ペルー政府の粋な計らいで世界遺産マチュピチュ“独り占め” 日本人旅行者が世界で話題に
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、7か月立ち往生を余儀なくされた後、南米ペルーの世界遺産マチュピチュについて、ペルー政府から唯一認められた日本人旅行者の前代未聞の待遇が、英国でも話題を呼んでいる。
ペルー政府の粋な計らい 英公共放送「BBC」が報道
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、7か月立ち往生を余儀なくされた後、南米ペルーの世界遺産マチュピチュについて、ペルー政府から唯一認められた日本人旅行者の前代未聞の待遇が、英国でも話題を呼んでいる。
「新型コロナで足止め状態の1人の旅行者にペルー政府はマチュピチュを開放」と特集したのは、英公共放送「BBC」だった。
英国でも話題になっている日本人旅行者は片山慈英士さんだった。特集によると、3月にペルーの世界遺産マチュピチュ近郊の街を訪問。当初は数日の滞在の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、移動規制に直面し、約7か月も足止めを受けていたという。
「彼は(マチュピチュを)訪問することを夢見て、ペルーにやってきたのだ」―。ペルーのアレハンドロ・ネイラ文化相はこう語ったという。現在は入場禁止のマチュピチュ。来月から人数制限しながら入場可能となる予定だと報じられているが、ネイラ氏は粋な計らいを見せた。
「彼が帰国する前に入場できるように」とネイラ氏は語り、立ち往生の日本人に特例で入場を認めた。ついに片山さんは今月10日に入場が認められ、念願をかなえた。世界の旅行者の憧れの地を独り占めにすることができたという。
マチュピチュの絶景とともに、NBAシカゴ・ブルズのタンクトップと黒いマスク姿の記念写真も記事で紹介されており、片山さんは「この旅行は本当に最高です。ありがとう」と感謝の気持ちを表明していたという。
コロナ禍の南米で起こった心温まるストーリーは世界で話題を呼んでいる。