「人生ままならない」15歳から路上ライブ ONE N’ ONLY高尾颯斗、下積み経てドラマ初主演&代々木第一ライブへ

俳優で ONE N’ ONLYメンバーの高尾颯斗(たかお・はやと)が、今月5日にスタートしたTOKYO MX連続ドラマ『ゆかりくんはギャップがずるい』(木曜午後9時25分)で、元日向坂46の俳優・渡邉美穂とダブル主演を務めている。ドラマ初主演で自身のキャラクターとは違う「かわいい子犬タイプ」の役柄に、どのように取り組んだのか。歩んできたキャリアも含めて聞いた。

自身のキャリアを語ったONE N’ ONLYの高尾颯斗【写真:増田美咲】
自身のキャリアを語ったONE N’ ONLYの高尾颯斗【写真:増田美咲】

TOKYO MX『ゆかりくんはギャップがずるい』で渡邉美穂とW主演

 俳優で ONE N’ ONLYメンバーの高尾颯斗(たかお・はやと)が、今月5日にスタートしたTOKYO MX連続ドラマ『ゆかりくんはギャップがずるい』(木曜午後9時25分)で、元日向坂46の俳優・渡邉美穂とダブル主演を務めている。ドラマ初主演で自身のキャラクターとは違う「かわいい子犬タイプ」の役柄に、どのように取り組んだのか。歩んできたキャリアも含めて聞いた。(取材・文=ふくだりょうこ)

 同作は、あんどうまみ氏による同名漫画が原作。週に1回、アナウンススクールの講師として働く森芽衣子(渡邉)は、慣れない授業に悪戦苦闘しているが、真面目でかわいい生徒のゆかりくん(高尾)がいるから、頑張れている。だが、「年下」と思っていたゆかりくんは、年上の刑事だったことが判明。そんなギャップがあるゆかりくんこと葉山縁を演じる高尾は、この役柄でダブル主演が決まった時のことを「とてもうれしかった」と振り返った。

「ONE N’ ONLYには主演経験があるメンバーが何人もいるので、相談していました。お芝居するということは理解しているんですけど、『何をすればいいの?』って。『現場をどう引っ張っていくのか』とか、『毎日どう現場にいればいいんだ』ということをです。REIは『いつも通りやってきな』って言ってくれました。でも、身になるアドバイスはなかったです(笑)」

 5人組のONE N’ ONLYは今期、4人がドラマにレギュラー出演。この事実に高尾は喜びをにじませる。

「毎日誰かしら出ていて、今年はみんなでいろんな作品に出る年にしたいというところもあるので、1月からいい感じです。みんな、お互いの作品を見るのが好きなので、情報解禁があったりすると、『昨日、予告出てたね』って話したり。あとは、演じている役をよく真似し合っています(笑)」

 自身の演技にも気合いが入る。演じるゆかりについては「ミステリアスな印象だった」と言う。

「何を考えているか分からないんですけど、どこかかわいらしい表情や仕草があって、実は警察官という部分が芽衣子目線では『ギャップになっているんだろうな』と思っています」

 難しかったのはゆかりの「かわいらしさ」だという。

「ゆかりのようにまっすぐで、透き通っているようなかわいらしさは、自分にあるとは感じなかったんです。ライブではかっこいい表現をしている方がフィットしているし、だからと言って、素に近い状態も違うし……。自分にはない部分だと思ったので、原作漫画を読んで台本とすり合わせていきました」

 もちろん、監督からの的確なディレクションも生かしていた。

「その都度、いろいろ指導もしてくださった中で、ラブコメ要素のあるシーンで良い時は『キュンとしました!』って言ってくださるんです。なので、『監督をキュンとさせたらOKだ!』みたいな部分はありました」

 高尾にとっては、「ラブコメ」のジャンルも初挑戦だった。

「漫画を読んだり、アニメやドラマを見るのは好きなんですけど……。グループ活動をしていると、『キュンとすることを言ってください』『やってください』ということもあるじゃないですか。そういうのは苦手というかもう壊滅的だったので、メンバーからは『大丈夫か?』というテンションでした。でも、やりたい気持ちがあったので、うれしいです」

 撮影ではデートシーンもあり、さまざまな場所でロケが行われたことも印象的だったという。

「地元の静岡に行けたのもうれしかったです。親に『ゆかりくん、今、静岡で撮影してるよ』って連絡したんですけど、フットワーク軽いので来ようとしちゃうんです(笑)」

 実は、ONE N’ ONLY主演の映画現場やMV撮影現場に高尾の両親が差し入れに来たことがあったと明かした。

「今回も連絡はしたけど、『あっ、やばい』と思いました。慌てて『これは本当に来ないでね』というのは伝えました」

 そんなやりとりからも、両親との仲の良さが伝わってくる。

「両親は愛が強いですね。僕や弟のFUMIYA(BUDDiiS)の活動をよく見てくれているし、応援してくれています。すごく仲が良いですし、実家に帰ることは少ないですけど、よく連絡は取り合っています。あと、親がよく東京に来ます。ライブも見に来ますし、全情報もチェックするし。息子が推しみたいになっちゃってます。うれしいです。そんな熱量で応援してくれるなら『頑張れちゃうよ』って」

 高尾が芸能界を目指すことになったのも、そんな両親の影響が少なからずあったという。

「両親が2人とも歌って踊るグループが好きでしたし、エンタメ全体的に好きだったので、小さいころから見て育ってたくさん真似してきたのはあります。テレビの前で歌ったり踊ったり、ドラマもめっちゃ好きでした。そんな流れで最初はダンスを始めたりして」

背中を押し続けてくれた家族にも感謝する高尾颯斗【写真:増田美咲】
背中を押し続けてくれた家族にも感謝する高尾颯斗【写真:増田美咲】

中学を卒業し、静岡から上京

 この世界に入ると決めたのは中学卒業のタイミング。静岡から上京し、その道に進むために音楽の専門学校へ進学した。

「いろんなダンスや歌、演技レッスンもありました。そこからグループになったんですけど、15歳からストリートライブをしていました。スターダストでは先輩の俳優もたくさんいたので、『俳優業もやりたいな』というのはそのころからありました。最近になって、『ようやくちょっとずつできるようになってきた』という段階です」

 同作では、芽衣子が「人生ままならない」という言葉をよく発する。高尾自身はそのように感じたことがあるのだろうか。

「こうやって活動していると多いです。最近はライブでもいろんなステージに立たせてもらったり、ドラマに出させてもらっていますけど、活動を始めてから何年かはずっと、『どうやったら、もっと知ってもらえるんだろう』というフェーズでした。15歳で事務所に入って、2年ぐらいストリートライブをして。Zeppツアーをしていたり。そんな期間も長かったので、その時期はよく『ままならないな』と思っていました」

 そうした下積みも経て、昨年は神奈川・ぴあアリーナMMでのライブを成功。今年は東京・代々木第一体育館での公演も控えている。

「当時、頑張っていた分もそうだし、ファンのみんなが高い熱量で応援してくれるので、『やっといい報告もたくさんできるようになってきたな』ということは思います。僕らと出会ったタイミングは人それぞれだと思うんです。最初のころから今でも応援してくれている方もいますし、最近知ってくれた方でも高い熱量で応援してくれたり。『もし、その人たちみんながいなかったら…』ということはライブのたびに思います。すごく盛り上げてくれたり、喜んでくれるので、そのお陰で本当に頑張れます」

 着実に階段を上がってきた26歳。ファンの声、家族の声に背中を押され、さらなる高みを目指す。

□高尾颯斗(たかお・はやと) 1999年9月17日、静岡県生まれ。俳優として、映画『BATTLE KING!! Map of The Mind -序奏・終奏-』、舞台『聖剣伝説3 TRIALS of MANA THE STAGE』などさまざまな作品に出演。今年は出演映画『Erica -エリカ-』の公開も控えている。ONE N’ ONLYのラップ&ダンサーとしても活動中。176センチ。血液型AB。

【放送日時】

TOKYO MX 5日から木曜午後9時25分

SBS(静岡放送) 9日から月曜深夜0時51分

福島中央テレビ 15日から日曜深夜1時30分

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