東大で大規模ネットワーク障害発生 Zoom授業が混乱
東京大学(東京・文京区)の本郷キャンパスで11日、大規模なネットワーク障害が発生し、ビデオ会議システム「Zoom」で行われている多くの授業が休講、あるいは学生の自習となる混乱状態に陥った。
一部では学生だけで自習 ネットワーク負荷が原因か
東京大学(東京・文京区)の本郷キャンパスで11日、大規模なネットワーク障害が発生し、ビデオ会議システム「Zoom」で行われている多くの授業が休講、あるいは学生の自習となる混乱状態に陥った。
障害発生は同日午後2時ごろ。在籍する学生あてに大学当局から「ネットワーク障害について」と題したメールが届き、「学内ネットワークに障害が発生しております」と説明。キャンパス内にいる教員がホストを務めるオンライン授業が、休講となりうることを告知した。同様の告知は授業を視聴する学生のZoomのチャット欄にも届いた。
都内の自宅でオンライン授業の準備をしていた同大の大学院生は「Zoomの授業で音声が乱れることはこれまでもたくさんありましたが、ネットワーク障害で教員が授業できない状態になったのは初めて。授業のほぼ全部がZoomですからネットワークに負荷がかかっているのでは」と、突然の混乱状態に驚いた様子だった。
関係者によると、自宅や飲食店などキャンパス外にいる学生はZoom授業に参加できており、学内の研究室にいる教員がZoom授業に入れない状態。このため、教員からの電話指示を受けて教員不在のまま学生だけで自習形式の授業を行ったケースもあったという。
東大は新型コロナウイルス感染対策として主要な門をすべて閉鎖して警備員を配置。教員、学生が入構する際は、自身の体温や発熱、せき、下痢など健康状態について学内の健康管理フォームに従って申請したうえで入構許可メールを受け取る手続きが必要となっているなど厳戒態勢が続いてる。