杉咲花の朝ドラ「おちょやん」の役作り 自粛期間は一日中、部屋着感覚で着物姿に

道頓堀に奉公に出た「おちょやん」の主人公・竹井千代を演じる杉咲花
道頓堀に奉公に出た「おちょやん」の主人公・竹井千代を演じる杉咲花

魅力的な登場人物たちから「生きるパワーを感じることができる作品」とPR

 前向きな千代のように臨んでいる作品。見どころも紹介してもらった。

「千代以外の登場人物も険しい道のりや苦しい体験をしたり、つらいことに真正面から向き合えない時でも、あと一歩だけ踏み出してみようとか、ちょっとだけ頑張ってみようという人がいっぱい出てきます。自信満々に真っすぐに立てない時があっても誰かに支えてもらったり、自分も大丈夫じゃないけど、相手を支えようと、互いに思いやったり、魅力的な登場人物たちから生きるパワーを感じることができる作品です。同時にすごく楽しいシーンでも何か泣けてきたり、ものすごく悲しいシーンなのに愛おしく感じたり。『笑いと悲しいことは紙一重』というようなせりふが出てきますが、まさにそう感じられる作品だとも思います。『おちょやん』を見た方が、自分もあとちょっと頑張ってみようと思ってもらえたらうれしいです」とPRした。

 最後に杉咲にとって朝ドラのヒロインが自身にとってどんな財産になると思うかと尋ねると、またまた前向きな力強い言葉が返ってきた。

「自分でもまだ分かりませんが、役として過ごす時間が自分として過ごす時間よりも長い分、現場に立ってどんなことが起きても大丈夫な気がすると思えるぐらい千代のことを知ってこられている気がします。それはうれしいです」

 演じる上で大事にしていることは「新鮮な気持ちでいること」だという。「おちょやん」では杉咲のキラキラとした新鮮な輝きと千代と一体化した前向きな姿で、朝ドラファンに元気を与えてくれる気がする。

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