お笑いタレントで俳優の宮川大輔が出演した映画「ヤウンペを探せ！」(宮脇亮監督)が20日に公開される。映画研究会出身のさえない独身の4人(池内博之、松尾諭、池田鉄洋)が当時のマドンナ(蓮佛美沙子)の20年越しの願いを叶えるため、奔走するコメディー。バラエティー番組で大忙しの宮川が、俳優業への本音を明かした。

――気軽に見られるコメディーですね。楽しく拝見しました。自称・高級中華料理店のオーナー、ジュンペイ役でしたが、台本を読んだ印象は？

「現場でその雰囲気で作り上げていくもんもあるな、って。内容は深く考えんと、面白おかしく、バカバカしく、やっていこうと思いましたね。ただ、厨房のシーンとか、ジュンペイのルーティンを考えながら挑んでました」

――役作りのルーティンは？

「セリフは覚えていくんですけど、作りこまないというか、お芝居してる時はいらんことせえへん、という感じです。本を読んで、こんな感じかなと思いながら。現場で俳優さんとやってみないと分からへんこともあるし。今回は池鉄さん、松尾さん、池内君がどんな感じでくるのかな、ということもありましたね」

――共演のみなさんとはいかがでしたか。

「みなさん、“はじめましてで”したけども、やっぱりベテランさんといいますか、いろんなところでホンマいろいろ戦ったはると思うんで、その作り方というか、持って行き方、作り方が面白かったです」

――映画では、20年前の約束がテーマになっていますが、ご自身の20年前は？

「28やから、コンビ(チュパチャップス)を解散して、一番苦しかった時ですね。お笑いに自信がなくなったんで、コンビを別れたんです。『お芝居をやらせていただきたいな』と思ってたぐらいで、どう動いていいかもわからなかった。その頃、宮本亜門さんの『ボーイズ・タイム』というお芝居のオーディションを受けて、最後の12人に残ったんです。これが今につながる第一歩目を勝ち取った時期でしたね」

――その時、誓ったことはありますか？

「出演者は藤井隆、山本耕史、森山未來、佐藤隆太とそうそうたるメンバーがいたんですけど、その時に『絶対売れたる』と思いましたね。『売れたる』とは、何なのかっていうのは明確には見えてなかったんですけど」