次期朝ドラ「おちょやん」ヒロイン幼少期を演じるのは9歳子役 プロデューサーも脱帽
女優の杉咲花主演の次期NHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~金曜、午前8時)が30日からスタートする。放送開始に先駆け、第1週の試写会が2日、都内で行われた。
NHKで泣いて笑える次期朝ドラ「おちょやん」の試写会が開催
女優の杉咲花主演の次期NHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~金曜、午前8時)が30日からスタートする。放送開始に先駆け、第1週の試写会が2日、都内で行われた。
同作は、女優の道を生き抜き、「大阪のお母さん」と呼ばれるようにまでなった1人の女性の物語。大阪の南河内の貧しい家に生まれ、幼い頃に母を亡くした少女が、奉公に出ていた道頓堀で芝居の素晴らしさに魅了され、女優の道を目指し、上方を代表する女優に成長する姿を描く。
第1週は、子役が出演し、主人公の少女の竹井千代が貧しさに加え、幼い弟の世話をするために小学校に通えないなど苦労する中、父が連れてきた新しい母と仲が悪いことも重なり、9歳で道頓堀に奉公に出されるまでが描かれた。何ともせつない境遇にも、主人公の少女は、自分は「かわいそうじゃない」と、めげずに、明るく、「あしたはきっと晴れやな~」と言いながら、たくましく生きる内容だった。まるで1983年に放送された「おしん」を思わせた。
ただ、違うのは、この作品の題材の大きな柱の1つは笑い。過酷な環境を描く中にも、口達者な主人公の設定で、威勢のいい大阪弁を駆使して、笑いをしっかりとちりばめている。第1週は「おしん」プラス「笑い」といった作品と言えるかもしれない。
一方、貧しさに耐え、たくましく生き、視聴者を泣かせて、その上、笑いも誘う演技をこなすのは相当な難役。これを見事にこなしているのが9歳の子役の毎田暖乃(まいだ・のの)。物語にも注目だが、子役の卓越した演技力も話題になるはずだ。
NHKの桜井壮一チーフプロデューサーは、大阪でオーディションを行い500人の中から選ばれたと説明。「見た瞬間この人だと全員一致した」と明かした。オーディションでは簡単な芝居をしてもらったとし「見た瞬間レベルが違った。相手の芝居を見ながら演技できる子はほとんどいないが、最初からできていた。表現力、怒鳴ったり、泣いたり、幅広い芝居ができた」と絶賛した。
また、桜井氏は主役の杉咲についても言及。第3週から本格的に登場するとし、「表現力が豊かで幅広い演技をしてもらっている。大阪の言葉も完璧にこなしている。すごいとしか言いようがない」と絶賛していた。