【電波生活】『となりのスゴイ家』制作陣が感じる住宅価格高騰の影響 目指す“No.1の映像”に家主驚き
お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志と山根良顕、そして建築好きな俳優・遼河はるひが“スゴイ家”を訪ね、その魅力を紹介するBSテレ東の住宅紹介番組『となりのスゴイ家』(日曜午後9時)。毎週“スゴイ家”を紹介し、家を建てる際の参考になるという声も多い。一方で、首都圏ではマンション価格高騰し、建築資材や金利も上昇傾向にある。家を持つことが厳しい時代。『となりのスゴイ家』の制作に携わるBSテレ東プロデューサーの山崎圭介氏に舞台裏の様子を聞いた。

BSテレ東『となりのスゴイ家』プロデューサーにインタビュー
お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志と山根良顕、そして建築好きな俳優・遼河はるひが“スゴイ家”を訪ね、その魅力を紹介するBSテレ東の住宅紹介番組『となりのスゴイ家』(日曜午後9時)。毎週“スゴイ家”を紹介し、家を建てる際の参考になるという声も多い。一方で、首都圏ではマンション価格高騰し、建築資材や金利も上昇傾向にある。家を持つことが厳しい時代。『となりのスゴイ家』の制作に携わるBSテレ東プロデューサーの山崎圭介氏に舞台裏の様子を聞いた。(取材・文=中野由喜)
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2018年10月に番組がスタートし今年9月末までに508軒ものスゴイ家を紹介してきたという。まず番組で紹介する家がどう決まるのか尋ねた。家主からの応募なのだろうか。
「現在、応募は受け付けていません。すべて番組スタッフが探しています。毎週リサーチ専門スタッフから4軒ほどの候補が挙がってきて、スタッフ会議で検討しています。客観的に見て選びたいので自薦、他薦の受付はしていません」
ではどういう家を選んでいるのか。
「大抵のことはお金を掛けたら希望はある程度かなうもの。でもこの番組は限られた条件の中で家主さんが“何を大事にして家を建てたのか”、“やりたいことをどうかなえたのか”など、こだわりや思い、ストーリーなどを感じられる家かどうかを大事にしています。そして家主さんの人となりや、普段のご家族の暮らしぶりも垣間見えるようなご紹介の仕方を意識しています」
首都圏のマンション価格の億超えや建設資材が高騰するなど家を持つことが厳しい時代。最近の番組で紹介された家は建築費が6000万円台や7000万円台といった例も多いが、取材する中で影響を感じることはあるだろうか。
「この番組では、建築費をご紹介しています。家主さんに具体的な金額をお話いただくこともあれば、田中さんや山根さん、遼河さんがそれぞれ予想し、誰が近いかを教えてくれる形も。3年前は建築費3000万円~5000万円台の家をご紹介することが多かったんです。数年前に“ウッドショック”という言葉がありましたが『木材の価格が高騰し木造建築は大変』という声を聞きました。最近は木材だけでなく『建築資材が高くなっています』とか『職人さんの人件費も上がっているので建築工程を効率化しました』といった声も聞きます。少し前に建てた家を紹介する時には『今だったらこの建築費ではすまない』といった声も聞きます。やはりいろんな物の値段が上がっていますよね、という会話はよくあります」
建築費が高騰する中で建てた家はどんな家なのだろう。
「旗竿地や北向き、斜面など設計に工夫が必要な土地に建てたケースをご紹介することが多いです。また、建物ごと安く土地を購入し、取り壊し費用を負担して新しい家を建てたケースや、元々あった家を生かしてリノベーションしたケース。あとは実家を相続し建物だけ壊して新たな家を建てたケースも多い気がします」
撮影にこだわりも「立体的でリアルな雰囲気を表現するため…」
資材や人件費の高騰の影響を受け、紹介する家を探すのに苦労する不安はないだろうか。
「マンション価格が高騰したため中古マンションを購入しリノベーションする人が増えたという話が出てきたので、数は少ないですが番組で紹介しています。時代に応じた新たなケースがあればどんどんご紹介していきたいと思います」
ここでテレビでは分からない舞台裏の様子を聞いてみた。
「『となりのスゴイ家』は家の撮影に手慣れた技術スタッフが撮影しています。なので、家主さんから『こんなにきれいに映るんですね』と驚かれることが多いです。立体的でリアルな雰囲気を表現するため、アングルの高低にこだわったり、元々部屋にある照明を最大限生かして撮るなど経験を駆使して撮っています。いろんな住宅紹介番組がありますが、他に負けないナンバーワンの映像を撮ろうという意気込みで臨んでいます。可能な時は手のひらサイズの撮影用ミニドローンを家の中で飛ばしたりもします。ドローン撮影は、お子さんだけでなくペットにも大好評で、一生懸命追いかけてくれるワンちゃんの可愛い映像が撮れたこともありました」
他局の住宅紹介番組をどう見ているのかも聞いてみた。また、アンガールズの2人と遼河に期待することも。
「この番組の担当になってから類似番組はなるべく観ないようにしています。観ると影響されるかもしれませんから。この番組の強みはアンガールズさんと遼河さんの2人がレポートに行ってくださること。他の番組は1人でレポートする番組が多いと思いますが、2人で行くとご家族との会話がはずみ、お2人のリアクションや感想がポンポン返ってきます。住宅紹介番組というより、知人が新しい家を建て、そこに見せてくださいと遊びに行った感じの雰囲気作りを大事にしています。
2級建築士でもある田中さんは、特に構造についての専門的な話などその場で気づいたポイントをわかりやすく伝えてくださるのがありがたいです。お三方とも話しやすい雰囲気を醸し出す方々なので、最初は緊張していたお子さんも番組終盤には山根さんや遼河さんになついて隣に座っていたりすることも。去年、遼河さんから収録中にリクエストがあり、お邪魔する家の記念になるようにと番組のステッカーも作りました」
田中の様子も紹介してくれた。
「スゴイ家を訪ねる時、田中さんはカメラ付きインターホンに顔をくっつけんばかりに接近させてからボタンを押すのがお好きみたいです。するとモニターを見たご家族は大喜び! ただ、すぐ出られるように皆さんがドアのすぐ後ろで待っていてくださることもあり、モニターを誰も見られず“空振り”に終わってしまうこともあるみたいですが」
最後に今後の番組作りの意気込みを聞いた。
「今後も変わらず続けていければベストだと思っています。視聴者の皆様、配信で番組をご覧になっている皆様が、家を建てたいと思った時の参考にしていただけるとうれしいです」
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