2冠王・内藤哲也がG1で3連勝発進 「3冠王」に向け絶好調
新日本プロレス29日の東京・後楽園ホール大会「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦で、IWGPヘビー、同インターコンチネンタル2冠王・内藤哲也と「KOPW 2020」覇者・矢野通が3連勝を飾り、勝ち点6とした。
3連敗のSANADAに不敵予告
新日本プロレス29日の東京・後楽園ホール大会「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦で、IWGPヘビー、同インターコンチネンタル2冠王・内藤哲也と「KOPW 2020」覇者・矢野通が3連勝を飾り、勝ち点6とした。
後藤洋央紀と激突した内藤は、後藤の切れ味鋭い大技ラッシュに苦戦。村正、ブルドッキングヘッドロックの波状攻撃、雪崩式ブレーンバスター、裏GTRには冷や汗をかいた。
とはいえ、上から目線で冷静に試合を運んでいく内藤。大きなテーピングが貼られた後藤の右肩を狙い、じわじわと攻め込んでいく。最後はバレンティアからデスティーノで21分58秒、とどめを刺した。
出場者全員の徹底マークをうけるのが、2冠王の宿命だが、棚橋弘至、ザック・セイバー・ジュニア、そしてこの日の後藤……3連勝と好発進を果たして、マイクアピールも絶好調。「次に東京に戻ってくるのは、(10・17)両国国技館大会。内藤が何勝何敗で戻ってくるのか。皆様、いろいろ考えながら、トランキーロ。焦らず、そして楽しみにお待ちください」と、王者の貫禄たっぷり。「ロス・インゴベルナブレス・デ・パホン」と締めくくった。
試合後、内藤は2本のベルトを床に並べ、「後藤! 後藤。試合タイム見てみろよ。えぇ!? 棚橋よりも、ザック・セイバーよりも、一番楽に、一番短い時間で勝っちまったよ。後藤、これが今のオマエの実力だよ。頑張っても、20分台前半しか俺と試合ができない、結局その程度の相手だよ」と勝ち誇った。
「さぁ、いよいよ次は、一番楽しみにしてたSANADAとのシングルマッチ。彼は今日、負けてしまったんでしょ? また負けてしまったの? 彼は0勝3敗? 対する俺は3勝0敗。次の長岡で俺に敗れ、早々と『G1 CLIMAX』脱落することこそ、今のSANADAにはもしかしたら必要なことなのかもしれない」とふてぶてしく挑発した。
「KOPW 2020」覇者の矢野はEVILを迎撃。コーナーマットを4本全部外してしまうYTR殺法を駆使して先制攻撃に成功した。EVILのセコンド、ディック東郷も介入する急所合戦も潜り抜け、横入り式エビ固めで3カウントを奪った。
期待を上回る3連勝を飾った矢野は「悪事や不正は徹底的に暴く。やられたらやり返す。2人まとめて千倍返しだ」と、雄たけびをあげ颯爽と引き揚げていった。
なお、棚橋はサムソンクラッチでジュース・ロビンソンを丸め込み初勝利。1勝2敗とした。ジュースは初黒星で2勝1敗。ザックをgo2sleepで退けたKENTAは2勝1敗。ザックは1勝2敗となった。
SANADAはYOSHI-HASHIのカルマを被弾し3連敗。Bブロックでただ1人、勝ち点0と思わぬ苦闘に陥っている。YOSHI-HASHIは初白星で1勝2敗とした。