「東京女子流」新井ひとみ、実力発揮のソロ3作目はグループの10年間を振り返るジブリのカバー

ガールズグループ「東京女子流」の新井ひとみが、自身3作目となるカバー楽曲「時には昔の話を」を25日にリリースした。「あなたと寄り添う青春回顧」をキャッチコピーに彼女に秘められた“80年代風アイドル”の雰囲気を、さまざまな角度から楽しめるソロプロジェクト。今作は、スタジオジブリ作品「紅の豚」のエンディング・テーマとしても知られる加藤登紀子の名曲にチャレンジ。さて今回はどんな“ひーちゃん”に会えるのか? ソロとして成長を遂げた1年を振り返ってもらった。

ソロプロジェクトは新たな自分探しの旅【写真:塩見徹】
ソロプロジェクトは新たな自分探しの旅【写真:塩見徹】

新井ひとみ、ソロプロジェクト第3弾「時には昔の話を」

 ガールズグループ「東京女子流」の新井ひとみが、自身3作目となるカバー楽曲「時には昔の話を」を25日にリリースした。「あなたと寄り添う青春回顧」をキャッチコピーに彼女に秘められた“80年代風アイドル”の雰囲気を、さまざまな角度から楽しめるソロプロジェクト。今作は、スタジオジブリ作品「紅の豚」のエンディング・テーマとしても知られる加藤登紀子の名曲にチャレンジ。さて今回はどんな“ひーちゃん”に会えるのか? ソロとして成長を遂げた1年を振り返ってもらった。

――お久しぶりです。東京女子流デビュー10周年おめでとうございます。

「ありがとうございます。ほんと、お久しぶりですね。お元気でしたか?」

――もちろんです。デビューした10年前を思い出しました。『どう答えたらいいの?』ってメンバーをキョロキョロ見ながら、不安そうな顔でインタビューに応じていた当時小学生の新井ひとみが、今では1人のシンガーとしても堂々とされていて。時の流れを感じましたよ(笑)。

「あははは(笑)。今でもカメラの前だと緊張しますよ。自分の言いたいことがまとまらなくて『え?どうしよう』みたいな感じになるのは、昔と変わらないかも(笑)」

――ソロではしっかりみんなを引っ張っているじゃないですか。

「1人しかいないので、より責任感みたいなのは増しましたね」

――あらためて東京女子流と並行してソロ活動をやろうと思ったきっかけを教えてください。

「もともと自分でも歌いたいという気持ちは、前から思っていたんですけど、スタッフさんから『デリケートに好きして』を1度歌ってみて欲しいと言われて、歌ってみたらすごく楽しくて。せっかく歌うなら“聖子ちゃんカット“もやってみたいとか80年代に近付けて楽しもうってなって。それが大きくなってデビューという形になりました」

――なるほど。80年代のオマージュ企画ですか?

「はい。そういうスタンスで作っていけたらと思って。ファンの皆さんを“親衛隊”と呼んで、“親衛隊ミーティング”を開いたんです。そこで係を決めさせてもらって」

――係とは?

「例えば『あなたはコールを1番大きく言う係ね』とか、『名簿係ね』とか、『私のことを1日5回つぶやく係ね』とか(笑)」

――部活みたいな感覚で面白そう。

「はい(笑)。ソロは1から始めるという形なので、完全に私がやりたいようにやらせてもらっている感じで。東京女子流の10年を通して、いろんなことを蓄えられたから、それが今活かされたんだなって感じてます」

――新井ひとみが想像する「80年代風」ってどんなイメージですか?

「昔の動画やDVDを見て、今よりも思い切って面白いことをいっぱいやっているなって感じました。例えばテレビ番組の生中継で、新幹線から降りて停車時間の間に歌ってまた座席に戻るみたいな」

――「ザ・ベストテン」の松田聖子さんの有名なシーンですね。

「はい。他にも今では考えられないようなビル清掃のゴンドラに乗って歌うとか、うしろゆびさされ組さんが番組で歌っている時に上から紙吹雪がものすごくいっぱい落ちてきたり。そんな動画を見て、今だと失敗を恐れてやらないっていうことも多いと思うんですけど、当時の映像を見てそんな勢いとか雰囲気が伝わってきました」

――ご家族から80年代頃の話を聞きましたか?

「はい。私のお父さんは中森明菜さんよくテレビで見ていたって話を聞かせてもらいました」

――そうなんですね。ソロ2作目は、そんなお父様の好きな明菜さんの「少女A」を2月にカバーしましたね。

「次は何を歌おうかなって探していたら『少女A』が、ずっと頭から離れなくて。カッコいい曲ですし1曲目とのギャップもあって、親衛隊にもビックリしてもらいたいなって思って選びました」

――明菜さんのカバーは、プレッシャーはなかったですか?

「そうですね。明菜さんをリスペクトしながら自分なりのものを披露しようと思ったのでプレッシャーはなかったです。世代の違いとかもあるのかもしれないですね」

――歌う時に気をつけたポイントは?

「最初は結構低めの声で歌って、そこからサビで一気に爆発するような感じになるのでその雰囲気を出すために息継ぎをあまりしないように心がけました」

――息継ぎをあまりしないで歌うのは新井ひとみ流のテクニックですか?

「明菜さんの息継ぎのポイントを真似して私が歌うと、淡々と流れてしまうような歌い方になってしまうんです。それでなるべく息継ぎをしないでちょっと自分を追い込む感じで歌ってみたら、より曲の雰囲気を表現できるなって感じて。他にも『あなた♪』って歌詞のところは、相手に気付いてもらえるくらい目線も含めて全身の神経が通った感じで、思いっきり『あなた!』って歌いました」

――お父様は「少女A」を聞いてどんな感想でしたか?

「実はそれが怖くてまだ聞けてないんです(笑)。でも歌うんだよって言ったら『えっ?そうなんだ!』ってビックリしてました」

――きっと喜んでいるでしょうね?

「えへへ(笑)。どうだろう?」

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