筋肉モンスター対決制したストロングBJ王者は最高のナイスガイ 陽気な人柄で周囲を魅了

我が子に出会って「この子のために頑張るという気持ちがよく分かった」

 その後、秋田料理の店に征矢学とともに訪れた岡林。きりたんぽ、ハタハタ、いぶりがっこなどおいしい秋田料理を堪能していたが、突如、お店の照明が消え不気味な太鼓がドンドコ鳴り出した。

 なまはげがやって来た。

「悪い子はいねがー!」とナタを振りかざし、客席に乱入。「ウォー!」と、雄叫びを上げるド迫力のなまはげに、悲鳴が上がる。「泣く子はいねがー!」「なまける子はいねがー!」と、迫るなまはげに涙目の岡林。いい子にしていないから黒豆茶が飲めないと思い込んでいた岡林は「いい子にします!」と約束した。

 岡林のいう「いい子」とは「たくさん練習してすごい試合をする。普段は明るく元気にあいさつ、そして礼儀正しく、家では良き夫、良きお父さんであること」だそうだ。

 一昨年、生まれた長女がかわいくて仕方ないという岡林。立ち合い出産に臨むため、1か月前から完全に禁酒。一滴でも飲んでいたら立ち会えない決まりだからと「一杯ぐらい、いいじゃない」と、どんなに勧められてもガンとして飲まなかった強い意志の持ち主でもある。

「先輩たちが『子どものために頑張る』と言っていたけど、それまではピンと来なかった。でも自分の子どもが生まれて、この子のために頑張るという気持ちがよく分かった」と、さらなる飛躍を誓っている。

 顔中を笑顔にして「僕はもう生えてこない」と、ピッサリ輝く脳天をなでる。その陽気な人柄に1度でも触れた人はファンになってしまう。強くて明るい岡林がけん引する大日本プロレスから、ますます目が離せなくなった。

次のページへ (3/3) 【写真】なまはげにナタを振りかざされる岡林裕二
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