卒業後のプランは“白紙” HKT48地頭江音々、25歳で迎える「アイドルじゃない自分」への期待
アイドルグループ・HKT48地頭江音々は、昨年7月にグループからの卒業を発表し、今年2月11日に卒業コンサートが開催される。駆け抜けた9年半のアイドル人生。卒業記念写真集『ねね』(玄光社)が15日に発売されるなか、これまでと自分の将来について語った。

9年目で初センターの裏で「卒業するのに…」の葛藤
アイドルグループ・HKT48地頭江音々は、昨年7月にグループからの卒業を発表し、今年2月11日に卒業コンサートが開催される。駆け抜けた9年半のアイドル人生。卒業記念写真集『ねね』(玄光社)が15日に発売されるなか、これまでと自分の将来について語った。(取材・文=小田智史)
――地頭江さんは2016年7月に4期生としてお披露目され、アイドル歴は9年半。昨年7月の19枚目のシングル『半袖天使』で初めてセンターを任され、「長く続けていれば、こんなご褒美もあるんだよと伝えたい」と語っていたのが印象的でした。
「卒業を意識し始めて、現実的になり始めたのが2024年末から昨年の初めにかけてくらいでした。いつ卒業しようか話を重ねて、ほぼ固まってきたところで『半袖天使』のセンターが決まって、正直、想定外でした(笑)。もちろん、『もう1回頑張ろうかな』とも考えましたが、若いメンバーたちが私の立っているポジションや、やっている役割を担っている姿を見るのが楽しみだなと思って卒業を決めたので、『やっぱり卒業しよう』と。卒業するのにセンターをやっていいのかと葛藤しました」
――複雑な時系列の中で気持ちが揺らぐ瞬間もあったんですね。
「センターの発表から卒業発表まで約1か月。卒業のことは私と同期の豊永阿紀ちゃんしか知らなくて、2人でMV(ミュージックビデオ)を撮りながら『最後かあ』とかみ締めていました。でも、卒業発表していいのか、センターをやっていいのか、不安は消えなくて。全てが始まる夏の前か、シングル期間が終わった秋口に発表しようとなった時、“最後の夏”というだけで特別だし、そこに“センターの夏”がプラスされて、いい歌すぎる『半袖天使』を1回も涙せずに歌える自信が私はなかったんです(苦笑)。だから、最後の夏は特別な夏にして、ファンの皆さんと過ごしたいと思いました。(昨年)7月に卒業発表して、そこから思い出を作った夏、卒業に向けての秋・冬という感じです」
――4期生は地頭江さんが卒業すると豊永さん1人になります。
「私より、阿紀ちゃんの方が寂しがっています(笑)。阿紀ちゃんは残る側ですから。私たちは2人とも、自分たちのことになると素直になれないタイプなので、無駄に寂しがらないようにしています。インタビューとかで間接的に、『音々ちゃんと一緒にステージに立てないことが寂しいらしいよ』と聞いて、『ふーん』みたいな感じです(笑)」
――今や唯一の同期となった豊永さんの存在はやはり特別ですか?
「阿紀ちゃんとは、初期の頃から仲がいいというより腐れ縁みたいな感じなんです(笑)。つかず離れずで一緒にいたものが、『やっぱり考えていることは一緒だよね』と通じ合って、プライベートでご飯に行ったりするようになりました。振り返ると、いろんな話をするようになったのは、(2022年9月に)阿紀ちゃんが(チームHの)キャプテンになってから。阿紀ちゃんがあまりにも不器用なので、なんとかしてあげないといけないと思ったり(笑)、私自身も周りのことを考えるようになりました。阿紀ちゃんがいたからこそ、『私も頑張らなきゃ』『私がやらないといけないことはこれだ』と気づけたことはたくさんあります」

現在25歳…第2の人生が「楽しみ」
――かつての4期生には、FRUITS ZIPPERの月足天音さんら別のステージで活躍しているメンバーもいます。
「かつての同期や一緒に活動していたメンバーたちが、テレビに出ているのを見て嫉妬するとかは私は特にないです。『私たちは私たちで頑張ってるからいいかな』と(笑)。でも、後輩メンバーと話していた時に、『私たちも出たい』『そういう道があるか、悔しいと思うことがあります』と言っている子がいて、そういう考え方もあるのかと思いました。天音は昔と同じように接してくれるので、私の考え方は変わりませんが、後輩が『頑張ろう!』と思える、刺激を与えてくれる存在になってくれたのはすごくありがたいです」
――2月11日に卒業コンサート(福岡サンパレス ホテル&ホール)が開催されることが発表されました。現在25歳。自身の今後について考えていることはありますか?
「約10年続けていることがあるってすごい経験だなと、25歳になって改めて実感しています。25歳は普通の会社でいうと、きっとまだ若手の部類。でも、私は中学生だったり、自分より年下が多い“職場”にいるのも面白い話ですよね(笑)。アイドルじゃなくなったら私はどうなるんだろうと思いますが、今背負っているもの、感じている責任がなくなった時に、自分は変わるのか変わらないのか、楽しみにしてます。いずれにしても、今までの経験は今後何をするにしても、必ず生きてくるはずです」
――“アイドルじゃない自分”が楽しみだと。
「正直、『〇〇をしたい』というのは今は何もないです(笑)。卒業してみないと分からないだろうし、なんだったら何もしなくてもいいくらい。基本、怠け者で何かしていないとダメみたいのは特にないので、しばらくは休んでもいいかな。『きっとどうにかなる』と勝手に思っています(笑)」
□地頭江音々(ぢとうえ・ねね)2000年9月27日、宮崎県出身。16年7月にHKT48の4期生としてお披露目され、同年9月に劇場公演デビュー。17年のHKT48 6周年特別記念公演にて正規メンバー昇格し、チームKIVに所属。極度の人見知りながら、責任感の強い性格で頼れる存在としてグループを長年支えてきた。昨年7月に卒業を発表し、今年2月11日に卒業コンサートが行われる。ラジオのレギュラーや舞台出演経験を持つなど、個人での活躍の幅も広げている。身長158センチ。
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