「完全なる飼育etude」台湾プレミア試写会、月船さらら&市川知宏らが熱烈歓迎に感激
元宝塚歌劇団・月組男役スターの月船さらら、俳優の市川知宏がダブル主演し、台湾でロケした映画「完全なる飼育 etude(エチュード)」(監督・加藤卓哉)のプレミア試写会が23日、ロケ先の台湾・嘉義の萬國戯院(ばんこくぎいん)で行われ、東京から月船、市川、加藤監督が出席した。
月船さらら、市川知宏、加藤卓哉監督が出席
元宝塚歌劇団・月組男役スターの月船さらら、俳優の市川知宏がダブル主演し、台湾でロケした映画「完全なる飼育 etude(エチュード)」(監督・加藤卓哉)のプレミア試写会が23日、ロケ先の台湾・嘉義の萬國戯院(ばんこくぎいん)で行われ、東京から月船、市川、加藤監督が出席した。
「完全なる飼育」シリーズはノンフィクション作家・松田美智子氏の小説「女子高校生誘拐飼育事件」を原作に、1999年の第1作から孤独な少女と孤独な中年男との歪んだ純愛を描いてきた。本作は7年ぶりとなる第9弾で、これまでの男女逆転版。前衛的な作風で人気の女性演出家(月船)が、降板した俳優の代わりにやってきた俳優(市川)をサディステイックな演出で“飼育”していくストーリー。台湾・嘉義で全編撮影した。
プレミアでは映画のメイン舞台となった映画館「萬國戯院」と結んだ。コロナ禍にも関わらず、会場はほぼ満席。プレイベントではオーケストラがSMAPの「世界に一つだけの花」、ZARDの「負けないで」などを演奏する大熱気の中、3人が登場。月船は「日本の曲を演奏してくださり、着物で来てくださったのを見て、とてもうれしかったです」。加藤監督は「撮影のときと変わらない劇場を見られて、うれしく思います」とあいさつした。
加藤監督は「過去に8作品作られたシリーズ。せっかくなら新しいことをしたいと思い、年上の女性が年下の男性を飼育する話にしました」。月船は「この作品は日本では有名な作品で、自分がこの作品に出られることに驚きました。ロケ地が台湾にも驚きました。というのも、台本には、日本のある街という感じでしたので」。市川は「監督からお話をいただき、うれしかったので、気合が入りました。僕自身が若手俳優なので共感できる部分もありました」と振り返った。
現地からは嘉義県知事もスピーチ。「嘉義にいらっしゃったときは案内しますので、またいらっしゃってください」とのラブコールをもらい、最後に月船は「台湾の劇場と台湾の温かさがあって、できた作品です。日本のみなさんにもたくさん見ていただきたいと思っています」と感謝。加藤監督も「劇場以外でも、近くで撮影したので、ここはどこなんだろうと楽しみに見てください」とアピールしていた。
12月18日~31日まで台北で行われる映画祭「スポット・フィルム・フェスティバル」でも上映予定。日本では11月27日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開される。
※タイトル「完全なる飼育 etude」の「e」はアキュート・アクセント付きが正式表記。