西村知美の心を動かした声優・水島裕の言葉…「楽しいより、面白い」の真意とは

声優の水島裕が、今月27日放送のFM NACK5『森田健作 青春もぎたて朝一番!』(日曜午前6時30分)と28日放送のニッポン放送『森田健作 青春の勲章はくじけない心」(月曜午後6時20分)にゲスト出演する。このほど両番組の収録が行われたが、出演をオファーしたのは、『青春の勲章はくじけない心』でアシスタントを務めるタレントの西村知美だった。両番組で、水島は70歳を迎えてもなお声優として挑戦し続ける中で、次世代の声優を育てることへの熱意などを語っている。

ラジオ番組で共演した西村知美、水島裕、森田健作(左から)
ラジオ番組で共演した西村知美、水島裕、森田健作(左から)

森田健作のラジオ番組で共演

 声優の水島裕が、今月27日放送のFM NACK5『森田健作 青春もぎたて朝一番!』(日曜午前6時30分)と28日放送のニッポン放送『森田健作 青春の勲章はくじけない心」(月曜午後6時20分)にゲスト出演する。このほど両番組の収録が行われたが、出演をオファーしたのは、『青春の勲章はくじけない心』でアシスタントを務めるタレントの西村知美だった。両番組で、水島は70歳を迎えてもなお声優として挑戦し続ける中で、次世代の声優を育てることへの熱意などを語っている。

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 水島と西村の親交は、西村のデビュー作となった1986年公開の映画『ドン松五郎の生活』からだ。当時、同作ドキュメントビデオのナレーションを担当したのが水島だった。

 その後、西村が20代の頃、シンガー・ソングライターのさだまさしが、毎年8月6日に出身地の長崎・稲佐山で開催してきた野外コンサート「長崎から…夏」での再会をきっかけに距離が縮まった。

「仕事仲間という枠を越え、今は家族ぐるみの付き合いです。私の娘も水島さんにかわいがってもらっています」

 そんな西村にとって、水島は芸能界の大先輩であると同時に「人生の節目で刺激を与えてくれる存在」でもある。

 今年1月、西村は水島の「70歳の古希LIVE」を観賞した。そのステージで水島が発した言葉が強く残ったという。

「楽しいより、面白い」

 人は普通なら「楽しい」「楽な」人生を求める。しかし、水島は難しいことに挑戦し、それを乗り越える力を身につけていくことの方が、「面白い」と考える。西村はその言葉が心に刺さり、今年のテーマにしてきた。折しも西村は今年3月、デビュー40周年ライブを開催。自身は「歌が苦手」と感じており、不安も大きかったという。それでも水島の言葉を思い出し、「楽するよりも、面白いことを選ぼう」とステージに立った。

「ジグソーパズルも難しいからこそ、達成した時の喜びがある」

 西村は、「声のプロ」としての水島にも尊敬の眼差しを向けている。特に感心しているのが、「鼻濁音」だ。

「水島さんの鼻濁音って本当に素晴らしい。私も意識するようにしているのですが、難しくて……」

水島が注力する小学生の声優養成

 水島は現在、所属事務所・81プロデュースで、小学生対象の声優養成クラス「81キッズ」の代表講師を務めている。以前から、子どものせりふには大人にはない「無敵さ」「不思議な魅力」があると感じてきた。自身も13歳の時、映画『くまのプーさん』でクリストファー・ロビン少年の声を担当。劇団若草で活動した少年時代と、その後の長い声優人生の経験から、「上手い、下手」だけでは説明できない声の魅力を実感してきた。

 特にナチュラルな現代劇では、技術的には大人の声優が上でも、子どもが演じることで生まれるリアリティーがあるという。「81キッズ」で水島が子どもたちに求めるのも、単純な上手さではない。

「好きな歌手っていますか?」

 子どもたちに水島はそんな質問をするという。人が歌手を好きになる理由は、歌唱力だけではない。その歌に込められた思いや、その人にしかない魅力にひきつけられ、水島は「声優も同じ」と考えている。そのため「上手くなってください」とは言わない。技術を磨きながらも、それ以上に「その人にしかないものを見つけてほしい」と願っている。

 もう一つ、子どもたちに伝えているのが「『別に』という言葉は使わない方がいい」という教えだ。

「別に」と口にすることで、自分が本当は何を感じているのかを探さなくなってしまう。「一番怖いのは何も感じないこと」。楽しい、悲しい、悔しい、うれしい。そうした心の動きを感じることが、表現者としてだけではなく、人間として成長する力になるという。

「81キッズ」の講義内容も水島自身が考え、1年間かけて子どもたちと向き合っている。声優を育てるだけではなく、その先の人生にもプラスになるものを伝えたいという思いがある。70歳を迎えた水島は今後も、次世代を担う子どもたちに「自分だけの声」を見つけ、「楽しいより、面白い」と考えられる大切さを説き続ける。

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