発車ベル鳴る新幹線ホームでコーヒー断念→見知らぬ高齢男性3人がまさかの行動 「映画のワンシーン?」
品川駅の新幹線ホームでコーヒーを注文したところ、発車ベルが鳴り響いた。後ろに並ぶ客に、「コーヒー、飲んでください!」と伝えたところ、思いもよらない展開に。「日本のおじ最高!!」とつぶやいた投稿が大反響を呼んだ愛料理長(@ai_chef15)さんに詳しい話を聞いた。

SixTONESのコンサートに向かう途中に
品川駅の新幹線ホームでコーヒーを注文したところ、発車ベルが鳴り響いた。後ろに並ぶ客に、「コーヒー、飲んでください!」と伝えたところ、思いもよらない展開に。「日本のおじ最高!!」とつぶやいた投稿が大反響を呼んだ愛料理長(@ai_chef15)さんに詳しい話を聞いた。
愛料理長さんが品川駅に到着したのは、2月6日のことだった。目的地は名古屋。翌日のSixTONESのアリーナコンサートに向かう旅だった。
品川駅から新幹線に乗る際、愛料理長さんにとって欠かせない習慣がある。ホームに設置されているコーヒーマシンで入れる、お気に入りの一杯だ。テイクアウトして車内で飲むのを楽しみにしていた。
しかし、この日は注文がぎりぎりになってしまった。
理由は2つあった。
「品川駅にはある程度余裕を持って到着していましたが、山手線ホームで、永田町に行きたい老夫婦が電車の乗り換えが分からず困っていたんです。田舎から出てきたお2人をなぜか放っておけず、乗り換え案内を検索してお伝えしました」
それでも、新幹線のホームに到着後、時間はわずかにあった。だが、コーヒーマシンには2人が並んでおり、キャッシュレス決済に慣れていない様子で時間がかかっていた。
「焦る気持ちもありましたが、2人の決済をお手伝いしました」
丁寧に案内したため、自分がコーヒーを頼む時には、出発2分前という状況になった。マシンが1杯のコーヒーを作るには1分35秒かかる。
「乗車時刻ギリギリに買うな! って話なんですが、ギリを攻める姿勢ができてる私は、発車2分前だけど挑戦したんです」
愛料理長さんがやきもきしながら完成を待っていると、発車ベルが鳴り響いた。新幹線はすぐに発車するわけではないものの、万一、乗り遅れてはたまらない。愛料理長さんは後ろに並んでいた高齢男性に、「電車乗るんで! コーヒー、飲んでください!」と言い残し、名残惜しみながら新幹線に飛び乗った。
すると、まさかの展開が待っていた。聞こえてきたのは、コーヒーマシンに並んでいた3人の高齢男性によるカウントダウンの声だった。
「あと8秒ですよー! いけるいける!! 絶対いけるーーー!!」
これが大人の余裕というものなのか。
「完成したコーヒーを新幹線の中にいる私に走って持ってきてくれて、『良かった良かった!! がんばれー!!』っておじ3人が拍手して送り出してくれたんです」
新幹線は定刻通りに出発した。
「リュックを背負った60代の方、スーツ姿の60~70代の方が2人。3人はお仲間ではなく、それぞれ1人でコーヒーマシンに並んでいた方だと思います。とてもにこやかで優しそうな方たちでした。正直、電車が発車しないかハラハラしていて、はっきりとお顔を覚えていないんです」

ネット驚き「何?このシチュエーション!」
できたての熱々のコーヒーを飲みながら、愛料理長さんは、自身のSNSに「日本のおじ最高!!」と投稿。「つい先ほど、品川駅のホームで見ず知らずのおじさまと華麗なるコーヒーパスを行いました 本当にありがとうございました! おじさま方に感謝を伝えたい」とつづると、「何?このシチュエーション!映画のワンシーン?」「見送った後ハイタッチもしていそうです」「おじも最高やけど、『飲んで下さい』って言う貴女も素敵よ」など多くの声が寄せられた。
「こんなにたくさんの方から反応をいただけるとは思っていなくて、びっくりしました。すてきな出来事を皆様とシェアできたこと、とてもうれしいです」
品川駅に着いてから行った2つの善行が、巡り巡って自分のもとに返ってきた。
「私がおじさまたちにお助けいただけたのも、あの2つの行いがあったからなんだと実感しました」
発車ベルが鳴る品川駅で生まれた、見ず知らずの人たちによる数秒間のチームプレー。温かいコーヒーが善意のバトンとなって、新幹線に持ち込まれた。
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