2冠王・内藤哲也が痛恨の初黒星「今日の負けは……悔しすぎるぜ!」
新日本プロレス「G1 CLIMAX 30」は1日、新潟・アローレ長岡でBブロックの激闘。IWGPヘビー、インターコンチネンタルの2冠王・内藤哲也は、ロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンの同志・SANADAと4連勝をかけて激突した。
波状攻撃も及ばず力尽きる
新日本プロレス「G1 CLIMAX 30」は1日、新潟・アローレ長岡でBブロックの激闘。IWGPヘビー、インターコンチネンタルの2冠王・内藤哲也は、ロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハポンの同志・SANADAと4連勝をかけて激突した。
期待通りの白熱の攻防は、会場に大きな手拍子を何度も呼び込んだ。両者ともに相手の技を読みあう。それでも、内藤は雪崩式フランケンシュタイナー、エスペランサ、デスティーノを決めた。
SANADAはムーンサルトからのドラゴンスリーパー。なおも内藤のバレンティアをデスティーノで切り返し、グランディングボディープレス2連発で、27分8秒、ついに3カウントをもぎ取った。
内藤は「皆様の予想通りの結末になちぃまった。言い訳はしない。SANADAはさすがだ。全勝優勝はなくなった。今日の負けは……悔しすぎるぜ! カブロン」と、声を張り上げた。
SANADAはリング上でマイクアピール。「長岡の皆さん、久しぶりにやりましょう」と観客席を見回した。すると、携帯電話を取り出したファンは、携帯端末の明かりを灯した。会場は暗転し、ムード満点。「こんな大変な状況の中で、皆さん、集まってくれた。これは俺からのギフトだよ。長岡が一番好きです」と、熱い思いを届けた。
開幕前から注目を集めていた内藤とSANADAの真っ向決戦。新潟市出身のSANADAが準地元の長岡で、大きな白星をゲットした。
意外にも初白星のSANADAは1勝3敗。内藤は3勝1敗となり、目標としていた全勝優勝は夢と消えた。
KENTAとEVILのBULLET・CLUB同士の一戦は、EVILのセコンド、デイック東郷の動向も気になったが、EVILとの絆は深かった。EVILがEVILでKENTAを仕留めた。EVILとKENTAはともに2勝2敗の五分になった。
また、ここまで3連勝していた矢野通はジュース・ロビンソンと対峙。いつも通り、様々な策略を巡らしたが、ことごとく跳ね返され、最後はジュースにエビ固めで押さえ込まれて万事休す。初黒星を喫し3勝1敗となった。ジュースも3勝1敗。
1勝2敗と黒星先行のエース・棚橋弘至は、YOSHI-HASHIの猛攻に苦しんだものの、ハイライフローで逆転勝ち。2勝2敗の五分にこぎつけた。YOSHI-HASHIは1勝3敗と追い込まれた。
後藤洋央紀とザック・セイバー・ジュニアは、右肩に大きなテーピングを貼った後藤が、ザックの集中攻撃に苦闘。ヨーロピアンクラッチを返せず、敗れ去った。後藤は1勝3敗。ザックは2勝2敗の五分に戻した。