俳優で歌手の福山雅治が29日、都内で行われた『映画ラストマン -FIRST LOVE-』のラストマンデー舞台あいさつに登壇し、『第76回NHK紅白歌合戦』（31日午後7時20分）に言及した。

　福山は、同紅白の特別企画枠で、B’zの稲葉浩志と手がけた同映画の主題歌『木星　feat.　稲葉浩志』（12月24日にデジタルリリース）を披露する。

　話題を振られた福山は「いいんですか？　そんなこと言わせていただいて……」と恐縮しつつ、「稲葉さん、皆さんありがとうございます。紅白さん、ありがとうございます」と感謝。「稲葉さんとね、そもそも作品作りができるなんて、音楽やっていて、まずないこと。そしてそれが、テレビで、紅白でパフォーマンスできる。生涯で……もうない」と自らこの邂逅（かいこう）に驚いて笑った。

　続けて福山は「本当にうれしく思います。12月24日にデジタルリリースさせていただいた。好評なんですけど……キンプリもなんかやってたね？　リリースして。なんで？　そこ、（別の日付に）動かせなかったの？」とKing & Princeの永瀬廉をジロリと見つめた。

　永瀬をイジるのが大好きな大泉洋は、意気揚々と「当ててきたんですか!?」と横入り。福山も「当ててきた！」と反応すると、永瀬は「当ててない！　当ててない！」と否定。大泉に「何してるんだ、君！　当ててきたのか？」とにらみつけられた、永瀬は「マジで当ててないっすよ！」と必死に否定。

　大泉は「そういうのはズラしてくれないと困るよ！」と口撃し続け、永瀬は「ちょうどアルバムが被ってしまって……」と歯切れが悪くなった。

　さらに大泉は目を丸くして「ブチ当ててきたのかい？」と永瀬を追及。永瀬は「そう……、ユニバーサルと話し合って……」としどろもどろに。大泉が「本当に困ってるんだよ、と言ってます」と福山の思いを代弁すると、永瀬は「すみませんでした」と平謝りした。

　そんなKing & Princeも、紅白に出場。永瀬は「ありがとうございます！　King & Princeにとって、3年ぶりに出場させていただいて。久々に出場させていただくうれしさももちろんあります。何より年末、最後の日まで福山さんと同じステージに立てるのがうれしくて……」と感無量の表情に。

　次いで永瀬は「この間、ライブを見させていただいて」と明かし、「めっちゃカッコいいですね！　もともと分かっていたんですけど、ステージ上の福山さんを生で見たことがなかった。すごいですよ。喋りながら歩いてるんですけど、こっち向くと、こっちのお客さんが『キャー！』みたいな。ちょっと振り返るとこっちが『キャー！』みたいな。歩く道の後ろに花咲いてましたからね」と表現。「マジすごかった。これが本物のスター」と福山をベタ褒めした。

　同イベントは、事件を必ず終わらせる最後の切り札＝“ラストマン”と呼ばれる凄腕のFBI特別捜査官・皆実広見（福山）にあやかり、2025年の”最後の月曜日（ラストマンデー）”に実施された。月島琉衣、宮沢りえ、平野俊一監督も出席した。

　同作は、2023年4月期にTBSの「日曜劇場」（日曜午後9時）枠で放送された連続ドラマ『ラストマン ―全盲の捜査官―』の劇場版。ある事故がきっかけで両目の視力を失いながらも、“どんな事件も必ず終わらせる最後の切り札＝ラストマン”皆実（福山）と、彼のバディとして共に事件に立ち向かう孤高の刑事・護道心太朗（大泉洋）が、“無敵のバディ”として難事件を解決する様を描く。観客動員数25万人を突破している。永瀬は、心太朗の甥であり警察のキャリアを約束されたエリート・護道泉を演じた。