格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り」が31日、さいたまスーパーアリーナで行われた。メインカードのフェザー級タイトルマッチは、王者・ラジャブアリ・シェイドゥラエフ（25＝キルギス）が挑戦者の朝倉未来（33＝JAPAN TOP TEAM）に1R・2分54秒でTKO勝ち。朝倉は試合後に意識もうろうとした状態で、救急搬送された。全試合終了後の総括会見で榊原信行CEOは「未来はこの試合で引退ではない」と去就について言及した。

　榊原CEOは、試合後に朝倉未来と会話はできなかったことを明かし「完全に意識が飛んでるという状態ではありませんでしたが、まあダメージもあるし、担架で運ぶっていう対応にはなりました。本人も少し吐き気があるとのことだったので、そのまま救急車で病院行って色んな検査を、今受けてる状態というところです」と現状について説明した。

　また、朝倉の去就については「引退はかけてないと思います、未来はこの試合には。引退をする気は僕はなかったんじゃないかなと思いますけどね。まあこの試合の結果を受けてどう、彼が気持ちが動くのか、まあフィジカルの部分の回復次第ってところももちろんあると思いますし、わからないですけど。まあ皆には言わずしてこの試合を引退試合にするっていうふうに、未来は考えてなかったと思います」と強調した。

　そしてファンには「本当に皆の思いと夢を全部背負って一歩前にチャレンジした朝倉未来の、そんな生き様に前を向いてですね。ここは未来が今病院に行って、今精密検査を受けてますけど、意識はありますが、未来の回復をしっかりサポートしていけたらと思いますし。ファンの皆も下を向いてないで前を向いて、未来がくれたこの『チャレンジすることの尊さ』そしてこのエネルギーを前向きに受け止めて2026年に臨んでほしいなと思っています」と呼びかけていた。