フワちゃん再デビュー戦の相手・葉月が明かす激動の1年 オファー殺到の理由は「バチバチ感」と絶対的信頼
2025年のプロレス界で、世に出て行ったのが上谷沙弥だとすれば、プロレス空間に初めてやってくる人たちに、その魅力を伝える使命を与えられたのが葉月だろう。2013年にスターダムでデビューし、一時期プロレスから離れたが復帰。今年は他団体からのオファーが殺到し、最後の最後でフワちゃんの再デビュー戦の相手を務めることになった。CMLL日本女子王座、スパーク女子ワールド王座という海外団体管轄の二冠王でもある葉月に、インタビュー前編では2025年の総括をしてもらった。

他団体で求めてもらい、スターダムを見に行こうと思った方が増えたことは嬉しい
2025年のプロレス界で、世に出て行ったのが上谷沙弥だとすれば、プロレス空間に初めてやってくる人たちに、その魅力を伝える使命を与えられたのが葉月だろう。2013年にスターダムでデビューし、一時期プロレスから離れたが復帰。今年は他団体からのオファーが殺到し、最後の最後でフワちゃんの再デビュー戦の相手を務めることになった。CMLL日本女子王座、スパーク女子ワールド王座という海外団体管轄の二冠王でもある葉月に、インタビュー前編では2025年の総括をしてもらった。(取材・文=橋場了吾)
昨年デビュー10周年を迎えた葉月だが、今年は急激に他団体への出撃が増え、スターダムの魅力・凄さを多くの団体で見せつけてきた。
「バチバチ感というか、負けん気の強さが求められているのかなと思います。それにしても急にオファーが増えたので(笑)、自分の中でもはっきりしたものは分からないんですけど『葉月だったら間違いない』という声をいただくことは多いです。他団体で求めてもらえているという部分、そして葉月を知らなかった方や、プロレスは好きだけどスターダムをまだ見たことがない方の中でも、葉月がいるからスターダムに行ってみようと思ってくれた方が増えたことは凄く嬉しいですね」
その中で、葉月も刺激をたくさん受けてきた。まずはセンダイガールズの橋本千紘。8月3日に仙女のリングでシングルマッチを行い敗北。その強さを潔く認めた。
「レスリングをやっていたという、基礎がすごくしっかりしている選手で、かつこちらの攻めにも耐えられる強靭な身体……サンドバックと戦っているみたいな感覚でした。何をしたらコイツは倒れるんだろうみたいな……頭をフル回転させながら戦った試合ではありましたね。やっぱりレスリングで培ってきた技術は、自分にとっても新たな勉強というか、良い経験をしたなと思いました」
そして時期は前後するが、7月には同じく仙女の“ハードコア・クイーン”DASH・チサコともシングルで対戦し勝利。葉月がハードコアマッチに開眼した試合でもあった。
「スターダムでは金網はやったことがあるんですが、その時は多人数タッグだったんですよ。なので、ハードコアのシングルと聞いて『何でもやっていいんでしょ』って(笑)。恐れることなく、楽しみたいなと思って臨みました。そのハードコアで、“ハードコア・クイーン”と当たれたわけですから、凄く嬉しかったですよね」
この試合では、チサコが上っていたラダーを葉月が倒し、チサコがトップロープ越しに場外のテーブルに突っ込むという衝撃的シーンも生まれた。
「(笑顔で)はい、落としました。躊躇なくやっちゃいましたね。でも、そのときのノリなんですよね、ルールはあるようでない状態だからこそ、好き勝手やれるなという気持ちが試合に出たんだと思います」

どこかのユニットに入るよりは、イチからユニットを作りたいという気持ちが大きい
そして、来年1月に引退が決まっているプロミネンスの世羅りさとも対戦。世羅からは、代名詞ともいえる竹刀を受け継ぐことになった。
「関わり自体は少なかったなとは思うんですけど、その中で竹刀の伝承が誰だとなったときに、葉月の顔が浮かんできたと言ってもらえたのは嬉しかったですね。伝承してもらった竹刀を使った攻撃はハードコアマッチで大切に使っていきたいと思いますし、そうしないと世羅さんから伝承してもらった意味もないと思うので、これからもハードコアは続けていきたいなと思います」
その世羅との11月のシングルでは、初めて有刺鉄線に被弾した。
「頭にやられましたね……。自分で作って持っていった凶器なのに、相手に使われるという……。それ自体は悔しかったですけど、こういう使い方があるんだという学びのある試合でしたね。ただ、スターダムではハードコアの試合が少ないので、次にいつ使うんだって話なんですけど(笑)。ただ、ハードコアをやっていて思うのは、やっぱりプロレスラーである限り蛍光灯もやってみたいという気持ちもあるんですよね。多分やりたくない子がほとんどだと思うんですけど、自分はその痛みを味わってみたいんですよ。そして、相手の頭にパーンって蛍光灯をやったときの衝撃って絶対楽しいじゃないですか(笑)。そういう“非日常的なこと”はやってみたいなと思いますね」
スターダムの中に目を向けると、葉月はFWCを組むパートナー・コグマとともにSTARSから離れ、無所属という形で活動してきた。
「無所属だからこそ、自由にいろいろやりましたね。いろいろなスタイルの葉月を見せられましたし、今の状況を考えたら、結果 STARSを抜けて良かったのかなと。いろいろなスタイルの葉月を見せられましたし。今後はどこかのユニットに入るよりは、自分がイチから作りたいという気持ちが大きいですね。ただ、葉月がユニットを作ったら、下の子を入れても怖がるんじゃないかという声が上がりそうじゃないですか(笑)」
そんな葉月に、2025年の年の瀬に大仕事が巡ってきた。フワちゃんの再デビュー戦の相手に指名されたのだ。
(27日公開の後編へ続く)
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