飛行機“ギリギリ搭乗”に批判殺到 逆ギレ、全然来ない外国人団体客…元空港職員が明かす“最低客”

飛行機の搭乗は、空港への到着、チェックイン、荷物預け入れ、空港内移動など、時間通りの行動が求められる。時間にルーズだと“命取り”。搭乗便の遅延につながりかねず、間に合わなければ乗れないことも。搭乗トラブルが絶えない。直近では、最終案内を意味する「ファイナルコール」での“ギリギリ搭乗”をしたとする女性タレントのSNS投稿が大きな物議を呼んだ。航空会社でグランドスタッフを務めた経歴を持つ女性は「時間を守らずにギリギリにいらっしゃるお客様もいました」。肝を冷やした経験は一度や二度ではないという。リアルな実態を聞いた。

飛行機搭乗トラブルが物議(写真はイメージ)【写真:写真AC】
飛行機搭乗トラブルが物議(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「他の乗客のことも考えて、時間は守ってほしいです」

 飛行機の搭乗は、空港への到着、チェックイン、荷物預け入れ、空港内移動など、時間通りの行動が求められる。時間にルーズだと“命取り”。搭乗便の遅延につながりかねず、間に合わなければ乗れないことも。搭乗トラブルが絶えない。直近では、最終案内を意味する「ファイナルコール」での“ギリギリ搭乗”をしたとする女性タレントのSNS投稿が大きな物議を呼んだ。航空会社でグランドスタッフを務めた経歴を持つ女性は「時間を守らずにギリギリにいらっしゃるお客様もいました」。肝を冷やした経験は一度や二度ではないという。リアルな実態を聞いた。

 カウンター・搭乗ゲートでの手続きや搭乗案内、誘導など幅広い業務をこなす空港のグランドスタッフ。ファイナルコールについて、元スタッフの女性は「搭乗口で行われる最終搭乗案内のことです。飛行機を定刻に出発させられるよう、国内線の場合は出発時刻の10分前くらいになると未搭乗者に向けてファイナルコールをして早く搭乗口に来るよう促していました」と説明する。ファイナルコールに間に合わないと、チェックイン済みでも搭乗できない場合もあるという。

 事前に周知されているのだが、“やらかしてしまう客”に困らされたことが何度もある。「そもそもチェックインの時点で、『出発時刻の10分前までに搭乗口に来ない場合は搭乗いただけない可能性がある』ということも事前にお知らせしているはずです。それでも、時間を守らずにギリギリにいらっしゃるお客様もいて、搭乗口で待っていると、機長やCAから『まだ?』と言わることもしばしば……。荷物を預けているお客様が時間までに搭乗しない場合は、荷物の取りおろし作業も行いながら並行してお客様を捜索します。そうすると、仮にお客様が見つかっても、取りおろした荷物の再搭載で時間を要して定刻に出発ができなくなり、後続便に影響が出ることもあります」

 遅刻した客から理不尽に怒りをぶつけられるなど、耳を疑うケースも。「チェックインの時間に遅れたお客様から逆ギレされたことは何度もありました。『そこのコーヒーが出てくるのが遅かったんだよ!』と、コーヒー片手に乗せろと言われてもお断りですよね(笑)。あとは、外国人の団体のお客様が出発10分前になっても搭乗口に来なくて、やむなく荷物の取りおろしなどを行ったことで大幅に出発が遅延したこともありました」と振り返る。

 お客様ファーストの徹底。空港業界を離れて別業界で働く今、思うことがあるという。「当時はお客様の視点に立つと、『本当にお断りして良かったのか…』と葛藤することもありましたが、今となっては『お断りして当たり前』と思います」とはっきりとした口調で語る。

 時間を守ってほしい――。空港・飛行機スタッフ全員の願いだ。「航空会社からすると、出発時間のギリギリで搭乗口に来られるのは迷惑でしかないと思います。乗せてくれた空港スタッフの対応に感謝したいという気持ちがあるのかもしれませんが、ファイナルコールでの搭乗をネットにあえて投稿することは控えた方がいいと思います」と困った表情を浮かべる。

 飛行機の“ギリギリ搭乗”を巡っては、ネット上で「飛行機好きからしたら最低の行為です。。」「ガチで非常識」「ファイナルコールで飛行機乗ろうとする人は回数でペナルティとか課すべきでは?」「空港は余裕を持って行かないと大迷惑」「飛行機はな 安全確認の工程が山ほどあるから早めの搭乗が前提なんよ」「未だにファイナルコールで乗り込むのがカッコいいと勘違いしてる人、何なの?」など、批判の声が集まり、議論を呼んでいる。

 飛行機に乗るのは自分だけではない。客側の意識向上も必要だ。元スタッフの女性は「定刻出発は航空会社の品質につながるため、どの航空会社も定刻出発のために毎日奔走しています。たった一人が遅れることで、多くのお客様に迷惑がかかります。他の乗客のことも考えて、時間は守ってほしいです。それは空港を離れて乗客側になった今も思いますね」とメッセージを寄せた。

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