てる世界ではない」
――実は先週、「RIZIN.25」(21日、大阪城ホール)があって、フェザー級のタイトル戦がありました。
「ええ」
――結果的には3-0のフルマーク判定で、斎藤裕選手が朝倉未来選手に勝って新王者に就いたんですけど、タイトル戦は通常の3ラウンドではなく、5ラウンドにしたほうがいい、という声も上がっていて、検討するという話もあるそうです。それに関してはどう思いますか?
「いきなりそこで、この期間で変えられても、どうなんだ? っていう話になりますけどね。もっと事前に言っとけっていう」
――確かに。
「まあまあ。そうなったらそうなったで問題はないんですけど、もうちょっと先に言っといたほうがいいんじゃないの? っていうのはありますよね」
――タイトル戦を軽く考えるなと。
「ええ」
――それから大みそかの「RIZIN.26」で、16年リオ五輪のグレコローマンレスリング59キロ級の銀メダリストの太田忍選手が、所英男選手と対戦することが発表されました。最初に話を聞いた時には率直にどう思いましたか?
「まあ、なんとも思わなかったですね(苦笑)」
――驚きはしなかったと。実際、どんな展開になりますかね?
「うーん、レスリングだけで勝てる世界ではないので……」
――確かに。
「もちろん、レスリングではトップの選手だと思うので舐めているわけではないですけど、それ1つでできるほど甘くはないぞっていうのを、所さんが見せてくれるんじゃないかと思っていますけどね」
――分かりました。それから最近、公になった話だと、フロイド・メイウェザーが21年2月28日に東京ドームで「MEGA2021」という大会で試合をすると。その相手は朝倉未来選手が本命だと言われている中で、堀口さんの名前も上がっています。
「ボクシングでやるんスか(笑)」
――そうなんですかね?(笑)
「仮にボクシングでやるとして、なんで向こうの土俵で、向こうは負けなしで、なんでこっちが階級も下なのに、あっちに合わせないといけないの? っていうのはありますよね」
――その言い分はごもっともだと思います。
「総合(MMA)だったらやってやるよっていう感じッスけど。そういう……、ちょっと舐めていますよね」
――舐められていますよね。
「ええ。ちょっと良くないなあとは思いますね」
――あのー、以前、話を聞かせてもらった時に、空手の有段者だった堀口さんがプロになろうとした時に『けんかになったら……』と考えて、立ち技ではなく、総合のファイターになろうと思ったと話していたじゃないですか。
「はい」
――堀口さんは空手出身者だから、立ち技のK-1やキックボクシングの選手を目指したほうが手っ取り早かったかもしれなのに、なぜ総合をやろうと思ったんでしょうかね?
「そうですね。それは単純に考えて、総合のほうが引き出しが多いっていうか1番けんかに近くて、1番強いスポーツなんじゃないかなと思ったので、総合を選びましたね」
――引き出しが多い!
「最初は立ち技のほうに行きたかったんですけど、よくよく考えたら高校の頃に『PRIDE』を見ていて、こっちのほうが、いざけんかになった時に強いと思ったので、総合に行きましたね」
――けんかをした時に、と考えたんですよね。
「やっぱり強くなろうと思って鍛えているのに、限定された、例えばボクシングとかだったら、いざけんかになった時にタックルに来られちゃったら負けちゃうじゃないですか(笑)。そういうのが嫌で、せっかくやるなら1番強いものになりたいと思ったので、総合を選びましたね」
――たぶん、その「けんか」っていう発想があったからなのか。堀口さんは、そこまで契約体重を気にしていないというか、こだわっているようには見えない。「けんか」に契約体重を持ち出す人はいないと思うので(笑)。
「まあ、そこまではこだわっていないですけど、やっぱり5キロとか違えばパンチ力も違うしっていうのは自分も体感しているので。(体重が1、2キロ違っても)やるならやるよって感じですけどね」