RIZIN新王者・ノジモフ、サトシを秒殺KOできたワケ 青木真也が解説「13秒の中でもコントロール」【青木真也の目】
年間最大の格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り」が2025年12月31日に行われた。ENCOUNTでは大会後、青木真也にインタビュー。ホベルト・サトシ・ソウザのわずか13秒での王座陥落や、RIZINとの今後について話を聞いた。

ライト級タイトル戦はまさかの決着
年間最大の格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り」が2025年12月31日に行われた。ENCOUNTでは大会後、青木真也にインタビュー。ホベルト・サトシ・ソウザのわずか13秒での王座陥落や、RIZINとの今後について話を聞いた。(取材・文=島田将斗)
5連勝中でその全てを1Rでフィニッシュしていた絶対王者サトシが緊急参戦のイルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)に1R13秒でTKO負けを喫した。「もはや誰も勝てない」という雰囲気があっただけに、観客も言葉を失った。
「あれは正直、運というか“事故”なんですよね。グラップラーはしょうがないですよね」
こう語る青木は自嘲気味に笑っていた。この終わり方には心当たりがある。それは2010年の大みそか。長島☆自演乙☆雄一郎とミックスルールでの試合だ。1Rの寝技なしの打撃ルールを切り抜けた青木は2RのMMAルールで同じように膝蹴りを合わされKO負けを喫した。15年前の話だが、いまでもこの負けを話題にあげているユーザーは多い。
「グラップラーの税金だから、しょうがないと思います。(俺のは)税金にしては高すぎるけどね(笑)」
運や“事故”という表現をした一方でノジモフに賛辞を送った。13秒にもテクニックが詰まっていたという。
ノジモフは初手でサトシの右カーフを受け、一瞬グラウンドに倒れた。すぐに立ち上がり、手を広げ、効いていないかのようにアピールした。その直後、距離を縮めてパンチを振ってきたサトシに対し、カウンター気味に左フック、右フックのコンビネーション攻撃を繰り出し、下がらせた。
間合いが開いたところで、サトシにタックルに入られるが、ここでノジモフが会心の膝蹴りを合わせた。試合後には「俺は信じて準備していた」とこの一打を練習していたことを明かしている。
青木は「13秒の中でノジモフがサトシをコントロールしたなかでの打撃だったことも確か。要はパンチを当てて、相手を制してたっす。だから膝蹴りも当たったんだろうし。これもまた力だと思います」と解説した。

まさかの結末だった2025年のライト級頂上決戦。昨年秋までは青木がサトシと対戦する可能性があった。
ONEチャンピオンシップとの契約関係で実現とはならなかったが、RIZIN榊原信行代表は大会事前番組で「青木真也を口説いて、青木できゅっと締めて『ざまぁ見ろ』って言うはずだったのに青木が逃げやがって」と発言。さらに「サトシのオファーを敵前逃亡した」と見解を示していた。
この件への心境を聞くと青木は「ありがとうって思うよ、存在感出していただいてすみませんって思うよ。優しいなと思っちゃった」とにっこり。
格闘技が一番盛り上がるタイミングで“青木真也”の名前が挙げた榊原代表に対し「怒るとかではなく、感謝って感じです」と満足そうにしていた。
そして最後に「いいオファーがあればっていうスタンスなので、それも含めて楽しみにしていただければと思います」と期待感を抱かせるコメントを残した。
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