11歳~20歳の少女で結成、メンバーは20歳で退団 「少女歌劇団ミモザーヌ」お披露目
マルチクリエーターの広井王子氏が総合演出する「少女歌劇団プロジェクト」から誕生したレビューカンパニー「少女歌劇団ミモザーヌ」が15日、大阪・難波千日前のYESシアターでお披露目ショーケースを開催した。
広井氏も成長に感慨「私こそ、居場所を作ってもらった」
マルチクリエーターの広井王子氏が総合演出する「少女歌劇団プロジェクト」から誕生したレビューカンパニー「少女歌劇団ミモザーヌ」が15日、大阪・難波千日前のYESシアターでお披露目ショーケースを開催した。
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グループ名は「感謝」「友情」「優雅」の花言葉を持つミモザが由来。小さな丸い花びらがたくさん集まってかれんに咲くミモザをイメージした。11歳~20歳の少女たちで結成され、第1期メンバーは応募総数736人からオーディションで14人が選出され、第2期は9人。メンバーは20歳で退団となる。スタッフには世界的なダンスカンパニー「コンドルズ」の古賀剛氏を始め、エンターテインメントの第一線を支える面々が連ね、昨年5月から約1年半のレッスンに励んできた。
コロナ禍を経て、ようやくデビューとなったメンバー22人はレビューカンパニーらしい制服姿で登場し、まずはジャズナンバーをアレンジした「Welcome Sing! Sing!」を元気よく熱唱。バック転、側転などアクロバットな演技も見せながら、広井氏作詞、音楽監督のクボナオキ氏が作曲したオリジナル曲「扉の向こうへ」「愛の速度」「ありがとうございます」「ミモザのように」の全5曲を初々しく披露。目を潤ませているメンバーもいた。
ショーケースを終えた広井氏は「発表した時はコンセプトがぼんやりしていました。1期生と向き合いながら、少女であるというのはどういうことなのか、オリンピックでは少女が活躍するのに、なぜエンタメで世界が取れないのか、を考えた。そこで、肉体訓練を徹底してやろうと思い、体幹を鍛えるレッスンをやった。だんだん肉体ができてくると、舞台の楽しさを自分たちで発見した。完成した曲は13ありますので、つなげると、レビューっぽくなる。新しいレビューをやりたいと思い、アクロバットを取り入れました」と明かした。
メンバーには練習内容や気持ちをノートに取ってもらったそうで、「1か月分回収して、疑問にも答えて、問題点を一緒に解決してきました。『なぜ学校が必要か』と聞かれて、答えられないこともあった」といい、メンバーをステージに呼んで、エピソードを紹介。15歳の1期生すずきみあいについては「ガラスの心臓だったが、エースくらいになった」と称え、腹式呼吸をマスターした、みあいは「アメイジング・グレイス」をアカペラで堂々と熱唱。
アクロバットが得意の12歳の2期生みやはらにこには「いつからやっているんだっけ?」と質問。にこは「小1から週に6回、3~7時間やっていました」。広井は「にこは学校で、いじめられていたそうです。『私の居場所を作ってくれて、ありがとう』と言ってくれて……」というと、声を詰まらせ、「そんな子がいっぱいいるんです。私こそ、居場所を作ってもらったと思います」と少女たちの成長に感慨ひとしおだった。
第1回公演「Begin~始まりの歌~」は12月30日、配信決定。少女たちの目標は世界。英語、中国語など多言語の習得にも励み、コロナ禍の中、『和』の精神をレビューを通してデジタル公演という形で世界に届けていく。
○写真のメンバー配置は下記の通り
後段左から:ろれあ、おおはしれいあ、しものあやめ、きくたまこと、ちばこゆみ、すずきみあい、もうりさくら
中段左から:いでいゆき、あんどうはな、いとうみにぃ、いまもりまなか、いわむらゆきね、たかはしまお、すずきゆい、しろみゆ
前段左から:たかやあんな、いしばしゆあ、ちばひなの、いわなみゆうか、みしまかほ、ともだりのあ、みやはらにこ