吉田羊、初の悪役で「自分ってこんなにも性格が悪いんだ」 日常生活でも役抜けず「爽やかに笑えない」

俳優の吉田羊が9日、パルコ・プロデュース2026『リチャード三世』の開幕前会見に出席し、初の悪役を演じる本作の見どころや新たな発見について語った。

会見に出席した吉田羊【写真:ENCOUNT編集部】
会見に出席した吉田羊【写真:ENCOUNT編集部】

『リチャード三世』開幕前会見

 俳優の吉田羊が9日、パルコ・プロデュース2026『リチャード三世』の開幕前会見に出席し、初の悪役を演じる本作の見どころや新たな発見について語った。

 森新太郎氏演出、吉田羊主演でパルコがプロデュースするシェイクスピア作品を上演するシリーズは、2021年に『ジュリアス・シーザー』、24年に『ハムレットQ1』が上演された。第3弾となる今作は、兄や貴族を策略によって次々と葬り、王位を奪取するも、血塗られた王座を守るための暴政が破滅に向かう物語。本作に登場する全57役を“極悪王”リチャード三世役の吉田羊と9人の出演者で演じる。

 頭に王冠、顔を白塗り、白のジャケットという劇中の衣装で登場した吉田は、初日公演を前に「1か月強、稽古を続けてきました。やっとみなさんに見ていただけるワクワクと若干の緊張があります」と心境を述べ、「非常に和気あいあいとした座組で、残酷な話をやっているとは思えないくらい爆笑に次ぐ爆笑の稽古場でした。シェイクスピアが悲劇を喜劇として描いた作品のおもしろさを伝えられるように頑張ります」と意気込んだ。

 過去のシリーズ2作では、性別を越えて主人公の正義の士を凛々しく演じたが、今作では真逆の悪の権化を演じる。悪を演じる魅力については、「自分が持っている負の感情、嫉妬、自己肯定感の低さ、本来なら隠しておきたい感情を役のフィルターを通して解放できる。『自分ってこんなにも性格が悪いんだ』と実感しながら演じる瞬間もあります。そういう醜い感情が乗るからこそ、その先にあるリチャードの悲しみ、せつなさというものがコントラストとして生きてくると思うので、思いっきり演じたいところです」と言及した。

 日常生活で役が抜けなくなる場面もあることを明かし、「女性誌の取材をしていて、どうしてもさわやかに笑えない。自分では笑っているつもりなんですけど、『ニヤッ』みたいな笑いになっている。マネージャーさんが飛んできて、『リチャードになっています』と注意されたこともあります」と笑いつつ、「むしろ今は、普段から役を抜きたくないという気持ちです」と説明。演じるうえで大変なことを聞くと、「体をくの時に曲げて半分くらいのサイズでお芝居をしていて腰痛ケアは必須です」と回答した。

 会見には、愛希れいか、中越典子、赤澤遼太郎、増子倭文江、浅野雅博、星智也、清田智彦、篠井英介、渡辺いっけいも出席。本公演は、10日から31日にまでPARCO劇場で行われる東京公演を皮切りに、大阪・愛知・福岡・岩手で上映される。

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