3児の父・山崎育三郎の子育て論「頭ごなしに怒らない」 予測不能な時代に願う子どもの“自立”

日本テレビ系トーク番組『おしゃれクリップ』のMCとして、毎週多彩なゲストの素顔を引き出している俳優・山崎育三郎(40)。俳優業とは全く異なるフィールドへの挑戦は、恐怖との戦いから始まったという。大物ゲストとの対話から得た学びや、変化を恐れない柔軟な姿勢は、現在彼がプロデュースを手掛けている日本初のミュージカル×ボーイズグループオーディション『OK!Diamonds』にも深く通じている。

インタビューに応じた山崎育三郎【写真:舛元清香】
インタビューに応じた山崎育三郎【写真:舛元清香】

日本初ミュージカル×ボーイズグループオーディションをプロデュース

 日本テレビ系トーク番組『おしゃれクリップ』のMCとして、毎週多彩なゲストの素顔を引き出している俳優・山崎育三郎(40)。俳優業とは全く異なるフィールドへの挑戦は、恐怖との戦いから始まったという。大物ゲストとの対話から得た学びや、変化を恐れない柔軟な姿勢は、現在彼がプロデュースを手掛けている日本初のミュージカル×ボーイズグループオーディション『OK!Diamonds』にも深く通じている。(取材・文=平辻哲也)

 2021年10月からスタートした『おしゃれクリップ』。名だたる先輩たちがMCを務めてきた歴史ある枠を引き継ぐプレッシャーは計り知れなかった。

「僕はまだまだ司会者として何の準備もできていなくて、古舘伊知郎さん(『おしゃれカンケイ』)がやって、くりぃむしちゅーの上田晋也さん(『おしゃれイズム』)がやって僕ですよ。本当に自分にできるのかすごく怖かったです。でもお話を頂いたからには精一杯やるしかないので、毎回気合を入れてスタジオに行くんです。毎回必死にやっているうちに、積み重ねていって今なんとか形になっているだけで、準備が出来てから、なんて言っていたら一生できないと思います。だから毎回何かに挑戦する時は『何をビビっているんだ、行っちゃえよ』っていうもう1人の自分がいる感じですね」

 俳優・渡辺謙を始め毎回超大物を迎える濃密な時間は「毎回分厚い小説を1冊読んだぐらいの、その方の人生を対面で感じる」と語る。中でも深く心に刻まれているのが、お笑いタレント・明石家さんまの言葉だという。

「今のこのテレビ業界がいろんなことで難しくなって、できることも制限される中で、長年トップランナーで走ってこられたさんまさんが今の現状をどう捉えていらっしゃるんですか? って話の中で、『このルールがある中で表現することが好きで、ルールがあるから笑いが生まれるんや、と。このルールが厳しくなればなるほど自分の腕が試される。だからこれでいい』とおっしゃったんです。今のこの状況さえもプラスに捉えて挑んでいらっしゃる。時代の変化とともに自分も対応しながら変わるべきだっていう言葉は、すごく印象的でした」

山崎育三郎が日本初ミュージカル×ボーイズグループオーディションをプロデュース【写真:舛元清香】
山崎育三郎が日本初ミュージカル×ボーイズグループオーディションをプロデュース【写真:舛元清香】

大谷翔平の“楽しむ”姿勢に感銘「絶対忘れたくない」

 変化を恐れず相手をリスペクトする柔軟な姿勢は、現在開催中のオーディション『OK!Diamonds』で候補者たちに向き合うベースにもなっている。こうした未来の才能と向き合う後進の育成には、父親としての経験も少なからず影響しているという。私生活では3人の子を育てる山崎だが、次世代と接する中では学ぶことが多いと目を細める。

「今の子どもたちって、自分たちの時代と違って『いい大学入って一流企業に入ればこうなっていく』ってある種の引かれていたレールが、今どこかちょっと崩壊してしまっている気がして。ここを目指したらこうなるっていうのがよく分からなくなってしまっている中で、正解がないことにものすごく不安があるんですよ。親が与えられるものには限界があると思っていて、その中やっぱり自立して、自分で考えて自分で切り開いていく力を持ってほしいと思ってます」

 だからこそ、息子たちを頭ごなしに怒ることはしない。

「何を感じて今怒ったのか、そういうことしてしまったのかっていうのをよく話し合うようにしていて。そういうところも、このオーディションで向き合う皆さんとも一緒で。子どもだからとか親だからとか関係なくて人と人である以上、その相手が何をしようとしたのか、どう思ってそうしたのかっていうのはやっぱり尊重してディスカッションしないと」

 野球好きの山崎は、ドジャース・大谷翔平に感銘を受けている。

「プレーも成績もそうですけど、やっぱりその心というか、本当に誰よりも野球を楽しんでいて。勝利することも大切ですが、何よりも野球を愛していて誰よりも好きでいる気持ちが世界中のたくさんの人を引きつけるんだろうなと思っています。そういう気持ちは12歳の僕にもありました。このころの感覚みたいなのは絶対忘れたくないですよね」

 トップスターになってもなお、純粋な好奇心と相手を深く理解しようとする姿勢を持ち続ける山崎。その人間力と圧倒的な行動力こそが、彼が多くの人を引きつけ、次々と新しい扉を開き続ける最大の理由なのだろう。自身がプロデュースする『OK!Diamonds』でどのような才能を見いだすのか、これからの展開からも目が離せない。

□山崎育三郎(やまざき・いくさぶろう)1986年1月18日、東京都生まれ。12歳だった98年『アルゴミュージカル』で主演。2007年にミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役で抜てき。以降、『モーツァルト!』『エリザベート』など数々の名作に出演し、“ミュージカル界のプリンス”としてけん引。15年のTBS系連続ドラマ『下町ロケット』を機に映像作品へも本格進出し、近年の主な出演作にNHK連続テレビ小説『エール』、NHK大河ドラマ『青天を衝け』、テレビ朝日系の主演ドラマ『リエゾン -こどものこころ診療所-』などがある。俳優業のほか、歌手活動や日本テレビ系『おしゃれクリップ』のMCなど多岐にわたり活躍。25年は自身が企画して実現したミュージカル『昭和元禄落語心中』が10万人を動員する大ヒットを記録した。

□オーディション概要
山崎育三郎プロデュース 日本初のミュージカル×ボーイズグループオーディション『OK!Diamonds』
応募期間:2026年3月6日(金)午前8時~4月7日(火)午後11時59分
応募資格:男性(年齢制限なし)。特定の芸能プロダクションなどに所属していない国内在住の方。
応募方法:公式サイトの応募フォームより、自身を解放した自由な「歌唱パフォーマンス動画(ジャンル不問、1分以内)」を送付(1次審査)。
2次審査(面談審査):2026年4月29日、5月16日に東京、5月4日・5日に大阪、5月23日に福岡にて実施予定。
合格後の活動:株式会社研音/株式会社ソニー・ミュージックレーベルズの専属アーティストとして、グループ・ソロ問わず各種芸能活動(オリジナル楽曲のリリース、ライブ活動、ミュージカル出演など)を行う。

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