雪道で立ち往生したノーマルタイヤの「わ」ナンバー…通りがかった外国人の親切心に感動「神様のよう」

雪に覆われた道路で、「わ」ナンバーのミニバンがスリップして完全に身動きが取れなくなっていた。しかも、「ノーマルタイヤ」だった……。年始のドライブ中に緊急事態に遭遇し、救助に乗り出したのは、外国人の自動車愛好家。タイヤチェーンを買いに、わざわざ約30キロ先の店舗に連れて行ったという。一歩間違えれば重大事故の危険性もあった出来事の詳細を聞いた。

雪道のノーマルタイヤ走行は危険だ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
雪道のノーマルタイヤ走行は危険だ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「看板があって気付いていたけどそのまま走行」

 雪に覆われた道路で、「わ」ナンバーのミニバンがスリップして完全に身動きが取れなくなっていた。しかも、「ノーマルタイヤ」だった……。年始のドライブ中に緊急事態に遭遇し、救助に乗り出したのは、外国人の自動車愛好家。タイヤチェーンを買いに、わざわざ約30キロ先の店舗に連れて行ったという。一歩間違えれば重大事故の危険性もあった出来事の詳細を聞いた。

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 三が日の1月3日早朝、秩父から山梨へ向かう途中の国道140号線での出来事だ。「今日は埼玉の秩父から山梨へ。朝6時頃、山梨行く途中でノーマルタイヤのわナンバー男5人がスリップしてて、1人をホームセンターに連れて行って布製タイヤチェーンを買った。誰もチェーンの付け方が分からなくて結局私がやった笑」。

 スタッドレスタイヤを装着した愛車アウディTTを運転していた、日本在住のタイ人、namu(@namu_tt8s)さんは、驚がくの光景を目の当たりに。Xを通して報告した。

 立ち往生していたのは、「わ」ナンバーのアルファードに乗った日本人男性5人。「(秩父にある)三峯神社へ行く予定だったそうですが、封鎖もしくは通行止めで入れなかったとのことでした」。

 2日夜は関東地方で積雪となった。なぜ“無防備”で来ていたのか。「明確な理由は分かりませんが、走る時に『ノーマルタイヤ不可という看板があって気付いていたけどそのまま走行した』と言っていました」。警告を認識していながら、ノーマルタイヤで雪道を走行していたというのだ。

 その結果が、立ち往生だ。「スリップしてこれ以上前にも進めず、かといって引き返すこともできない状況でした」。男性たちは関係各所に連絡していたというが、「JAFにも警察にも連絡していたのですが、対応できないみたいでした」。結局、偶然通りかかったnamuさんが手を差し伸べることになった。

 困った時の人助け。namuさんは立往生の男性の1人をアウディに乗せ、タイヤチェーンを探しに約30キロ離れた最寄りのホームセンターまで40分かけて連れて行った。その店舗は通常午前9時30分開店だが、8時頃に到着すると、すでに店員がいた。「営業時間前にもかかわらず、布製タイヤチェーンを購入させていただけました。その店舗では布製チェーンのみの取り扱いでした。事前にアルファードのタイヤサイズを写真で撮影していたため、その情報を基にサイズを確認して購入しました」。

 戻ってからタイヤチェーンを前輪に付ける際にも、ひと苦労が。「最初はその人たちが頑張って装着しようとしていたのですが、あまりうまくいかなかったので、私が手伝いました。とても困った様子だったため手伝いましたが、助けた際にはとても感謝されて、御礼もいただきました」と振り返る。

雪道ドライブで緊急事態に遭遇【写真:本人提供】
雪道ドライブで緊急事態に遭遇【写真:本人提供】

「事前確認と装備の準備は必須だと思います」

 降雪や路面凍結の道路でのノーマルタイヤ走行は、スリップや立往生をはじめ、多重事故につながるリスクがある。投稿は反響を呼んでおり、「そんな神様のようなことをしてあげたんですか?」「めちゃくちゃ優しいですね きっと良いことありますよ」「レンタカーもスタッドレスタイヤ必須にしよう!」「俺だったら助けないけどなぁ」など、さまざまな反応が寄せられている。

 今回の出来事を通じて、namuさんが強く感じたのは、ドライバーとしての基本的な姿勢だ。「出発前に、目的地の天候や路面状況を確認することがとても重要だと感じました。特に冬の山道では、雪が積もっていなくても、アイスバーンになる可能性があります。事前確認と装備の準備は必須だと思います」と、建設的な意見を述べる。

 チェーン装着について、「チェーンを買っても、フロントに付けるべきか、リアに付けるべきか、それもちゃんと車のことを学んで付けた方がいいです。例えば、前駆動なのに、リアタイヤに付けても意味ないです」。適切な方法を知っておくことを強調する。

 さらに、新たな視点からの注意ポイントを挙げる。「個人的な意見ですが、最近はレンタカーを店舗に行かず、カーシェアとして使用する場合は特定の駐車場でアプリやネットからすぐに予約・利用できるサービスが増えています。その仕組みが、今回のようなケースの一因になっているのではないかと感じました」。

 そのうえで、「従来のレンタカー店舗であれば、店側から行き先を確認されたり、スタッドレスタイヤの必要性を案内されることが多いと思います。一方で、最近のカーシェアが無人・非対面型のサービスでは、そうした注意喚起が不足しやすい点が課題ではないかと感じています」と指摘している。

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