人気声優・悠木碧が明かす“天才子役”の声優デビュー 稲垣来泉と「プリキュア」共演

人気アニメの劇場版28作「映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」(10月31日公開)は総勢13人のプリキュアが集結し、繰り返される不思議な1日から抜け出そうとする物語。TVシリーズ「ヒーリングっど・プリキュア」のキュアグレース/花寺のどか役の人気声優・悠木碧と、物語の鍵となる精霊ミラクルン役で声優デビューした人気子役の稲垣来泉(くるみ)の対談が実現した。

「映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」に出演する悠木碧(左)と稲垣来泉【写真:吉永俊介】
「映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」に出演する悠木碧(左)と稲垣来泉【写真:吉永俊介】

特別対談が実現!「映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」

 人気アニメの劇場版28作「映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」(10月31日公開)は総勢13人のプリキュアが集結し、繰り返される不思議な1日から抜け出そうとする物語。TVシリーズ「ヒーリングっど・プリキュア」のキュアグレース/花寺のどか役の人気声優・悠木碧と、物語の鍵となる精霊ミラクルン役で声優デビューした人気子役の稲垣来泉(くるみ)の対談が実現した。

――2人は初顔合わせですか?

悠木「劇場版の収録の時、来泉ちゃんが遊びに来てくれたのが初めてだよね。(スタジオには)来てはくれてたんですけど、一緒には収録してなくて」
稲垣「見学させてもらいました」
悠木「アフレコは2日かけて録っていました。1回目の時に来泉ちゃんが来てくれて、『この子がミラクルンですよ』って紹介されたときのプリキュア全員の『あー!かわいい』がガチでした(笑)。2日目は『来泉ちゃんはいないんですね』って……。みんなメロメロ。特に(謎の敵リフレイン役の)平田(広明)さん、我らが“オジキュア”の来泉ロスが激しくて(笑)」
稲垣「平田さん(が隣で収録している時)は時々、スタジオに来て、『頑張ってね! おじちゃんもお仕事してくるからね』って。すごく優しかったです」

――ミラクルン役はどうでしたか?

稲垣「ミラクルンは『ミラ~ミラ~』って言葉しか話さなくて、この言葉だけでどれだけ感情を出せるかっていうところがちょっと難しかったけど、(ウサギ型ヒーリングアニマルの)ラビリン役の加隈亜衣さんが来てくれたからやりやすかったです」
悠木「天才だわ」
稲垣「亜衣さんは、『うれしい時は最後の言葉が上に上がって、落ち込んでいる時は最後の言葉がちょっと下に下がるよ』とか、『アフレコしていると、固くなって声が出にくくなっちゃうから、マッサージしたら声が出やすくなるよ』とか。いろんなことを教えてくれました」

――アフレコは楽しかったですか?

稲垣「緊張したけど、楽しかったです! プリキュアがかっこよすぎて、ミラクルンはずっとプリキュアについていっちゃいそうだなと思いながら……演じました」
悠木「平田さんが泣いちゃう!(笑)」
稲垣「あ、でも! 平田さんのミラクルンって呼ぶシーンの声がすっごいかっこよくて」
悠木「分かる!」
稲垣「かっこよかったですよね?」
悠木・稲垣「ミ~ラクルン(平田の声まねをしながら)」

――悠木さんも子役出身。共通点がありますね。

悠木「いや、こんなに優秀じゃなかったと思います(笑)。毎年思いますけど、いろんな子役さんが活躍している中で、どんどん子役さんができることが増えていて、大人顔負けだよな、と。でも、本物の子役さんが出せる声帯の音って本当に特殊。大人が超頑張っても、出ないんですよ。そういうのも含めて、当時、考えられてたらなって、すごく思いました。子役をやってた私からしても、来泉ちゃんは圧倒的な才能です!」

――どういうところに才能を感じましたか?

悠木「子役さんって、大人たちに囲まれてくるので、何が求められているかがだんだん分かるんですよ。来泉ちゃんはすごく賢いし、ちゃんと子どもらしさがあって、大人の言うことも理解できるっていう、ハイブリットなんですよ。だいたいはまったく言うことを聞かなくて、天然で子どもらしいか、完全に大人になってしまうか、どっちかに寄っちゃうんです。上手に両方を併せ持っているのは、類まれなる才能だし、もしこれが意識して使い分けられているのだとしたら、大人みんなを籠絡したのかな(笑)。すごい、本当にすごい。ミラクルンの声はめちゃくちゃかわいくて、『こんなん助けたくなるやん』って思いますね。すごく楽しみです」

――悠木さんがプリキュアのキャラクターを演じることになった時のお気持ちは?

悠木「女子みんなの憧れなので、すごくうれしかったですし、すごく責任も感じました。シリーズを通してみんなが毎週日曜に見るのを楽しみにしているし、絶対に毒物が混入されてはいけない作品といいますか、細心の注意を払って、お子さんたちだけじゃなく、みんなに希望だけが届くように作って、1年続けていくわけです。最初の収録は、気を張って録らなきゃなと思って、ワクワクしながら挑みましたね。

 でも、映画の収録とかで、先輩たちと一緒にとか、来泉ちゃんも来てくれてっていうような環境で録って、これはエンターテインメントで、みんなに笑顔になってもらわないといけないから、私も楽しんで録らないといけないんだなとすごく思いました。それをテレビシリーズの収録の早い段階で教えてもらったのがすごく良かったなと思っています」

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