飛躍の18歳・池端杏慈、大抜擢の裏にあった素顔と新たな野望 今後は本格アクション挑戦も
2025年は「ゼクシィ」15代目CMガールへの抜てきに始まり、年末には第104回全国高校サッカー選手権大会の応援マネージャーに就任するなど、まさに飛躍の1年となった俳優・池端杏慈(18)。その1年を締めくくる映画『白の花実(かじつ)』(坂本悠花里監督)が12月26日に公開される。全寮制の女子中学校を舞台に、親友の死と向き合う少女役に挑んだ池端に、撮影の裏側や18歳を迎えた現在の心境を聞いた。

「ゼクシィ」15代目CMガールに全国高校サッカー選手権の応援マネージャー
2025年は「ゼクシィ」15代目CMガールへの抜てきに始まり、年末には第104回全国高校サッカー選手権大会の応援マネージャーに就任するなど、まさに飛躍の1年となった俳優・池端杏慈(18)。その1年を締めくくる映画『白の花実(かじつ)』(坂本悠花里監督)が12月26日に公開される。全寮制の女子中学校を舞台に、親友の死と向き合う少女役に挑んだ池端に、撮影の裏側や18歳を迎えた現在の心境を聞いた。(取材・文=平辻哲也)
本作は、厳格な規律のある寄宿学校で起きた一人の少女の死と、残された者たちの揺らぎを幻想的な映像美で描くファントム・ファンタジーだ。池端が演じた栞は、亡くなった莉花(蒼戸虹子)の幼なじみであり、主人公・杏菜(美絽)との間を取り持つ重要な役どころだ。
役を射止めたのはオーディションだった。「最初は制服で行きました。ガチガチな審査というよりは、坂本監督と『普段学校でどんなことしてるの?』とリラックスしてお話しするような雰囲気でした」と振り返る。合格の知らせを聞いた時は「絶対に掴みたいと思っていた役だったので、とても嬉しかったです」と笑顔を見せる。
演じた栞について「何事にも冷静に対応する大人っぽい子ですが、中学生らしくグミが好きだったり、一番現実味があるキャラクター」と分析する。自身との共通点を尋ねると、「私も友達がワーッと騒いでいるのを、一歩引いて『楽しいな』と見ているタイプ。そこは栞と似ているかもしれません」と素顔を覗かせた。
撮影前には、作品のテーマでもある「コンテンポラリーダンス」を取り入れたユニークなワークショップが行われた。「ダンスの先生と森の音や優しい音楽を聴きながら、空間を大きく使って深呼吸したり。ヨガのような感じで、心も体もほぐれた状態で入れました」
しかし、演技に関しては坂本監督から意外なディレクションがあった。「クランクイン前の本読みで、『まだ“役になろう”としている感じが出ているから、一旦フラットにして、全部棒読みで読んでみて』と言われたんです」。感情を排して読むことからスタートするアプローチは初めての経験。「今までの現場とはまた違う感覚でしたが、監督は寄り添って一緒に考えてくださるので、意見交換もしやすかったです」と新たな境地を開拓したようだ。
同世代の美絽、蒼戸虹子とは、撮影の合間に「ウインクができるか」で盛り上がったという。「虹子さんがウインクが苦手で、パチパチしているのを動画に撮ったり(笑)。シリアスな作品ですが、カメラが回っていないところでは和やかでした」と女子高生らしいエピソードも明かしてくれた。
今年9月に18歳になり、法的に成人を迎えた。
「今までは年齢のルールや周りの大人の方々に守られていたんだなと気づきました。これからは高校を卒業して社会に出ていくので、自分の行動や発言の一つ一つに、これまで以上に責任と自覚を持たなければいけないなと強く感じています」。その眼差しは真っ直ぐだ。
今後の目標については「アクションにたくさん挑戦してみたい」と声を弾ませる。「アクション映画に出ている俳優さんがすごくかっこよくて。私もいつかあんな風に動けるようになりたいです」と意欲を見せる。
クールな美貌と、等身大の愛らしさを併せ持つ18歳。最近のハマりものは「いちご」。「ここ数日、毎日食べています。現場にあるとそればかり食べちゃうし、家でも2パック買って食べ比べしたり。」。フレッシュな感性で駆け抜けた2025年を経て、スクリーンでどんな花実を咲かせるのか。その未来が楽しみだ。
□池端杏慈(いけはた・あんじ)2007年生まれ、東京都出身。21年にファッション誌「ニコラ」のオーディションでグランプリを獲得し、専属モデルを務めた。23年には、ポカリスエットのCMキャラクターに抜擢され、その後25年にはゼクシィ15代目CMガールに起用され、注目を集める。ドラマ『オールドルーキー』(22/TBS)で俳優デビューを果たし、映画『矢野くんの普通の日々』(24/新城毅彦監督)で映画初出演。直近の出演作に主人公の親友・高遠麗を演じた『ストロベリームーン 余命半年の恋』(25/酒井麻衣監督)などがある。
あなたの“気になる”を教えてください