トランスジェンダー役、デリヘル従業員役、けだもの役…カメレオン俳優・田中俊介の本音

コロナ禍で改めてエンタメの必要性を感じたという田中俊介【写真:ENCOUNT編集部】
コロナ禍で改めてエンタメの必要性を感じたという田中俊介【写真:ENCOUNT編集部】

コロナ禍で感じたエンタメの必要性「今まで以上に全力で」

――ところで、コロナ禍の影響はいかがでしたか?

「この映画もそうですし、いくつかの公開作が延期になりました。外出自粛中は『エンターテインメントは必要ないんじゃないか』と思った時期もありますが、やはり、生きていく上で必要です。だって、生きていても、楽しくないと面白くないじゃないですか。楽しいって思えるのがエンターテイメント。それが映画なのか、ドラマなのか、音楽なのか、人それぞれだとは思います。表現する者として、今まで以上に全力で、みなさんに楽しんでいただける作品を作っていきたいと感じました。それが僕の生きがいにもなります」

――最後に公開に向けて一言。

「いわゆるミニシアター系の映画って、まったく目に触れずに終わってしまうものも多いと思うんですが、そんな中でも面白い映画はたくさんあります。ぜひ、ミニシアター作品に触れていただきたいです。田中俊介という役者がもっともっと成長して、メジャーとインディーズ作品両方に頻繁に出るようになって、あれ、田中俊介が出ているなら、このインディーズも見てみようか……と思っていただけるような役者になりたいです」

□田中俊介(たなか・しゅんすけ)1990年1月28日生まれ、愛知県出身。映画、ドラマ、舞台など活躍の場を広げる。主な映画出演作に「ダブルミンツ」「恋のクレイジーロード」「デッドエンドの思い出」「タイトル、拒絶」「ミッドナイトスワン」などがある。

次のページへ (4/4) 【画像】映画「恋するけだもの」の場面カット
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