西島秀俊主演『存在のすべてを』 佐藤浩市ら実力派4人が出演決定、新たなソロカットも解禁

俳優の西島秀俊が主演を務め、広瀬すずが共演する映画『存在のすべてを』(2027年2月5日全国公開)に、佐藤浩市、高橋一生、木村文乃、鈴木杏の4人が出演することが2日、発表された。併せて、追加キャスト4人のソロカットも解禁された。

解禁された新キャスト【写真:(C)2027『存在のすべてを』製作委員会 (C)塩田武士/朝日新聞出版】
解禁された新キャスト【写真:(C)2027『存在のすべてを』製作委員会 (C)塩田武士/朝日新聞出版】

高橋一生と木村文乃は瀬々敬久監督作品に初参加

 俳優の西島秀俊が主演を務め、広瀬すずが共演する映画『存在のすべてを』(2027年2月5日全国公開)に、佐藤浩市、高橋一生、木村文乃、鈴木杏の4人が出演することが2日、発表された。併せて、追加キャスト4人のソロカットも解禁された。

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 本作は、映画化もされたベストセラー『罪の声』で知られる作家・塩田武士による同名ミステリー小説が原作。第9回渡辺淳一文学賞を受賞したほか、2024年本屋大賞で第3位に選出された作品を、『64-ロクヨン-』『ラーゲリより愛を込めて』などを手掛けた瀬々敬久監督が映画化する。西島、広瀬に加え、志尊淳、仲村トオル、斎藤工、青柳翔、光石研、永島敏行、奥田瑛二らが出演する。

 物語の舞台は、1991年秋に神奈川で発生した「二児同時誘拐事件」。同じ夜に姿を消した2人の少年のうち、1人は保護されたものの、もう1人の少年・内藤亮は行方不明のまま3年が経過する。その後、突然祖父母のもとへ戻ってきた亮だったが、「空白の3年間」については口を閉ざし、事件は未解決のまま時効を迎えた。

 それから30年後、新聞記者・門田次郎(西島)は旧知の元刑事の死をきっかけに事件の再取材を開始。写実画家となった亮(志尊)や、亮を思い続ける同級生・土屋里穂(広瀬)らの過去が交錯し、事件の裏に隠された真実が明らかになっていく。

 今回、新たに出演が発表された佐藤が演じるのは、謎多き天才写実画家・如月脩を支援する銀座の老舗画廊「六花」の店主・岸朔之介。佐藤は『64-ロクヨン-』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、『春に散る』でも瀬々監督とタッグを組んでいる。

 高橋が演じるのは、朔之介に才能を見いだされながらも消息不明となった写実画家・野本貴彦。『嘘を愛する女』『空飛ぶタイヤ』などで第31回日刊スポーツ映画大賞助演男優賞を受賞した高橋は、今回が瀬々監督作品への初参加となる。撮影に向けて、本作の絵画提供と監修を担当する写実画家・大畑稔浩氏から絵画指導を受けたという。

 木村は、野本の婚約者である木原優美役を務める。NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』や映画『ザ・ファブル』シリーズ、高橋主演の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』などに出演してきた木村も、今回が瀬々監督作品への初参加となった。

 鈴木が演じるのは、誘拐事件の被害児童・亮の実母である内藤瞳。新聞記者・門田の取材に応じる中で、30年間誰にも明かさなかった“ある手紙”の存在を告白する役どころとなる。映画『リターナー』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した鈴木は、瀬々監督と20年以上ぶりのタッグとなった。

 併せて解禁されたソロカットには、画廊で重厚なたたずまいを見せる佐藤、アトリエでどこか切ない表情を浮かべる高橋、木漏れ日の中で優しくほほ笑む木村、壁に背をもたれ物憂げなまなざしを向ける鈴木の姿が収められている。

 追加キャスト4人のコメントは下記の通り。

○佐藤浩市

「瀬々監督とは何度もタッグを組んできた仲ですが、昭和の映画作りの良さと今の時代との折り合いをつけるのが非常にうまい方です。今回演じる岸朔之介という人物の『立ち位置』について、監督とお互いの経験値からくる『暗黙知』で認識をすり合わせながら撮影に臨みました。本作でキーとなる写実画について、僕自身これまであまり深い馴染みがありませんでした。絵画の面白さはまた違ったところにあると思っていたんです。それが現場を経験して、逆に『写実の世界の奥深さ』のようなものを改めて認識させられたと感じています。

 この映画は、自分の置かれた状況だけでなく、物事を多角的に見つめる目線を与えてくれる作品です。自分自身の立場や子どもとの距離感など、様々なことを思い浮かべながらじっくり鑑賞していただけたらと思います。ぜひ劇場でご覧ください」

○高橋一生

「瀬々組には初めての参加でしたが、誠実に作品に向き合う方ばかりで、僕自身もこれからの自分の在り方を見つめ直すような、とても良い経験ができたと感じています。今回、役へのアプローチの軸になったのは『絵』でした。絵画の指導をしていただいた大畑稔浩さんから『写実とは何か』を教わった時、僕が目指しているお芝居の感覚にすごく近いものを感じて、それがとても衝撃的で写実画にのめり込んでいきました。

 現代で失いかけてしまっているかもしれない『人間の根源』というテーマとともに、都合や合理性だけではない、人間の愚かさや美しさが内包されている作品になっていると思います。多くの方に共感していただける素敵な登場人物たちの『人間らしさ』に触れて、皆さんに楽しんでいただけることを願っています」

○木村文乃

「初めての瀬々組は、お芝居にじっくり向き合える『これぞ映画の現場』という非常に贅沢な環境でした。時間に追われるのではなく、『今撮れるベストを尽くそう』という現場の熱量に、この世界に入りたての頃に抱いた『映画人の方々に交じって映画を作っている』という原点のような嬉しい感覚が蘇り、本当に素敵な時間を過ごさせていただきました。

 私が演じた木原優美という役を通して、『人生は辛いことや悲しいことばかりではない』と観てくださる方にそっと寄り添えるような存在でいたいと思いながら撮影に臨んでいました。悲しみの中にも温かな『希望』を感じていただける作品になっていますので、ぜひ気負わずに劇場で受け取っていただけたら嬉しいです」

○鈴木杏

「瀬々監督と20年以上ぶりにご一緒でき、また瀬々組に参加できるんだということがすごく嬉しかったです。初めて脚本を読んだとき、私自身『この壮大なスケールの物語がどう映像化されるんだろう』とワクワクしましたし、同時に、役者の表現によって『深めがいのある作品』だと感じました。

 私が演じた内藤瞳は、端から見れば『ひどい親』という記号的な存在かもしれません。でも、ただの分かりやすい人物にはしたくなかった。無気力でどこかアンバランスな、自分の人生に抗えなかった彼女の内面の揺らぎを、私なりに大切に汲み取りながら演じました。観る時の立場、環境、年齢によって共感する人物が変わるような、色々な視点で楽しめる映画です。皆さんがどう受け取ってくださるのか、とても楽しみです」

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