テレ朝が日曜朝に異色のキッズ番組、収録の合間にお昼寝タイム…プロデューサーが明かす裏側
テレビ朝日が4月から教育番組『よ~い!スターと!トビダスクール』(日曜午前8時)をスタートし、注目を集めている。原宿系クリエイターアイドル・あぃりDXがリーダーを務める竹下☆ぱらだいす、原宿系動画クリエイターのしなこ、次世代キッズグループのMADAMADAを起用し、カラフルな衣装にダンスをふんだんに盛り込み、一般的な教育番組とは大きく違った印象だ。ゼネラルプロデューサーの越後圭祐氏に番組制作理由や舞台裏の様子などを取材した。すると、多くの子どもがレギュラー出演する番組ならでは意外な光景もあった。

『よ~い!スターと!トビダスクール』に竹下☆ぱらだいす、しなこ、MADAMADA
テレビ朝日が4月から教育番組『よ~い!スターと!トビダスクール』(日曜午前8時)をスタートし、注目を集めている。原宿系クリエイターアイドル・あぃりDXがリーダーを務める竹下☆ぱらだいす、原宿系動画クリエイターのしなこ、次世代キッズグループのMADAMADAを起用し、カラフルな衣装にダンスをふんだんに盛り込み、一般的な教育番組とは大きく違った印象だ。ゼネラルプロデューサーの越後圭祐氏に番組制作理由や舞台裏の様子などを取材した。すると、多くの子どもがレギュラー出演する番組ならでは意外な光景もあった。(取材・文=中野由喜)
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そもそもなぜ子ども向けの教育番組を制作するに至ったのだろう。
「テレビ朝日にはアニメ『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』など強いIP(知的財産)がありますが、子どもが楽しめるバラエティー番組がありません。より一層いろんな層の方に見ていただきたい、子どもと一緒に楽しめる番組を作りたいという思いがあって制作しました。ジャンル的には我々はキッズバラエティーというくくり方をしています。テレビ朝日は、これまでバラエティーは大人が楽しめる番組を軸として制作してきましたが、アニメ以外の子ども向け番組は決して多くはありませんでしたので」
竹下☆ぱらだいす、しなこらを起用し、色、ファッションなど個性豊かでポップな世界観が色濃く打ちだされている。対象は小学校入学前から小学校中学年が中心という。目指す番組の姿を聞いてみた。
「目指す姿は『よ~い!スターと!トビダスクール』という番組タイトルに凝縮されています。スターがカタカナですが、子どもたちそれぞれにいろんなスター性があるというのが一番伝えたいこと。そのスター性を見つけ、自分で磨くスタートを切ろうという意味なんです。トビダスクールには学校という世界観の中で、自分でやりたいことや興味のあることを一歩踏み出して思い切ってやってみようという意味を込めています」
個性を大切に、それぞれの“好き”を大切にという強い思いを感じる。
「竹下☆ぱらだいすさん、しなこさんも多分、ファッションとか自分の好きなことを発信し続けてきて今があると思います。まさに彼ら彼女らが番組の目指すことを体現していると感じます。これも想像ですが、世の中に認められず、髪の色やファッションで、いろんな人たちからいろんな見方をされ、つらいこともあったかと思います。でも、“好き”を発信し続け、好きなことを好きと言い続けることをずっとやってきた方々。それが彼ら彼女らの起用理由でもあります。原宿系で番組を彩るのは色、ファッションなど『かわいい』が日本のいい文化だと思うからです」
ある日の放送では童謡にぴったりなダンスの授業、別の日には料理の授業。料理の前に手洗いをしようと呼びかけ、刃物を使う時は大人と一緒にと伝えていた。いずれの場面も、とにかくカラフルな衣装。あらためて色の狙い、効果を聞いた。
「ぱっと見で色が象徴的な方々なので、セットやテロップの色にもこだわりを持っています。出演者の衣装は10回近く打ち合わせを重ねて決めました。色はすごく大事だと思っていて、視覚的な面もありますが、自分の個性を大事にしたいという思いが込められています。今の子どもたちはファッションに対する感度がものすごく高いんです。昔と比べてSNSで流行との接点が多いからだと思います。朝からカラフルな色を見て明るく元気が出るパワーつながればとも思います」

子どもたちならでは収録時のエピソード
ここで放送では分からない舞台裏の様子も聞いてみた。MADAMADAは小1から小4までの6人の子どもで構成される。多くの子どもたちの収録ならではのエピソードがあった。
「子どもたちの集中力をいかに保つかということの工夫が必要です。朝から夕方までの収録の合間に、実はお昼寝タイムを設けています。収録途中にお昼寝タイムがあるのはテレビ朝日では、この番組だけだと思います。20~30分ですがスケジュール表にちゃんと入れてオンとオフ、メリハリをつけています。おやつを食べる時間もあります。お弁当はチキンなど子どもたちが好きな物が入ったお弁当を用意しています」
MADAMADAのプロデューサーでもある、あぃりDXの魅力も聞いてみた。
「MADAMADAを学校の先生のようにしっかり導いてくれています。アメとムチの上手な方で、それぞれの子をほめてあげたり、集中力が無くなってきた時は『ちゃんとやるよ!』と声を出して気合の入る空気を作ってくれます。自分の好きなことだけやるということではなく、チームワークの大切さを子どもたちは学んでいます。それは見ているお子さんにも伝わると思います。彼らにとっては、あぃりDXさんは面倒見のいいお姉さん的存在です」
歌手でファッションモデルでもある、しなこはどうだろう。
「MADAMADAの小さい子たちを優しく見守ってくれますが、場の空気を変えるような独特なオーラ、カリスマ性を感じます。アニメや漫画に登場しそうな、女の子が憧れるプリンセスをそのまま体現している印象です」
最後に将来の番組の理想の姿を聞いた。
「番組のテーマソングをおなじみのように歌って踊ってくれるぐらい大勢の皆さんに届いてくれたらと思います。私は小さい頃見ていた番組は今も覚えています。子どもたちが大人になって懐かしいと思ってもらえるくらい楽しんでもらえる番組にしたいです」
大人になって社会に出て、その人ならではの技術や能力、知識、経験など“武器”を持っている人は強いと感じた経験をした人は少なくないはず。先行きが不透明な時代だからこそ、誰にでもスター性があると伝え、個性を大切に考える番組の存在価値は大きいと感じる。
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