9月23日に発売した35枚目の新曲「楓」がオリコン週間シングル演歌ランキングで初登場1位(10月5日付)を獲得した演歌歌手の田川寿美(45)の出演舞台「後見人 梅沢武生 梅沢富美男劇団＆田川寿美 特別公演」が23日、名古屋市の御園座で無事に千穐楽を迎えた。

　今回の舞台は2月23日に埼玉県・ふじみ野市で行われたチャリティー歌謡ショー以来、約9か月ぶりの本格的な活動となった。3部構成となっており、第1部は芝居「富美男・寿美の弁慶・義経『大笑い！勧進帳』」、第2部は「梅沢富美男・田川寿美オンステージ」と題した歌謡ショー、第3部は「華の舞踊絵巻」と銘打った妖艶な舞踊ショー。田川は第1部の「勧進帳」で女義経を演じ、第2部の歌謡ショーでは代表曲「女人高野」や新曲「楓」などを梅沢とともに熱唱しファンを魅了した。新型コロナウイルス感染拡大予防策を実施したうえで、14日から23日までの10日間全13公演を無事に完走した。

　一方、今回の劇場公演で披露した新曲「楓」は通信カラオケDAMの週間演歌ランキングで2週連続1位を獲得した。同曲は恋の別れを迎えた女心を、｢楓｣というキーワードに乗せて表現した失恋ソングで、ドラマチックなシーンを連想させる王道演歌だ。当初、6月に発売する予定だったが、コロナ禍でレコーディングがストップ。緊急事態宣言明けから作業を再開し9月23日の発売にこぎつけた。久しぶりの哀愁演歌に田川は「秋の情景が目に浮かぶドラマチックな作品。サビの“忘れないでね　忘れないから”の歌詞に感情移入できるので多くの方に歌っていただきたいです」と喜びを語った。

　カラオケランキング2週連続1位については「このような時節にもかかわらず、こんなにも演歌を愛してくれる方々がいて、背中を押される思いです。来年の30周年に向けて、新たな時代をこの新曲『楓』とともに歩いてまいります」と決意を新たにしていた。