鈴木福、憧れの大学生活で挫折 仕事との両立に悩みも…友人に感謝「芸能人ではなくただの友達として」

2026年1月23日に劇場公開されることが決定した映画『ヒグマ!!』(内藤瑛亮監督)は、借金を背負った若者が「闇バイト」に手を染め、遺体遺棄のために訪れた山中でヒグマに襲われるモンスターパニック映画。主演を務める俳優・鈴木福が、過酷な撮影の舞台裏と、現役大学生としての等身大の悩み、そして成長を語った。

インタビューに応じた鈴木福【写真:ENCOUNT編集部】
インタビューに応じた鈴木福【写真:ENCOUNT編集部】

映画『ヒグマ!!』で主演

 2026年1月23日に劇場公開されることが決定した映画『ヒグマ!!』(内藤瑛亮監督)は、借金を背負った若者が「闇バイト」に手を染め、遺体遺棄のために訪れた山中でヒグマに襲われるモンスターパニック映画。主演を務める俳優・鈴木福が、過酷な撮影の舞台裏と、現役大学生としての等身大の悩み、そして成長を語った。(取材・文=平辻哲也)

 本作の撮影は2月から3月にかけて、山間部で行われた。「山奥での撮影だったので電波も届かず、コンビニもなく、行ったら行きっぱなしという環境」という過酷なロケ現場。学業との両立は困難を極めたが、そこで彼が身につけたのは意外なスキルだった。

「うまく友達にお願いしてノートを見せてもらうような『スケジュール管理能力』です(笑)。ここは仕方ないと割り切るところは割り切ってやっていました」と、周囲の助けを借りながら綱渡りで乗り越えた日々を振り返る。

 子役時代から第一線で活躍してきた鈴木だが、キャンパスライフへの憧れもあった。「大学に入ったらサークルに入りたかった」という思いから、実際に2つのサークルに入会したという。しかし現実は甘くなかった。「結局、両方とも辞めました。やっぱり授業に出ないといけないし、仕事もあるし……」と、普通の学生と同じような挫折も経験した。

 それでも、大学生活で得た財産は何物にも代えがたいものだ。「大学の友達は、僕を芸能人としてではなく、ただの友達として接してくれる。毎日顔を合わせるわけではないけれど、月一回でも会えばすごく楽しい」と鈴木は断言する。

 印象的だったのは、同世代の友人たちとの関わり方だ。「インスタグラムとかも、男性の同世代のフォロワーがすごく多くて。『友達だと思ってくれているのかな?』と感じるくらいフレンドリーに声をかけてくれるんです」。かつては「国民的子役」として見られるプレッシャーもあったかもしれない。しかし今の彼は、一人の若者として居心地の良い場所を見つけているようだ。

 そんな鈴木の“等身大の魅力”は、数字としても表れている。株式会社アーキテクトが発表した「タレントパワーランキング(M1層:20~34歳男性に人気の20代男優)」において、並み居る人気アイドルたちを抑えて鈴木が1位を獲得したことが話題となった。

 この件について水を向けると、鈴木は「いや、びっくりですよね。皆さんを押しのけて上にいるなんて……『申し訳ない、僕なんか』って思います(笑)」と恐縮しきり。しかし、その実感はあるようだ。「同世代の男友達が、僕を芸能人としてではなく普通に接してくれる感覚。そういうのが(ランキング結果にも)出ているのかな」と分析する。かつての「国民的子役」は今、同世代の男性たちにとって、憧れの対象というよりも“親しみやすい友人”のような存在として支持されているのかもしれない。

 そんな彼が描く未来図は明確だ。「応援していただける、見たいと思ってもらえる人間を目指している。一緒に仕事をしたい、この人の芝居を見たいと思ってもらえる俳優になりたい」。撮影から公開までの期間を経て、俳優としても一人の大人としても成長を続ける鈴木。もがきながらも前進し続ける彼の姿は、劇中で困難に立ち向かう主人公の姿とも重なって見えた。

□鈴木福(すずき・ふく)2004年6月17日、東京都出身。子役としてデビューし、2011年に放送された連続ドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)で人気を博す。同作の主題歌『マル・マル・モリ・モリ!』では、芦田愛菜とのユニットで歌手デビューも果たし、国民的な人気を得た。近年の主な出演作に特撮テレビドラマ『仮面ライダーギーツ』、ドラマ『科捜研の女』、映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』など。4月スタートのドラマ『惡の華』ではダブル主演を務める。さらに、俳優業と併せて、現在、情報番組『ZIP!』にも木曜パーソナリティーとして出演中。

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