【RIZIN】YA-MAN重傷で斎藤裕戦中止 榊原CEOが語った“代役なし”の理由「生き様に水を差したくない」
格闘技イベント「RIZIN」は26日、都内で記者会見し、大みそかに開催する「RIZIN 師走の超強者祭り」(さいたまスーパーアリーナ)のYA-MAN(29=TARGET SHIBUYA)―斎藤裕(38=パラエストラ小岩)の一戦が中止になったと発表した。YA-MANがスパー中に重傷を負いドクターストップ。榊原信行CEOは、他選手に緊急オファーしなかった理由を明かした。

「斎藤は生きるか死ぬかで準備してきた」と強調
格闘技イベント「RIZIN」は26日、都内で記者会見し、大みそかに開催する「RIZIN 師走の超強者祭り」(さいたまスーパーアリーナ)のYA-MAN(29=TARGET SHIBUYA)―斎藤裕(38=パラエストラ小岩)の一戦が中止なったと発表した。YA-MANがスパー中に重傷を負いドクターストップ。榊原信行CEOは、他選手に緊急オファーしなかった理由を明かした。
榊原CEOは沈痛な表情でYA-MANの欠場を報告した。大会直前のスパーリング中に負傷。左眼窩底骨折と診断され、全治4か月から6か月程度の重傷と明かし、早急に手術が必要な状況と語った。
会見に登壇した斎藤は「この試合に向けて色々な思いをもって準備したので残念に思う。今でも言葉にできないという気持ちが強い」と意気消沈した表情で明かした。
24年8月の久保優太戦以来、1年5か月ぶりの復帰戦の予定だった。カード発表会見では「魂とかいろいろなものをリングの上に置いていきたい」とキャリアをかけた戦いであることを語っていた。
斎藤は、「ファンの皆様に申し訳ない。RIZINの10周年という重要な大会で試合をできないもどかしさもあるし、今でも何が正しいのか、どうしたら良いのかと考える。自分の中でも重いものを抱えていました」と心境を告白した。
YA-MANの負傷は9日前に発覚。リングドクターのチェックですぐに緊急手術が決まった。
榊原CEOは「斎藤選手には代役選手を立てて、大みそかに試合をやることをオファーしました。でも交渉を進めていく中でこの舞台を取り繕うためだけに、斎藤裕っていう一人の格闘家の生き様に水を差したくないと強く思った。斎藤は生きるか死ぬかで準備してきた。他の相手では全部をかけてリングに上がれない、失礼なことになる」と他選手に緊急オファーをせずに、試合の中止を決めた理由を明かした。
斎藤も「このまま終わるわけにいかないという気持ちがある。いつとは明言できないが、色々作り直してやっていきたい」と今後に向けて決意を語った上で、「YA-MAN選手の回復を待つと色々と遅れるところもある。いったんは(対戦は)白紙にする。大みそかにフェザー級で良い試合をする人もいると思う」と来季以降の早期参戦に意欲を示した。
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