KARA再結成、日本ツアー、7年ぶり日本連ドラ出演…31歳・知英の現在地「出会いが大きな力に」
韓国のガールズグループ・KARAのメンバーで俳優の知英が、1月11日スタートの日本テレビ系連続ドラマ『パンチドランク・ウーマン -脱獄まであと××日-』(日曜午後10時30分)に出演する。日本の連ドラ出演は約7年ぶりで、殺人未遂の罪で起訴された韓国人の未決拘禁者役に挑む。22年にKARA再結成後、24年に日本での活動も本格的に再開し、「出会いが一つの力」という彼女の今に迫った。

『パンチドランク・ウーマン -脱獄まであと××日-』に未決拘禁者パク・ハユン役で出演
韓国のガールズグループ・KARAのメンバーで俳優の知英が、1月11日スタートの日本テレビ系連続ドラマ『パンチドランク・ウーマン -脱獄まであと××日-』(日曜午後10時30分)に出演する。日本の連ドラ出演は約7年ぶりで、殺人未遂の罪で起訴された韓国人の未決拘禁者役に挑む。22年にKARA再結成後、24年に日本での活動も本格的に再開し、「出会いが一つの力」という彼女の今に迫った。(取材・文=大宮高史)
『パンチドランク・ウーマン』は、アメリカで実際に起きた刑務官と受刑者の逃亡事件をヒントにしたオリジナル作品で、女性刑務官と殺人犯の禁断の愛と脱獄劇を描く。篠原涼子が真面目な刑務官・冬木こずえ役で主演し、SixTONES・ジェシーが殺人犯の日下怜治を演じる。拘置所を舞台に収容者たちの思惑も絡み合い、スリリングな展開が待っている。知英が演じるパク・ハユンは、殺人未遂容疑で収容されている未決拘禁者で、日本に憧れて海を渡ったものの、罪を犯してしまうという重い背景を持つ。知英にとって日本のドラマは2019年のWOWOW連続ドラマW「そして、生きる」以来約7年ぶりで、昨年11月に活動再開後は初ドラマとなる。
今作では異国で犯罪者となってしまったハユンの見えない苦悩をリアルに演じるべく、想像とインスピレーションを大事にした。
「海外で犯罪者になって収容され、世間から隔絶されたことはとてつもない孤独を感じると思います。それに罪を犯した自分に後悔も抱いているはずなので、そんな複雑な彼女の思いを全部表現したいです。もともと日本のドラマや映画は好きなんですが、このお芝居のために最近『川っぺりムコリッタ』(2022年)という日本映画を観ました。前科がある人の再生物語で、ハユンの境遇を想像する力が鍛えられたと思います。そして、冬木こずえと出会うことで、一度どん底まで落ちた彼女の心が、どうほぐれていくのか、ぜひ見ていただきたいです」
篠原とは初共演となったが、撮影現場では貴重な体験ができたようで、素直に喜びを語った。
「ドラマで見る篠原さんはいつも格好よくて、昔から憧れの女優さんでした。凛としたイメージを持っていましたが、現場に行ったらとても愛嬌のある方で。撮影初日は私自身、緊張していたのですが、篠原さんがいっぱい話しかけてくださったおかげで、気持ちが穏やかになりました」
本作の前には、Kantaオリジナルショートドラマのラブコメディー『退職やめてキスしたい?』(25年12月から配信中)に主演。同期の退職を阻止しようと奮闘する主人公・ユビンを快活に演じた。本作とは対照的な役となったが、役柄に合わせて硬軟自在に演じ分け、表現の幅も広がっている。
「ラブコメなので、役作りを考えるというよりは『どうしたらこのシーンが面白くなるか、楽しく作れるか』ということを一番に考えていました。現場の空気を楽しんで作るという感じですね。ユビンはハユンとは全然共通点はないですが、切り替えるのは得意な方なので、今はすんなりハユンのお芝居に入れています」
そう明かすと、キュートな笑顔を見せた。そんな知英は、14歳でKARAの一員になり、日本と韓国で約17年を駆け抜けてきた。音楽活動と並行し、俳優としても活躍。クローンの遺伝子を共有する7役を一人で演じた主演作『オーファン・ブラック~七つの遺伝子~』(2017年/フジテレビ系)や『退職やめてキスしたい?』など、着実にキャリアを積んできた。「経験から得た目標」について聞くと自身の“弱気”を理解した上での一貫した思いを明かした。
「俳優業でも、『これがやりたい』といった目標は昔から持たないことにしています。というのも、あらかじめそのような枠を決めてしまうと、自分がそこに閉じ込められるような気がしますし、もし計画通りに行かなかったら気持ちがどんどんネガティブになってしまう性格なので。失敗するのも怖いですし、後ろ向きになりたくないからこそ、先のことは考えず、出会ったものに打ち込んできました」
だからこそ予期せぬ作品や役、出会いをチャンスに変えてきた。このしなやかさも今の原動力だ。
「ハユンのようにミステリアスな役が舞い込んできたときにも、純粋にうれしいと思えますし、全力で飛び込むことができます。先のことをコントロールしようとするより、目の前に来たお仕事に感謝して精一杯やると、自分に正直に生きられるなと思っています」

KARAは2年連続で日本ツアー開催「最高の思い出」
KARAとしても充実の時間を過ごしているようだ。24年、25年と2年連続で日本ツアーを成功させ、昨年12月にはメンバーのヨンジとともにユニット・JIYOUNGJIとして初のクリスマスイベントを大阪で開催した。「KAMILIA」(KARAのファンネーム)からの熱い応援もエネルギーになっている。
「再結成から、これほど多くのステージに立てるとは思っていませんでした。25年は夏にツアーができたことも最高の思い出になりましたし、ヨンジちゃんと2人でディナーショーができたのも、新鮮な感じで楽しめました。一つひとつの出会いが私にとって大きな力になっています」
俳優とアーティスト、2つの表舞台を軽やかに行き来しながら双方を楽しんでいる。新作ドラマでの姿勢も変わらない。
「一人の俳優としてカメラの前に立っているときは、ステージでのイメージとは切り離して、見ていただけたらうれしいですね。私自身、丁寧に楽しみながら演じたいと思っていますので、お芝居に没頭している様を存分に味わっていただけたら。孤独だったハユンが、こずえや収容者たちとぶつかってどう変わっていくか、楽しみにしていてください」
出会いを楽しみながら進化する31歳。表現者として、これからも日韓で確かな時間を刻んでいく。
□知英(ジヨン) 1994年1月18日、韓国生まれ。2008年にKARAに加入し、14年まで活動。同年夏から日本での俳優活動を開始。日本テレビ系連続ドラマ『地獄先生ぬ~べ~』、映画『暗殺教室 卒業編』、ドラマ『オーファン・ブラック~七つの遺伝子~』などに出演。2022年には、ギュリ、スンヨン、ニコル、ヨンジとKARAを再結成。24年11月に日本の芸能事務所・スウィートパワーと3年ぶり2度目の契約を結んだ。特技は中国語と英語。167センチ。
スタイリスト:権藤千絵
ヘアメイク:美樹(スリーピース)
衣装協力:パンツ=カナコ サカイ
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