『緊急取調室』出演者が大杉漣さんに感謝 速水もこみちは涙「どこかで見ていてくれている」
劇場版『緊急取調室 THE FINAL』(常廣丈太監督)の初日舞台あいさつが26日、都内で開催され主演の天海祐希らが登壇。キャスト陣は、ドラマのスタート時から刑事・中田善次郎役でレギュラー出演し、2018年2月21日に亡くなった大杉漣への思いを語った。

劇場版『緊急取調室 THE FINAL』の初日舞台あいさつ
劇場版『緊急取調室 THE FINAL』(常廣丈太監督)の初日舞台あいさつが26日、都内で開催され主演の天海祐希らが登壇。キャスト陣は、ドラマのスタート時から刑事・中田善次郎役でレギュラー出演し、2018年2月21日に亡くなった大杉漣への思いを語った。
テレビ朝日系連続ドラマとして2014年1月から4シーズンにわたって放送された『緊急取調室』シリーズ。天海演じる取調官・真壁有希子が緊急事案対応取調班(通称・キントリ)のメンバーとともに凶悪犯と心理戦を繰り広げ、第109回ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞など数々の賞を受賞した。12年の時をへて、劇場版でついに完結を迎える。
キントリメンバーが一堂に会するのは本イベントが最後で、天海、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雅、佐々木蔵之介、石丸幹二、でんでん、小日向文世、常廣監督がステージ上に集結した。
田中は大杉さんとともに歩んだ12年を振り返り、「蔵之介くんと石丸さんの最後のシーンでうるうるしているところに、エンドクレジットで号泣して、しゃくりあげてしまいました。僕らの中にはどうしてもぬぐい切れない漣さんがいる」と告白。「こうして初日を迎えられたのも、漣さんのおかげだと思っている。漣さんもこの映画を見ていると思います」と感謝した。
速水は、本作のシーズン1で大杉さんと再会したことを振り返り、「デビュー当時にごあいさつしたことがあり、そのことを覚えていてくださった。それが本当にうれしくて……」と涙で声を詰まらせた。「大杉さんは近くにいてくれて、どこかで見ていてくれているような気がします。本当に勉強になることばかりでした。もっともっと大杉さん、みなさんとの楽しい話をもっと聞きたかったというのが正直あります」と思いを述べると、「12年振り返ると、ものすごい歴史がある。まとめるのは非常にむずかしいのですが、本当にさみしいです。ドラマの撮影は終わりましたけど、今日この映画が無事スタートして、気持ちの部分ではまだ終わった気がしないです」と伝えた。
大号泣の鈴木浩介は、「レギュラーシーズンがもう1度始まる前にお墓参りに行かせていただいた。いつも見守ってくださっていると思うんですけど、『お願いします』と(伝えた)」と声を振り絞り、「天海さんは限界をぜんぜん見せないで、みんなを引っ張ってくれるんですけど、心の中では絶対に限界を超えているはずだと思うことがありました。それをまったく見せないで突っ走っていた。漣さんが天海さんに甘えて、いつもじゃれあっていた姿を思い浮かべたり、背中を押している感じがしました。漣さんがいてくれて本当に楽しい現場でした」と感謝のメッセージを送った。
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