初代林家三平さんの妻、海老名香葉子（えびな・かよこ）さんが24日午後8時38分、老衰で死去したことが29日、分かった。92歳だった。海老名さんが堂守を務めていたねぎし三平堂の公式サイトで発表された。葬儀は既に29日、家族葬で執り行われ、喪主は長男で落語家の林家正蔵が務めた。

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　同サイトには正蔵の名前で発表文を掲載。「母　香葉子　クリスマスイヴの晩　穏やかに旅立ちました」と報告した。

「終戦からの激動の時を強く生きてきました　根っからの江戸っ子　情に厚く　涙もろく　まっすぐな気性　九十二歳の大往生でした　生前　ご厚意を賜り心より感謝いたします」

　同サイトによると、故人の遺言で葬儀は29日に家族葬で執り行われた。来年1月9日に東京・東叡山寛永寺でお別れの式を行うとしている。

　海老名さんは、林家一門のおかみさんを務めたほか、個人では11歳の時、第二次世界大戦中に東京大空襲で6人の家族を亡くした経験があり、反戦を訴え続けていた。初代三平さんが亡くなったのは1980年9月20日で、今年は生誕100周年でもあった。