人気なのは知ってたけど…あまりに売れすぎた“伝説級”のマンガ最終回

人気作品が最終回を迎えると大きな話題となり、普段は掲載されている雑誌を買わない人も最終回や付録を目当てにコンビニや書店に押し寄せる例が散見される。ではどの作品の最終回で掲載誌の売り切れが発生したのだろうか。特に大きな話題となったものを振り返っていこう。

最終回の人気ぶりが話題となった漫画を紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】
最終回の人気ぶりが話題となった漫画を紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】

異例の再掲載や重版まで

 人気作品が最終回を迎えると大きな話題となり、普段は掲載されている雑誌を買わない人も最終回や付録を目当てにコンビニや書店に押し寄せる例が散見される。ではどの作品の最終回で掲載誌の売り切れが発生したのだろうか。特に大きな話題となったものを振り返っていこう。

 最終回で掲載誌が売り切れた漫画といえば、2001年から10年にかけて『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載された『鋼の錬金術師』(作:荒川弘)は外せない。同作は「鋼の錬金術師」と呼ばれるエドワード・エルリックと、肉体を失ったものの魂を鎧に定着させて生きる弟のアルフォンス・エルリックの活躍を描いた作品だ。

 同作は連載中から人気を博し、最終回が掲載された10年7月号は、作者のサインが入った特製デジタルクロックが特別付録だったこともあり、通常の2割増の量が発行された。しかし全国の書店で売り切れが続出したため、同年9月号に最終回が再録される異例の措置が取られた。

 この伝説は今でも語り継がれ、人気作品の最終回が話題になるたび、「ハガレンの伝説を教訓に、好きな作品の最終回が掲載されるときは掲載誌を予約している」「ハガレンの最終回が掲載されたガンガンは、本屋を自転車ではしごしても買えなかった」と、ネット上では当時を振り返る声が絶えない。

 また、アニメ作品としても大人気の『新世紀エヴァンゲリオン』(作画:貞本義行、原作:カラー)も、最終回で掲載誌が売り切れた作品だ。同作は巨大兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットに選ばれた14歳の少年少女と、襲来する「使徒」との戦いを描いている。

 1994年から『月刊少年エース』(KADOKAWA)で連載開始し、2009年に『ヤングエース』(KADOKAWA)へ移籍して13年7月号で最終回を迎え、約18年という長い歴史に幕を閉じた。しかし人気作品ということもあって掲載誌の完売が相次ぎ、入手できなかった読者も多い。そのため最終回を次号にも掲載する措置や、一部の漫画を抜粋して再編集したものを無料で電子配信するサービスがおこなわれた。

 これらの一連の流れはファンから「改めてエヴァの凄さを思い知りました」「電子配信にエヴァはなかったけど、ほかの作品が読めて嬉しい」などの声がネット上であがっている。

 ほかにも最近の作品だと、壁の中で生きる人と人を食らう巨人との戦いを描いた『進撃の巨人』(作:諫山創)も例に挙げられる。同作は09年から『別冊少年マガジン』(講談社)で連載を開始し、21年5月号にて最終回を迎えた。

 21年5月号にはフルカラー掲載企画の第3弾が掲載されたうえ、表紙イラストを使用した特製クリアファイルが付録でついた。それらの効果もあり売り切れが続出して、なかには早朝のコンビニを駆け回ったが入手できなかった人もいたようだ。講談社はこの反響を受けて、異例の重版を緊急決定している。

 また、有料で同作が読める少年マガジン公式漫画アプリ「マガジンポケット(マガポケ)」にもアクセスが集中した。その結果、サーバーを増強していたがアプリへ繋がりづらくなり、公式アカウントがX(当時はTwitter)で呼びかける事態となった。

 これらの騒ぎにネット上でも「近所の本屋はどこも売り切れ……。皆どれだけ進撃の巨人が好きなの?」「別冊少年マガジンを何年も買い続けてるけど、5月号は売り切れで買えなかった」と声があがり、改めて人気ぶりに驚いた人も多かったようだ。

 このように人気作品の最終回で掲載誌が売り切れした例は多くある。最近では電子配信で読めるようにもなったが、紙で読みたいときには事前に予約しておいたほうがいいだろう。

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