ハリウッドの人気俳優ブラッド・ピットが、偽物の詐欺事件でとばっちりを受けている可能性が浮上した。米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。

　テキサス州の地元法廷にブラピを訴え出たのは、米・テキサス州のヘルスケア企業のケリー・クリスティーナCEOだった。

　記事によると、クリスティーナさんはハリケーン・カトリーナの犠牲者に新たに住居を建設するチャリティー団体「メイク・イット・ライト基金」のイベントにブラビが5回出席することを条件に、ブラピ側に4万ドル(約420万円)を支払ったと主張。その上で、2人の仲は親密で「結婚の相談もした」と訴えている。スーパースターに対して賠償金10万ドル(約1050万円)の支払いを求めているという。

　その一方で、ブラピの弁護団はクリスティーナさんが結婚を話し合い、金銭を支払ったのは、なんと偽ブラピだったと指摘。「実際に(クリスティーナさんが)ピット氏とコミュニケーションを取っていたと主張しているが、実際には偽のブラッド・ピットを装った個人か、複数の人間で、基金とも無関係」としている。

「残酷にも、オーシャンズ・イレブンのスターになりすましたオンライン詐欺師にだまされた」と記事では報じられているが、クリスティーナさんは賠償金を求めるなど納得できていない様子だ。

　ブラピの関係者は「本物のセレブと無関係のインターネット詐欺の犠牲者となった悲しむべき事件。この不運な状況から学習することを願っている」と声明を発表しているという。