お笑いコンビ・カベポスターが22日、MBSラジオ『カベポスターのMBSヤングタウン』（月曜午後10時）に出演した。21日に行われた『M-1グランプリ』は敗者復活戦で敗退し、2年ぶり3度目の決勝進出を逃したことを報告。同時にNSC36期生で同期のきむらバンドと、1期下の赤木裕のコンビ「たくろう」の優勝を祝福した。

　永見大吾が「まさか僕らがM-1のオープニングで三味線を弾くことになるとはね」とボケ、浜田順平が「やってないやろう」とつっこんだ。その後、永見が「敗者復活で負けちゃいましたね」と報告し、浜田も「いや、負けてしまいました」と続いた。ラストイヤーで決勝に勝ち上がったカナメストーンに敗れたカベポスター。永見が「たくろう、おめでとう!」と頂点に立った仲間を祝うと、浜田も「たくろう、おめでとうございます。こんなことがあるんやと」と切磋琢磨したライバルの快挙に驚いた。

　たくろうについて、永見は「気持ちがいいウケ方してたな」といい、浜田は「（笑いの）神様降りてたやん。2本目とか。2本目はもう神様状態やったな」と最終決戦で審査員9人のうち8票を獲得した『ビバリーヒルズ』ネタを絶賛。さらに、永見は「言い過ぎかもしれんけど、1文字1文字ウケてた。赤木のね、特に」と表現し、浜田は「ホンマにそれを感じるぐらいのヤツ」と反応。永見は「赤木が何かしゃべったらみたいな感じだったな」と言い、浜田は「ちょっと信じられへんわ」と本音を告白した。

　永見は「劇場メンバーになるたくろうを見た瞬間も同じようなことを思ったというか」と口にすると、浜田は「たくろう結成1年目ぐらいの時の？」と確認。永見は「結成1年目でガンガンガンって『初めまして』のお客さんにウケまくって。劇場出番勝ち取ってみたいな」と振り返ると、浜田も「今と同じウケ方よ。とてつもなく『赤木、何やあいつは！』みたいな。今よりも痩せて、ガリガリで『大丈夫か？』みたいな感じやったけど。当時から赤木の言葉がウケにウケて、平場もウケて、一瞬で劇場入ってバチコーンと。『アンダースリー』っていう3年目以下のヤツで一撃で1位獲って。そのまま（2018年の）M-1も準決行って。準決も『（決勝に）行ったんちゃうか？』って言うぐらいウケてたし、敗者復活も『行ったんちゃうか？』って言うぐらいウケたから、あんとき」と結成早々のすさまじい勢いを思いだしたとした。

　浜田は「そっから大変な時期も見てましたけど」と言い、永見も「賞レース常連みたいな感じで、一歩手前でみたいな」とブレイクしきれない時期に入ったとした。浜田は「（19年の）ytv（漫才新人賞決勝）でからし（蓮根）さんに負けてから、ずっと決勝……、たくろうが一番多いんかな？　きっと決勝に出た回数って。俺らたくろうと並んだ時期あったけど。8回ずつぐらいで。そっから、たくろうは4、5回出てたから、もう12、13回出てんのかな。（決勝で）負けて負けて6年間」と悔しい結果続きだったと知るだけに、「めちゃくちゃ感動した。ホンマうれしかった」と打ち明けた。

　永見は「いい形で今年のM-1を迎えられた感じやな」と勢いに乗ったとし、浜田は「ただ、優勝はちょっとやり過ぎやんか」と笑い、「たくろう！　俺、ホンマ正直2位はいけると思っててん。みんな思ってたと思う。マンゲキ（大阪・よしもと漫才劇場）でたくろうのネタ、目の当たりにしてた時。特に1本目（リングアナ）なんて、100％決勝行くやんみたいな。思ってたけどそこから（最終決戦で）8票よ。エグいな」と快進撃は想定通りも、結果的に予想を上回ったという。

「いや、あのたくろうが」と現実味がなさそうな浜田に対し、永見は「やっぱ赤木見てたら、改めて『しゃべれるMr.ビーン』って思ったな」と明かして笑わせた。「Mr.ビーンが最強やねんで」という永見に、浜田も「眉毛の動きと目ん玉の左右移動。俺も意識してやってるけど、あいつには勝たれへんな。素晴らしい」と解説しながら脱帽。「あんな2リットルのペットボトルを一生、持ち歩いてたヤツが。一緒に（チケットの）手売りとかもして、きむらバンドとか、ホンマ」と若手時代を回想した。

　浜田は「まだ信じられてない。今までで一番信じられてない。本人たちもそうかもしらんけどな。あまりにもすごい」と発し、永見も「（きむらと）同期っていうのもあるし。近かったからな」と共感した。浜田は「（同期は）去年のバッテリィズの2位もすごかったけど、たくろう優勝。歴代のM-1チャンピオンの中にたくろう」と口にすると思わず吹き出していた。