Snow Man「このグループっていいな」 過去最大動員78万人への途中…東京ドームで9人が示した温かな絆
Snow Manが23日、2度目の全国5大ドームツアー「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」東京ドーム公演初日を開催した。同公演は26日までの4日連続開催で、同ツアーは既に札幌、福岡での公演を終え、東京、愛知、大阪を合わせて全17公演を予定。総動員数は約78万人でSnow Manのツアー史上最多を更新の見込みだ。この日は約2時間45分で全33曲を披露。11月5日リリースの5枚目オリジナルアルバム『音故知新』の世界観を軸に、1960年代、1980年代、2000年代、2020年代、20XX年代に分けた楽曲、映像、衣装、ステージ演出が施された。

2度目の全国5大ドームツアー 東京公演初日
Snow Manが23日、2度目の全国5大ドームツアー「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」東京ドーム公演初日を開催した。同公演は26日までの4日連続開催で、同ツアーは既に札幌、福岡での公演を終え、東京、愛知、大阪を合わせて全17公演を予定。総動員数は約78万人でSnow Manのツアー史上最多を更新の見込みだ。この日は約2時間45分で全33曲を披露。11月5日リリースの5枚目オリジナルアルバム『音故知新』の世界観を軸に、1960年代、1980年代、2000年代、2020年代、20XX年代に分けた楽曲、映像、衣装、ステージ演出が施された。(取材・文=幸田彩華)
オープニング。メンバー9人は高さ5.5メートル、幅26.5メートルの巨大ムービングステージに乗って、観客5万5000人の前に現れた。そして、大歓声に包まれながら『音故知新』のリード曲『TRUE LOVE』でライブを開始した。「いつもそばにいてくれる“誰か”の存在」を感じさせる歌詞を伝えながら、9人で1つの大きな“ハート”を作るなど、早くもドームを多幸感であふれさせた。
渡辺翔太が主演した映画『事故物件ゾク恐い間取り』の主題歌『SERIOUS』は、R&Bダンスナンバーで、ミステリアスな映画の世界観とリンクした不気味な音やスクリーム(叫び声)などが散りばめられた。
そして、最初のMCからメンバーが個性を発揮した。目黒蓮が「盛り上がっていますか? たくさん声を出して、良い時間を作りたいですか?」とあおり、日本テレビ系『ZIP!』金曜レギュラーパーソナリティーの阿部亮平は「『せーの』って言ったら、ZIP!でお願いします」とコールをリクエスト。向井康二は「サワディーカップ」とタイ語を交え、渡辺は「皆さんに最高なホリデーシーズンをお届けします」と宣言。宮舘涼太は「今年一番の汗をかかせてください。みんなの声、エレガント」と“貴族節”で笑いを誘った。
岩本照は「最後までよろしく!」と力強く呼びかけ、佐久間大介は「今日は最後まで本気で楽しんで、全力でぶつかってきてください!」とファンの熱量をさらに引き上げた。ラウールは「今日はみんなのお食事事情を聞いていきたいと思います」と切り出し、「朝ごはん食べた人?」「昼ごはん食べた人?」と質問。「夜ご飯は一緒に食べに行く」と甘い一言でドームを沸かせた。フジテレビ系『ノンストップ!』で木曜日隔週レギュラーの深澤辰哉は、「『ノンストップ!』って言うんで、みんな『ノンストップ!』って言ってください!」と呼びかけた。
そして、岩本が主演のテレビ朝日系連続ドラマ『恋する警護24時 season2』の主題歌『悪戯な天使』を1960年代セクションの1曲目として披露。岩本が振り付けたダンスを交え、ロマンチックかつミステリアスな世界を構築した。また、目黒が主演のTBS系連続ドラマ『トリリオンゲーム』の主題歌『Dangerholic』では、メンバーによるポールダンスと火花の演出で、ステージをさらに盛り上げた。
1980年代ブロックでは『オレンジkiss』を披露。そして、ムービングステージが上下に動きながらの移動で、『Miss Brand-New Friday Night』を軽快に歌い、踊った。『Ready Go Round』では、高さ20メートルまで到達するクレーンが登場し、メンバーはファンと同じ目線まで上がりながら、ドームの隅々まで笑顔を届けた。

向井康二、波瑠と結婚の高杉真宙に「おめでとう」
ライブ中盤、宮舘が「舘タイム」で視線を一身に集めた。センターステージに一人立ち、スポットライトを浴び、次々と決め顔を繰り出した。その独特の間と所作で、ドーム全体を“舘ワールド”に引き込んだ。サングラスをかけた人形が登場すると、サングラスをかけるべきかと一瞬迷うような素振りを見せつつ、スクリーン映像とカメラワークを駆使。かけたように見せる構造的な遊び心でも観客を魅了。満を持してサングラスを装着した瞬間、SNS再生回数10億回超の『カリスマックス』に突入。メンバー全員がサングラス姿でパフォーマンスし、会場の熱気を一気に引き上げた。
MCに入ると、深澤が「最長(の時間)をたたき出してる」と舘タイムに感心。宮舘は「今日はすごかった。やっていてすごく楽しい」と満足げだ。深澤から「舘さんにしかできない」と称賛されると、「もう、ちょっとできました」と余裕の表情を浮かべた。
そして、ドーム全体の熱量を引き上げる“声出しタイム”へ。佐久間が「レディースいくぞ!」と叫ぶと、女性ファンからの黄色い歓声が響き渡った。続いて岩本が「メンズ!」と呼びかけると、今度は地鳴りのような低音がドームを揺らした。メンバーも思わず、「すごかった!」「今日、やばいね!」と言いながら、目を見合わせた。
阿部は「第三勢力」として“ちびっこたち”に注目。「今の2チームを超えていくぞ」と呼びかけると、会場のあちこちからかわいらしい声が響いた。阿部はこれを「天使の声が聞こえた」と表現し、観客を和ませた。
後半戦は2000年代に突入。メンバーが外周や横花道を歩きながら、『約束は君と』『イチバンボシ』を披露。この日、俳優・波瑠との結婚を発表した俳優・高杉真宙に向け、向井が「結婚、おめでとう」と祝福を送る一幕もあった。
2020年代ブロックでは、デビュー曲『D.D.』をパフォーマンス。『BOOST』では、炎や火柱が上がるド派手な特効演出の中でエッジの効いたダンスを展開した。
そして、終盤に深澤が「今の思い」を語り始めた。
「あらめて、自分は(この場所が)好きだなと感じました。ライブ、応援してくださってるみなさんもそうだし、一番はメンバーですかね」
『音故知新』を引っ提げたツアー。制作の過程で深澤はさまざまな楽曲に触れ、小学生の頃からの人生を振り返ったという。
「もし、自分がSnow Manじゃなくて、この事務所に入っていなかったら何をしていたかなって考えたんですけど、思いつかなかったです。人生の半分以上をアイドルとして過ごしてきて、このお仕事をしていなければ出会えなかった8人とともに歩むこの人生で、『本当に良かったな』と感じています」
11月に体調を崩した際のエピソードも明かした。
「メンバーの誕生日にいつも動画を撮るんですけど、(体調不良で)現場に行けなくて。『せめて、言葉だけでも伝えたいから』と電話をつないでいたんですけど、『みんながどういう風に撮っているのか見たいな』と思って、ビデオ通話にしてもらったんです。画面越しに見ていると『入りたいな』『楽しそうだな』って思ったんです。いつもは当たり前のようにSnow Manの9人で活動させてもらっていて、感謝はしているけれど、そういう目線で見た時に『このグループっていいな』って感じました。このお仕事をさせてもらえて、みんなに出会えて、幸せをかみ締めています。僕の人生に彩りをくれて、本当にありがとうございます」
本編ラストの楽曲『愛のせいで』では、計45個の巨大なバルーンによって幻想的なムードが広がった。スタート時からの多幸感はマックスになり、Snow Manの9人もその時間を楽しみ続けた。
また、Snow Manは今年も、3年連続となる大みそかのYouTube生配信(午後7時~8時30分)を開催する予定となっている。
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