中山秀征、40周年で初のディナーショー 松本明子&飯島直子と『DAISUKI!』トリオ復活「来年はテレビで」

タレントの中山秀征が26日、東京・赤坂のザ・リッツ・カールトン東京で自身初のディナーショー『HESTA大倉 presents 40th ANNIVERSARY HIDEYUKI NAKAYAMA SPECIAL NIGHT2025「Daisuki de Xmas」昭和歌謡で紡ぐプレミアムナイト』を開催した。262人を前に12曲を披露し、軽妙トークを展開。友人のタレント・松本明子、飯島直子もゲストで登場し、中山の芸能生活40周年記念イベントを盛り上げた。

ディナーショーに登場した(左から)飯島直子、中山秀征、松本明子【写真:ENCOUNT編集部】
ディナーショーに登場した(左から)飯島直子、中山秀征、松本明子【写真:ENCOUNT編集部】

262人を前に12曲 徳光和夫、元木大介の姿も

 タレントの中山秀征が26日、東京・赤坂のザ・リッツ・カールトン東京で自身初のディナーショー『HESTA大倉 presents 40th ANNIVERSARY HIDEYUKI NAKAYAMA SPECIAL NIGHT2025「Daisuki de Xmas」昭和歌謡で紡ぐプレミアムナイト』を開催した。262人を前に12曲を披露し、軽妙トークを展開。友人のタレント・松本明子、飯島直子もゲストで登場し、中山の芸能生活40周年記念イベントを盛り上げた。(取材・文=大野代樹)

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 会場には、ファンのみならず、著名人、芸能関係者、中山の家族も詰め掛けていた。皆が豪華な料理を楽しみ、にぎわいの中で開演。『Merry Christmas To You』が流れた後、赤のスーツに身を包んだ中山が登場し、やしきたかじんさんの『東京』を渋い声で歌い上げた。

 一方で、曲中に「みなさん、乗ってますか! 盛り上がってますか! 最高です!」と呼びかけ、歌い終えると早速、トークで楽しませた。

「飲み放題なのでお酒が進んでいる方もいらっしゃると思います。盛り上がるのは結構ですが、ヤジは禁止です」

「クリスマスは終わりましたが、クリスマスの『体(てい)』でいきますので、よろしいですね」

 クリスマス翌日開催の理由については「『仕事納めの忙しい時に』と思う方もいると思いますが、ここしか空いてなかったんです」とぶっちゃけ、「まだまだリッツ・カールトンに顔が利いてないんですね」と自虐話で沸かせた。

 初のディナーショーについて「宴会っぽくいきたい。堅苦しいのなしで、どひゃどひゃいきたいですね」。さらに芸能生活40周年の今年を「基準になる年」と位置づけ、書籍出版、カンヌ国際映画祭での書道展示、昭和歌謡ライブなど、初めて尽くしの挑戦を列挙しながら「これを基準にして、さらに超えていく」と言葉に力を込めた。

 ディナーショーの選曲については「私も歌を出してはいますが非常にわかりづらいので、みなさんがわかりやすい歌に絞りました」と説明し、「尊敬する方、刺激を受けた方の曲を歌っていく」と方向性を示した。

 2曲目『北の旅人』(石原裕次郎さん)に入る前には、裕次郎さんへの思い熱く語った。

「子どもの頃から大好きで『こんなカッコいい人いない』と思って、裕次郎さんのマネをするようになりました」

 裕次郎さんの妻・石原まき子さんに会った際には「ならば(裕次郎さんの)形見を持っていってください」と言葉をかけられたいい、裕次郎さんがつけていたネクタイを受け取ったことも告白した。

「節目でつけさせてもらっていて、結婚式の記者会見でもそのネクタイをつけさせていただいた」

 さらに「裕次郎さんの歌にはナレーションが必要です」と言い、「会場に徳光和夫さんがいらっしゃいますので、大きい拍手で」と呼び込み。徳光が姿を見せると、「起きてます?」(中山)、「上半身は起きてます」(徳光)など、軽妙な掛け合いが始まった。中山は徳光による「最高のディナーショーですね。お料理はおいしかった」のボケも受け止めつつ、「日本一の司会者だと思っています。私たち夫婦の結婚式の司会もしてくださいました」と紹介した。そして、徳光のナレーションで楽曲が始まった。

 3曲目は、この日唯一の演奏パートで、中山は緊張しながらクラリネットで『アメイジンググレイス』を披露。演奏後には「本日、一番汗をかきました」と安堵の表情を見せた。続いて4曲目では、バイオリニストのSONGによる『クリスマスメドレー』で会場を温かい雰囲気で包んだ。

 そして、スペシャルゲストで松本と飯島が登場。中山は3人で日本テレビ系『DAISUKI!』(1991年4月~2000年3月)に出演していたことに触れ、「始まったのが33年前。僕らが23歳あたりからスタートした」と回顧した。そして、松本は「いまだに仲良し」とうなずき、飯島は「最初に私が結婚して、その後にヒデちゃん、明子さんが結婚した。私はすぐ離婚したけど、2人も続いてくれると思った!」とボケを一発。中山が「そこは続かないでしょ(笑)」と突っ込むなど、息の合った掛け合いを続けた。

 その後、かつてアイドル歌手だった松本が『真夜中のドア』を披露。飯島が「すごい美声」と称えると、中山も「松本さん、歌うまい。顔で歌うよね」と絶賛し、会場は拍手に包まれた。続いて飯島が『ロックンロール・ウィドウ』を歌唱。歌い終えると「前で元木さん(大介)がニヤニヤ笑っているんです」と言い、元木は「素晴らしかったです」とリアクション。ここは中山が司会者のごとく「なかなかレアな直ちゃんの歌でした。練習の成果!」と締めくくった。

 続いては、中山と松本による『ロンリーチャップリン』。中山と飯島による『夏ざかりほの字組』で、会場を沸かせた。デュエットを歌い終えた後のMCでは、中山が再び『DAISUKI!』に言及。「来年はテレビでも復活したいと思っています。『見たい』って声があるのがうれしい」と意欲を口にした。

 9曲目は、3人による『フレンズ』。この名曲が、自身が初主演した日本テレビ系連続ドラマ『ハーフポテトな俺たち』の主題歌だったことを振り返った。

『静かなるドン』の姿で再登場した中山秀征【写真:ENCOUNT編集部】
『静かなるドン』の姿で再登場した中山秀征【写真:ENCOUNT編集部】

「お笑いをやったら」で人生に変化

 ここからは、自身のキャリア回顧へ。15歳で上京し、16歳で渡辺プロダクションに入った当時は「歌で入っている」と認識していた。だが、所属後に「歌は向いてないんじゃないか」「芝居も向いてない」と言われ、悩んだ時期があったことを告白した。そこから「お笑い班を作る。やらないか」と声をかけられたことが転機だったと明かし、「『お笑いをやったら、歌と芝居もできるよ』と。本当かよ!って」と当時の自身を再現した。そして、流れに身を任せて道を切り開いてきた歩みを語った。

 さらに「人生は何があるかわかりませんね」としみじみと話し、「直ちゃん、松本さん、結婚した妻、家族、そしてみなさんが応援してくれることで、私自身ができあがっていく」と感謝を口にした。

「自分であって自分じゃない。自力は実は他力だと思っています。まだまだいろいろな方の出会い、ご支援、ご協力のもと、中山秀征はこれからもやっていきます。40年、41年目も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!」

 10曲目は『上を向いて歩こう』。歌い終えると、ステージを降りながら「アンコールあります!」とさらりと告げ、客席の笑いを誘った。

 アンコールでは、日本テレビ系連続ドラマ『静かなるドン』で自身が演じた主人公(新鮮組三代目総長・近藤静也)の姿で再登場。中山は「30年の時を経て、また三代目をやるとは思っていませんでした。サングラスで前が見えません」と言いつつ、同作の主題歌『祭りのあと』で会場のボルテージを上げた。そして、ラストは『勝手にしやがれ』を選曲。目いっぱいの歌唱後、「最高の40周年になりました。ありがとうございました!」と言い、ステージを後にした。

<セットリスト(歌唱)>

1『東京』(中山秀征)  やしきたかじん
2『北の旅人』(中山秀征) 石原裕次郎
3『アメイジンググレイス』 中山クラリネット演奏
4『クリスマスメドレー』 バイオリンソロ

ゲスト登場

5『真夜中のドア』(松本明子) 松原みき
6『ロックンロール・ウィドウ』(飯島直子) 山口百恵
7『ロンリーチャップリン』(松本明子&中山秀征) 鈴木聖美&鈴木雅之
8『夏ざかりほの字組』(飯島直子&中山秀征)) Toshi&Naoko
9『フレンズ』(中山秀征&飯島直子&松本明子) レベッカ
10『上を向いて歩こう』(中山秀征) 坂本九

アンコール

11『祭りのあと』(中山秀征) 桑田佳祐
12『勝手にしやがれ』(中山秀征) 沢田研二

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