『国宝』邦画初のアカデミー賞メイク賞候補に 「白塗り」プレゼンで現地関係者から反響

俳優・吉沢亮の主演映画『国宝』(李相日監督)が、第98回アカデミー賞の「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」にノミネートされたことを22日夜、配給の東宝が発表した。同部門における日本映画のノミネートは史上初の快挙となる。国際長編映画賞部門でのノミネートは逃した。同発表は、現地時間22日に行われた。

映画『国宝』【写真:(C)吉田修一/朝日新聞出版、(C)2025映画「国宝」製作委員会】
映画『国宝』【写真:(C)吉田修一/朝日新聞出版、(C)2025映画「国宝」製作委員会】

李相日監督「格別で最上の喜び」、国際長編映画賞部門でのノミネートは逃す

 俳優・吉沢亮の主演映画『国宝』(李相日監督)が、第98回アカデミー賞の「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」にノミネートされたことを22日夜、配給の東宝が発表した。同部門における日本映画のノミネートは史上初の快挙となる。国際長編映画賞部門でのノミネートは逃した。同発表は、現地時間22日に行われた。

 同作は、吉田修一氏の同名小説を李監督が実写化した壮大な芸道映画で、昨年6月の公開から観客動員1370万人、興行収入193億円を突破し、邦画実写の歴代興行収入ランキング1位を塗り替えるなどの社会現象を巻き起こしている。今回ノミネートされたメイクアップ&ヘアスタイリング賞は、劇中のメイクとヘア技術を称える部門で、過去にはカズ・ヒロ氏が日本出身者として受賞。だが、邦画作品が候補に挙がるのは初めてのことだ。

 ノミネートに先立ち、ヘアメイクチームは今月10日に米国・ロサンゼルスで開催されたアカデミー協会公式イベント「Bake Off」に参加 。50年にわたる登場人物の加齢表現や、歌舞伎独自の「鬘(かつら)」「白塗り」の歴史についてプレゼンテーションを行い、現地の映画関係者から大きな反響を得ていた。

 今回の吉報を受け、李監督は「この映画は、当初の予想を遥かに超えてたくましく育った。中でもオスカーのノミネートは格別で最上の喜びだ」と感無量のコメントを寄せた。また、劇中の美を支えた豊川京子氏(ヘアメイク)、日比野直美氏(歌舞伎メイク)、西松忠氏(歌舞伎床山)らスタッフ一同も「歌舞伎シーンでの白塗りのメイク、歌舞伎かつらが評価されたことを喜ばしく思います」と連名で喜びを語っている。

 第98回アカデミー賞授賞式は、現地時間3月15日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。

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