世界初、タガメを使用した蒸留酒が発売「きっとタガメの気配を察知できることでしょう」
コオロギラーメンやコオロギビールなどで知られ、昆虫食の魅力を探究する「ANTCICADA(アントシカダ)」が、岐阜県郡上八幡の辰巳蒸留所と、タイワンタガメを使用したクラフトジン「First Essence Tagame Gin」を共同開発し、発売した。世界初という。
「繊細かつ綺麗なタガメ感を実現」
コオロギラーメンやコオロギビールなどで知られ、昆虫食の魅力を探究する「ANTCICADA(アントシカダ)」が、岐阜県郡上八幡の辰巳蒸留所と、タイワンタガメを使用したクラフトジン「First Essence Tagame Gin」を共同開発し、発売した。世界初という。
タイワンタガメは主に東南アジアに分布する水生昆虫の一種で、中国南部やタイなどで食用とされている。日本に生息しているタガメよりも強い香りを持ち、特に、繁殖期のオスのフェロモンは、洋梨や青りんごなどを思わせるフルーティーな芳香が特徴的という。
アントシカダでは、タイワンタガメの生息地であり、輸入元でもあるタイを現地視察するなど、かねてから食材としてのタイワンタガメの可能性に着目し、積極的に商品開発を続けてきた。
虫を香りづけに使った蒸留酒は本商品が日本初となり、タガメを使用した蒸留酒は、世界でも初めてのプロダクト。
辰巳蒸留所が原酒として使用する粕取り焼酎の芳醇な香りと、タイワンタガメの持つフルーティーな香り、ジュニパーベリーのさわやかな香りが絶妙にマッチした製品に仕上がっている。
辰巳蒸留所の辰巳祥平代表は、「昨年に初めて新月蒸留(試験蒸留)したタガメ。フェロモン由来の洋梨香の中にタガメ本体の香りも混じり合う味わいになりました。そして今年はいよいよ本番。ANTCICADAの丁寧なタガメの下処理のおかげで繊細かつ綺麗なタガメ感を実現。タガメのフェロモンの香りを体感したことがある人は、きっとタガメの気配を察知できることでしょう。タガメが分からなくても洋梨は感じられるかも。ボタニカルはジュニパーベリー、そしてタガメだけですよ」とコメントしている。
生産本数は305本で、価格は6000円(税込)。