劇場版「鬼滅の刃」興収259億円突破「アナ雪」「君の名は。」超え歴代3位に
10月16日から全国403館(IMAX 38含む)で初日を迎えた「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の23日までの39日間の興行成績が動員1939万7589人、259億1704万3800円を記録した。
「千と千尋の神隠し」の308億円超えも視界
10月16日から全国403館(IMAX 38含む)で初日を迎えた「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の23日までの39日間の興行成績が動員1939万7589人、259億1704万3800円を記録した。
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爆発的ヒットを続ける同作は、公開から3日間での興行収入で動員342万人、約46億2311万円と歴代日本映画の興行記録を塗り替えていた。さらに、公開から10日間で100億円を日本映画史上最速で記録。また、16日間で観客動員1000万人を突破し、17日間で興行収入157億9936万5450円で「アバター」(2009年)を上回り、早くも歴代トップ10に名を連ねていた。さらに24日間では204億8361万1650円を記録するなど「ハリー・ポッターと賢者の石」(01年)を上回り歴代トップ5入りを果たした(興行通信社調べ)。
39日間259億円で、4位の「君の名は。」の250.3億円、3位の「アナと雪の女王」の255億円を上回り、歴代3位に浮上。
衰えを見せぬ人気で、いよいよ宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」(01年)が持つ日本映画の歴代興行収入トップの308億円超えが視野に入ってきた。
「鬼滅の刃」は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)による初の「週刊少年ジャンプ」の連載コミック。大正期を舞台に、主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が鬼になってしまった妹を人間に戻すため、仲間とともに成長し、鬼を退治するストーリー。「友情・努力・勝利」という「週刊少年ジャンプ」の3大要素が盛り込まれている。しかし、「初動はけっして大人気までは言えなかった」(書店関係者)という。ところが、19年4月からテレビアニメ版が放送されると、アニメファンから一般ファンへ人気に火がついた。
アニメ版を手掛けたのは、「Fate」シリーズなどの大ヒット作で知られるアニメ製作会社「ufotable」(ユーフォーテーブル)。世界の残酷さを正面から描きながら、独特の映像美を見せるのはお家芸。音楽は、壮大な世界観に定評のあるアニメ界のヒットメーカー、梶浦由記氏。原作の2次元のバトルシーンに、さらなる躍動感を与え、ダイナミックな映像と音の世界を作り上げた。さらには、炭治郎役の声優・花江夏樹を始め、人気声優が脇にも名を連ね、3拍子がそろっている。