三田佳子、認知症役は「私語ゼロ」で撮影 初共演の高畑淳子が「びびった」と明かす舞台裏
俳優の三田佳子が4日、都内で行われた映画『お終活3 幸春! 人生メモリーズ』(5月29日公開、香月秀之監督)の舞台あいさつに、高畑淳子、剛力彩芽、水野勝、藤原紀香、香月監督、LiLiCo、スペシャルゲストのさだまさしとともに登壇。認知症を演じる上でのこだわりを明かした。

小日向文世を“息子”として熱演「お母さんって思い込んでお芝居していた」
俳優の三田佳子が4日、都内で行われた映画『お終活3 幸春! 人生メモリーズ』(5月29日公開、香月秀之監督)の舞台あいさつに、高畑淳子、剛力彩芽、水野勝、藤原紀香、香月監督、LiLiCo、スペシャルゲストのさだまさしとともに登壇。認知症を演じる上でのこだわりを明かした。
同作は、笑って泣けて役に立つ『お終活』シリーズの第3弾。橋爪功演じる大原真一と、高畑演じる千賀子夫妻の長女・亜矢(剛力)が婚約者・涼太(水野)との結婚を決意する一方、真一の後輩・加藤博(小日向文世)は、認知症が進む母・豊子(三田)との向き合い方に葛藤を抱える。家族が重ねてきた時間の温もりと、変わらざるを得ない現実を描くヒューマンドラマで、主題歌はさだまさしの『神さまの言うとおり』が起用されている。
認知症の母・豊子を演じた三田は、息子役の小日向との共演について「気がついたら小日向さんも70代になって、私10歳ぐらいで産んでないといけない(笑)」とユーモアを交えて回想し、「でも、とても優しくて、お芝居もとても上手なので、楽しかったです」と目を細めた。続けて、撮影時の空気については「楽しいっていうよりは、認知症のお母さんなので意思の疎通が取れない。親しくしているとおかしいので、私語ゼロで」と説明。それでも「お互いに信頼してやっていたので、楽しかったですけどね」と振り返った。
認知症の演じ方については、強いこだわりも明かした。三田は「認知症っていうと、息子は疎ましく思うところから始まる」としつつ、「大きなスクリーンで、認知症のリアルな姿が見えるのはあまりうれしくないと思った」と吐露。そのため、香月監督やプロデューサーと相談しながら「もう少しファンタジーっていうか、夢があるようにしたかった。見終わって、認知症のおばあちゃんでもお母さんでも、こういうふうに蘇っていく、心の中は捨てたもんじゃないっていうふうに演じたいと思って、やらせてもらった」と打ち明けた。
試写後には、専門家からの反応も励みになったという。「自分にも作品にもあまり期待していなかったんですが、すごく評価がよかった」と声を弾ませ、「『お母さんに会いたくなった』とおっしゃっていただけたので、参加してよかったなって」としみじみと話した。さらに「これまでいろいろな映画をやってきました。何しろ84歳にもなって、もうすぐ85ですから。これが最後になるかもしれないけど、いい作品に参加できたなってしみじみ思っています」と感慨深げに語った。その直後には「期待してなかったのにすごくいい映画でしたから、皆さんぜひお広めください!」と笑いを誘い、会場を和ませた。
また、高畑とは今回が初共演だという。高畑は「最初は、三田佳子だ! と思って、びびりましたよ」と明かした。三田は「すごく心が通じたのでよかった。上手な人だしね。ちゃんとついていけるかなって思っていたんですが、とても楽しくやらせていただいた」と絶賛。これに高畑は「いやいやいや……」と恐縮していた。
するとMCのLiLiCoが「高畑さんそういえば、あまりの雰囲気に三田さんにあいさつにいけなかったってことありましたよね……」と撮影中の裏話を披露すると、高畑も「あった!」と即答。これに三田が「そういえば冷たかった……」と返すと、会場は大きな笑いに包まれていた。
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