新メンバー加入から5か月…深まる絆 新生Protea*の現在地「まるでずっと8人だったかのよう」
ダンス&ボーカルグループ・Protea*(バイプロテア)にとって、2025年は怒とうの1年だった。2度にわたる全国フリーライブツアー開催、鈴木博貴と朝日奈侑史の新メンバー加入、11月と12月に2か月連続デジタルリリース、年末スペシャルワンマンライブ開催――。来年7月20日にZepp Shinjukuでのワンマンライブというビッグイベントに向かって突き進む8人の“今”に迫った。

【前編】鈴木博貴&朝日奈侑史加入でパワーアップ
ダンス&ボーカルグループ・Protea*(バイプロテア)にとって、2025年は怒とうの1年だった。2度にわたる全国フリーライブツアー開催、鈴木博貴と朝日奈侑史の新メンバー加入、11月と12月に2か月連続デジタルリリース、年末スペシャルワンマンライブ開催――。来年7月20日にZepp Shinjukuでのワンマンライブというビッグイベントに向かって突き進む8人の“今”に迫った。(取材・文=小田智史)
――Protea*は今年7月、新メンバーオーディションを経て鈴木博貴さんと朝日奈侑史さんが加入し、8人体制となりました。現体制となって5か月半、手応えはいかがですか?
鈴木博貴(以下、鈴木)「このメンバーたちと一緒に音楽をできていることに、日々幸せを感じています。一人ひとり厳しさがあるところも見えつつ、でもみんな優しくて、本当に温かいグループだと思います」
飯泉遥斗(以下、飯泉)「思ったよりも厳しかったってこと?(笑)」
鈴木「いや……(笑)」
一同「(爆笑)」
鈴木「発見で言うと、(岡島)源武くんがダンスをはじめとしたパフォーマンスリーダーなんですけど、いろいろ指導していただいている分、成長できていると思うので、本当に感謝しています」
岡島源武(以下、岡島)「博貴は成長してくれているなと感じます。同い年なので、言いやすさもあって(笑)。スキル面はもちろん、人として、演者として、この約5か月でメンタリティーが半歩分くらい前に進んでいるんじゃないかなと。ただ、まだまだ期待してるので、何でも言い合えるいい関係を続けていきたいと思います」
朝日奈侑史(以下、朝日奈)「これだけ人数がいたら、誰かがマイナスな考えを持ったり、大変だなと思う時もあると思うんですけど、全員がちゃんとやりたいことを持って、前に進んでいるグループだなと加入して実感しました。Protea*は本当にすてきなグループです」
出村香月(以下、出村)「侑史は元々、大阪に拠点を置いて活動してダンスをやっていて、ちゃんと東京を拠点にできるのか、少し不安に感じていた部分ではありました。でも、Protea*に入るとなった時に、『東京で頑張ります!』と言ってくれたので、その後は心配することはなかったです。侑史はあまり積極的に発言をするタイプではないですけど、思ったことや感じたことをできるだけみんなで話そうというProtea*のイズムを頑張ってやろうとしてくれているのもすごくグループのためになっています。パフォーマンスだけではない部分もProtea*にどっぷり浸かって表現してくれているのがうれしいです」

「まるでずっと8人だった」かのような雰囲気
――リーダーの川村泰成さんから見た新生Protea*は?
川村泰成(以下、川村)「まず人数が増えて、見栄え的な派手さも上がったと思いますし、今までProtea*にいなかったような、メンバーの誰とも被らないない、欲しいと思っていたピースが加わってくれました。博貴は見ての通り顔がすごくかっこよくて、歌声も透き通るような透明感がある。侑史は明るいキャラと、ダンスのセンス・スキルで表現してくれている。メンバーが増えるのはマイナスに捉えられがちですけど、ずっとこの8人だったんじゃないかと思わせるぐらいに溶け込んでくれて、元々あったProtea*のいいところを壊さずに上乗せしてくれました」
飯泉「博貴は年齢で言うと僕よりも上なんですけど、どこか弟みたいな感覚で接している部分があります。プライベートも博貴、(大塚)琉司と一緒にいる時間が多いし、遠征先でも気楽に過ごせる環境です。新メンバーでこの心の距離の縮め方はすごいなと改めて思うので、きっと同じ学校でもすぐに仲良くなれた気がします(笑)。僕たちが下を向きそうな時、侑史が前向きな言葉をかけてくれるのでありがたいし、侑史も力強い人間なので、加入してくれてありがとうという気持ちです」
大塚琉司(以下、大塚)「人数が増えると雰囲気が一気に変わりがちですけど、Protea*はいい意味で変わっていない。まるでずっと8人だったかのようなところが、Astar*(Protea*のファンネーム)の方にも『いいね!』と思っていただけたんじゃないかなと思います」
立嶋(以下、立嶋)「Astar*の方も、最初は『新メンバー入っちゃうのか』という気持ちは少なからずあったと思います。でも、2人のパフォーマンスを見て納得させられたのかなと。『この2人がProtea*に入ってくれてよかった』という空気になって、2人の存在をしっかり認めてくれました。博貴と侑史は最高のパフォーマンスを発揮してくれているので、最高のピースがそろいました」
飯泉「よっ! まとめ上手!!」

初の自己紹介曲『My Protea*』
――11月には自己紹介ソングの『My Protea*』、12月には『★Dream Journey★』をデジタルリリースしました。まず、『My Protea*』の“聴きポイント”を教えてください。
川村「Protea*として初めての自己紹介楽曲で、8人それぞれの特徴に合ったトラックと歌詞を作っていきたいという話から始まりました。聴いただけでメンバーの人となりやメンバーカラーがすごく分かりやすくなっているので、初めての方にも受け入れてもらいやすい楽曲になっていると思います。一番の聴きどころとしては、メンバーパートにそれぞれを象徴する独自の決めぜりふや擬音があります。ゲーム音が鳴っている人とか、ビールを開ける音の人だったり、いろいろいます(笑)」
飯泉「泰成のパートの注目ポイントは?」
川村「僕は力を与えていきたいというのが信条なので、『やれば出来るじゃん』と言わせていただいています。あと、よくメンバーに置いていかれるので、裏テーマとしては『不憫』(笑)。本当にそれぞれの特徴が分かりやすい楽曲です」
鈴木「僕はビジュアル担当で、そこは自信を持ってやらせていただいているんですが、僕だけ決めぜりふがないんです。音で聴くと『キラ?ン、チュッ』という感じ。顔を見れば分かるでしょ、と(笑)」
一同「(笑)」
鈴木「そこが一番のポイントですね」
出村「僕は歌詞にもあるように、ギャップをいろんな方に知って欲しいと思っています。当初は『可愛い』を押し出していたんですけど、大人の男性を目指したい年頃でもあるし(笑)、少しでもかっこいい一面を見せられるように、最後にあまり言わないような『俺以外見んなよ』と言っています。他にもサビでボーカルメンバーがパートをパス回ししていたり、イントロではラップメンバーが言葉をパス回ししながら魅せていたり、『Astar*』という言葉も入っているので、ぜひそこにも注目してほしいです」
朝日奈「今回、源武さんと僕で振り付けを作らせていただいて、一人ひとりが目立つような振り付けを入れたり、サビで大ジャンプをしたり見どころ満載です。ライブに来て目で見て、聴いて、楽しんでいただきたい楽曲になってます。自分のパートで言うと、ギャル担当でやらせてもらっているので、ギャル豊富で(笑)。『卍(まんじ)』という言葉が出たり、ネイルが『可愛い』じゃなくて『きゃわいい』とか。たくさんギャル要素を落とし込んでいます」
『Dream Journey』は振り付けも一つの物語に
――『Dream Journey』の聴きどころも教えてください。
岡島「Protea*もライブのどのタイミングで流れても気分が上がるような自曲が欲しいという思いが、『Dream Journey』ができる原点でした。クラップの音、楽器の数、音数がすごく多くて、聴いたらいてもたってもいられなくなるような意図を持って作りました。歌詞としては、僕たちの今までの軌跡、今置かれている状況、これからのことをしっかりと歌っていて、サビも同じ歌詞がなくて、1曲が一つの物語になっている感覚。その時々の僕たちを歌っています」
飯泉「Protea*はお客さんと目を合わせるような瞬間が多いんですけど、この楽曲はメンバー内でもアイコンタクトを取れる瞬間がたくさんあります。メンバーが掛け合っているパートがいくつかあって、聴いているだけでメンバーとメンバーが目を合わせて歌っているなと想像できたり、『あなた』にフォーカスしていて、“置いていかないよ”と僕たちのメッセージが強い歌詞になっています。ライブに来れない方もいると思いますが、そういった方にも僕たちの顔を思い浮かべながら、『私もそこにいていいんだな』と思っていただきたい。メッセージ性も強いし、全国を回った僕たちだからこそ届けられる楽曲だと思います」
立嶋「1番から最後まで、振り付けがほとんど被らないところがポイントです。振り付けも物語になっていて、見るだけで頭の中でストーリーを自分なりに描いていけるので、最後の最後まで楽しめると思います。特に僕の一番好きなところは、最後の部分。みんなで車に乗ってお出かけするみたいな感じで終わるんですけど、1人だけ取り残されている方(鈴木)がいるので(笑)」
鈴木「(車に)乗せてくれなかった(笑)」
立嶋「いろんなキャラがいるので、ぜひ最後の最後まで目で楽しんで音で楽しんで、一緒にライブ盛り上がっていただきたいです」
鈴木「もはやイジメです(笑)」
岡島「実は、博貴は元々は人間の設定じゃなかったんです(笑)。この楽曲も自分と朝日奈で作らせてもらったんですけど、最初は木になってもらおうと思っていました。車が進んでいるように見せるために、後ろで動いていてくれたら、僕たちが少し進むだけでもすごいスピードで動いている感じに見えるように、木をやるんだったら博貴かなとキャスティングさせてもらいました(笑)。追いかけている方がかわいいということで、最終的に今の形になりました」
鈴木「まさにビジュアルの無駄遣いですね」
一同「(笑)」
出村「博貴は個人的には美味しいと思ってやっているので、皆さんあまり気にしないでください(笑)」
大塚「この曲の歌詞はメンバーそれぞれの歌い方、特徴があります。『叶えていくぜ』とか強い言葉ではなくて、『叶えてみせるよ』『進むからさ』と寄り添う感じの語尾がProtea*らしさが出ていて好きです」
<後編に続く>
□Protea*(バイプロテア)『プラチナムピクセル1st BOYS GROUP AUDITION』から結成され、2023年8月15日にてデビューしたダンス&ボーカルグループ。プロテアの花言葉“変幻自在”をコンセプトに、多種多彩な音楽と掛け合わさっていく、メンバーの個性を生かしたライブパフォーマンスが魅力。1st楽曲『INAZUMA FATE』はロックバンド・KEYTALKの寺中友将(Gt,Vo)が作詞作曲を担当した。メンバーはリーダーの川村泰成(白)、出村香月(青)、岡島源武(緑)、立嶋迅留(オレンジ)、飯泉遥斗(紫)、大塚琉司(黄色)、鈴木博貴(黒)、朝日奈侑史(ピンク)の8人。
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